狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄県教育委の違法行為

2011-09-14 20:46:50 | 八重山教科書採択問題

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八重山教科書騒動の元凶は、激しい抗議キャンペーンに迎合し、指導すべき相手を間違えた県教委にある。

教科書関連法規に詳しい藤岡信勝拓大客員教授の論考です。

産経新聞・【正論】拓殖大学客員教授・藤岡信勝 沖縄県教委の指導はなぜ違法か

 正規の手続きで行われた市長選の結果が気に入らないとして、県の選挙管理委員会が乗り込んできて選挙の規則を変更させ、選挙をやり直しさせて別の候補を市長に当選させたとしたら、誰もがそれは違法であり、その県は行政の恣意がまかり通る無法地帯となってしまっていると断じるだろう。それと同じことが沖縄県の教科書採択で起こっている。違法行為の主体は沖縄県教育委員会である。
 ≪県教委の票読み?≫

 教科用図書八重山採択地区協議会(会長=玉津博克石垣市教育長)は8月23日、来春から使用する中学校教科書を選定し、石垣市と与那国町は26日の教育委員会で採択した。竹富町は27日の教育委員会で、公民教科書についてのみ協議会が答申した育鵬社ではなく東京書籍を採択した。そこで協議会は、規約に基づき、31日に、3教育長からなる役員会を開いて再協議し、再び育鵬社を選んだ。これによって同地区の教科書採択事務はすべて完了した

 ところが、竹富町は9月2日の教育委員会で再度、東京書籍を採択した。沖縄県教委は、協議に従うよう竹富町を指導するのが当然であるのに、保守系の教科書を排撃する沖教組などの運動と一体となった地元紙の激しいキャンペーンに迎合し、育鵬社の採択を覆す作戦を開始した。3教育委員会の個々の教育委員の育鵬社教科書への賛否は、石垣市(3-2)、与那国町(2-1)、竹富町(0-5)である。3市町の13人の教育委員全員を集めれば、(5-8)で逆転させることができる-。

 県教委が目を付けたのは、八重山教育委員協会(会長=仲本英立石垣市教育委員長)という組織。教科書採択とは何の関係もなく、八重山地区の教育委員全員が加入する親睦・研修団体である。県教委は8日、協会の臨時総会を招集させて13人の教育委員を一堂に集め、県教委の4人の職員を乗り込ませた。県教委は、その場を教科書を採択するための「協議」の場であると一方的に宣言し、多数決で、育鵬社の不採択と東京書籍の採択を決定した。以上が「逆転劇」のあらましである。この県教委の指導は、違法であり無効である。以下、論証する。

 ≪文科省見解による検証≫

 県教委の作戦がお膳立てされつつあった7日から8日にかけて、東京永田町の国会議員会館では、義家弘介・自民党参議院議員が文科省の山中伸一初等中等教育局長らを呼んで八重山地区の教科書採択問題に関する文科省の見解を聞き、確認書を作成した。以下、確認書からの引用は【 】で示す。

 まず、第一に、教科用図書八重山採択地区協議会は、法律に基づく正規の機関である。文科省見解は次の通り。【石垣、与那国、竹富の三市町合意の上で設置され、選定教科書を協議してきた八重山地区採択協議会の議論、および結論は、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』の第13条4項における、「同一の教科用図書を採択」するための「協議」において出された結論に該当する】。つまり、文科省は、協議の結論が法的に有効であることを明確に認めているのである。

 第二に、協議会の法的正統性について、疑義が出されたことは一度もない。文科省も【八重山地区採択協議会には、竹富町からも参加しており、そこで出された結論には法律的に整合性がある】と述べている。沖縄県教委も協議会を正規の機関として認めていたことは、玉津会長宛指導文書を発出していたことからも自明である。

 ≪尻尾が犬振り回す非民主性≫

 第三に、採択協議会は、規約通りの手続きに基づき採択事務を完了ずみで、どこにも瑕疵(かし)はない。県教委は一度も採択協議会の手続きの瑕疵を指摘していない。従って、これ以上「協議」したり、新たな協議機関を設置したりする必要はなく、その法的根拠もない。

 第四に、文科省は【三市町の教育委員会が、それぞれ、「新たな協議の場」を設置することに「合意」するなら、別の「協議の場」を設定し、議論することもあり得る】ともしたが、合意は存在しない。しかも、【県教委の法律に基づいた権限は、各教育委員会への「指導・助言・援助」であり、「新たな協議の場を作ることを促す」ことは出来ても、主体的に「協議の場を設置する」ことは出来ない】としている

 しかるに、沖縄県教委義務教育課は7日夕、「説明資料」なる文書を発出して、8日に開催される八重山教育委員協会を無償措置法第13条4項に定める協議として位置づけるとし、当日は前述の通り、職員4人が乗り込んできて、その旨を宣言した。県教委は「指導・助言・援助」の枠を超えた、違法な介入を行ったのである。

 猪俣智・同課課長は「3つの教委の全委員がそろっており、最も民主的だ」と述べたが、民主主義を言うなら、人口4000人の竹富町の教育委員5人が、5万人以上の他地区にその意思を押しつけた非民主的結論と見るのが至当だろう。県教委の介入は問題を無用に混乱させた違法行為である。(ふじおか のぶかつ)

              ☆

オブザーバーのはずの県側が数々の越権行為をしたことは、藤岡教授の指摘で明らかだ。

ところが東京の自民党本部で13日に開催された文部科学部会に、文科学省スタッフと共に参加した県狩俣智義務教育課長は、8日に行われた3教委協議会総会の招集はあくまで、協会側が自主的に開催したものであり、県側は指導・助言のための交通整理役として参加した主張。 必死の自己保身に走った。 ところが3教委協会総会を招集させたのも、総会を途中から採択委員会に変更したのも、さらに拒否する玉津、崎原両教育長を威嚇しつつ強引に多数決採決に持ち込んだのも、すべての采配は県教委の「指導・助言」によるものである。

それを証明するのが八重山日報の連載特集≪不採択の現場≫シリーズである。

狩俣課長のあからさまな越権行為が見事に描き出されている。

明日はその(3)を紹介の予定なので、乞うご期待。

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コメント (2)

ペテン会議の内幕!八重山日報特集

2011-09-14 07:57:45 | 八重山教科書採択問題

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教科書採択に関する竹富島の反乱を、文科大臣に違法だと認定され、今朝の沖縄タイムスは、、久しぶりに発狂指数全開で、一面、社会面トップを予想通りの狂乱見出しで埋め尽くしている。

★一面トップ

不採択は無効と文科相見解

育鵬社教科書 教委協議を疑問視

★社会面トップ

玉津氏に自民同調

政党会議で聴取 異例

文科省対応に批判も

県教育庁「調整重ねたのに」

★第二社会面トップ

地元「政治の圧力」

協議決定は有効 仲本英立石垣市教育委員長

国も不当介入だ 竹盛洋一竹富教育委員長

抗議文は一方的 入慶田本朝政与那国町教育委員長

≪違う次元の選択なさけない≫

≪国は「民意」踏まえたのか≫

八重山住民 衝撃広がる

どの見出しを見ても突っ込みどころが多く、一々対応する余裕はないので、「八重山住民 衝撃広がる」の記事から一つだけ突っ込んでおく。

今時沖縄タイムスのデタラメ記事で、八重山住民に衝撃が広がる、なんてまともに信じる人は少ないと思うが、記事ではその根拠として2人の「住民」のコメントを掲載している。

その1人の「八重山地区PTA連合会の平良守弘会長」は各PTA会員の同意も得ないで勝手に「PTA連合会」の名を使用し、各PTA会員から抗議を受けたことを、八重山日報に暴露され「八重山住民」を代表するには不適格者である。

もう1人の「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」の大浜俊夫事務局長」は、悪夢の16年間、極左市町に媚を売って甘い汁を吸ってきた歴代教育長で組織する極左団体であり、既に退職・隠居の身であるが教科書問題と同時に急遽「住民の会」を組織したのだ。 ペンギン市長の手下どもが、突然「住民の会」を名乗っても、誰も彼らを普通の住民と思うものはない。 やはり「ゾンビの会」が最もお似合いのお歴々である。

教科書選定作業に懸念を表明する仲山忠亨氏など石垣市と竹富町の歴代教育長ら=19日午後1時すぎ、市教育委員会
★玉津教育長を教育委員会に訪ね抗議するゾンビの会
         ☆

■責任逃れに必死の県教育庁■

今朝の沖縄タイムスから県側のコメントを拾い読みしたら、8日の「ペテン会議」で狩俣課長の「朕はルールブックなり」といわんばかりの傲慢不遜な言動とは裏腹に責任逃れに汲汲としているのがうかがえる。 県教育庁のコメントを記事から拾うとこうなる。

諸見里明教育指導統括監
「3市町の地区協議会が答申を出し、決定権は各協議会にある。採択一本化に向け、県教育委員から3市町村の教育委員長に宛てた文書では『皆さんが主体となってやってください』となっている」

山里統括監
「法解釈を説明するたオブザーバーとして参加した」

QABテレビの取材に、県教育庁はこうコメントしている。
「協議の場では指導助言をしただけで介入ではない」という見解を示しました。

■県の越権行為!その動かぬ証拠

県側がどんなに責任逃れをしても、その罪は免れられない。

その動かぬ証拠を、八重山日報が記事にしている。

それが、これだ!

■八重山日報社 9月13日


「最も民主的な協議の場」
ちらつく ” 多数決 ” カード
育鵬社版に嫌悪感あらわ

< 逆転不採択の現場 ▼2▼ > 

 市教委、与那国町教委はすでに、採択地区協議会の答申に従った教科書採択
を終了している。新たな「採択協議」は認められないと、玉津教育長が反論した。

玉津教育長     「(この場を)教科書無償措置法の協議会にするには、各教育委員会がお互いに
           合意しなくてはならない。(各教委で)3つに分かれて話し合いをしま
           しょう。文科省のある課長補佐からの情報だが、協会を協議会に変える場合 
           は、それぞれの教委が合意した上でないとできないという回答だ」
慶田盛教育長    「(教育委員が)全員集まっているから協議の場だ」

 強く協議入りを求める慶田盛教育長を、狩俣課長が再び「援護射撃」する。

狩俣課長      「ここに教育委員会の全委員がそろっている。最も民主的な協議の場だ。ここで    
           話し合いをしていただきたいというのが県教委の希望だ」

 育鵬社版の採択に賛成した市教委の徳松節子委員が異議を挟む。

徳松委員      「私たち(市教委)は2時間近く議論を重ねて採択した。それが最終のものだ
           と思っている。民主主義は多数決原理だと思うが、今回は多数決の原理を超
           えて、それぞれの主義主張が出た。こういうところで1つにまとめましょう
           ということに対して、最初から大変無理があると思う」

 異論があるにもかかわらず、仲本委員長は、協議入りに固執する。

仲本委員長     「この場を13人の委員の責任と英知によって、協議の場とすることについて、
           採決にもっていきたい」

 早くも「多数決」のカードをちらつかせる仲本委員長。崎原教育長、玉津教育長が猛烈と抗議すると

崎原教育長     「竹富町のように、協議会では多数決で負けたから、帰って覆すという民主主義
           がどこにあるのか」
玉津教育長     「すでに8月31日で協議会の業務は終了している。今後、協議会を開くことには
           賛成できかねる。仮に協議会をやるのなら、これは各自、教育委員会に持ち
           帰って、13人の場を協議会にするかどうか、改めて話し合いをやるべきだ。
           県教委のご意見もうかがいたい」

 狩俣課長が「指導助言」に立つ

狩俣課長      「3教育委員会には協議をする責任と義務がある。ぜひ協議してほしい。全員が
           参加しているこの形が最も望ましい。もし協議ができないということであれ
           ば、県として招集しないといけなくなる。そういう事態は避けたい

 県教委による教育委員の「招集」まで持ち出し、協議入りを迫る狩俣課。協議は休憩に入った。協議の再開後、議長役は竹盛委員長に交代する。委員が一人ひとり意見を述べる。

崎原教育長     「今回に限り、竹富町が協議会の答申を受け入れなかったことが疑問。復帰後、
           ずっと答申案の通りやっている。文科省も静ひつな環境の中で、他人の圧力に
           屈しない判断をしなさいといっている。(竹富町は)まともに判断したとは思
           えない。世間の圧力でそういう結果になった。外部の圧力ではなく、子どもた
           ちの目線で判断してもらえるか聞きたい」 

 育鵬社版教科書は、文科省の検定をパスした7社の教科書の1冊だ。与那国町の具志堅学子委員、石垣市の石垣朝子委員は、育鵬社版教科書を擁護する。

具志堅委員     「『この教科書は子どもたちに渡せない』というが、なぜ国も県も認めて、この
           地区に来たのか。公正な目で見てほしい。私自信は、協議会の答申が民主主義
           だと思っている。それを重視してほしい。」
石垣委員      「市教委で2時間余に及ぶ話し合いをし、結論が出た。一生懸命やって採択したも
           のを、ノーと言うことはできない」

 竹富町の内盛正聖委員が、育鵬社版に反対意見を述べる。

内盛委員      「文科省が認めているのに何の問題があるのか、1つだけ言う。育鵬社の公民に
           『私たちは両親のもとに生まれ育ち、家族の一員として助け合いながら生活を
           営んでいます』とある。本当にそうでしょうか。違いますよね。片親の家庭も
           ある。さびしくなる子もいませんか」
崎原教育長     「両親から生まれないで誰から生まれるのか。ばかなことを言うな」

 強引な論理に、崎原教育長が思わずあきれ声を上げる。内盛委員は別な角度から、育鵬社版が協議会で選定されたことに異論を訴える。

内盛委員      「どういう経緯で育鵬社の本が上がり、どういう議論があったのか、きょうまで
           に説明があっても良かった。調査員の推薦がない本が議題に上がったのはどう
           いう経緯なのか。説明してほしい」 

 竹富町の大田綾子委員は、現場教員である協議会の調査員が育鵬社版を推薦しなかったことを指摘。
育鵬社版の採択に反対する。

大田委員      「子どもたちに恥じることのない説明責任を持ちたいと常に思っている。調査員 
           の先生の調査資料を大切にしたい。それが現場の先生に指導意欲、子どもたち
           に学ぶ意欲をつけることだと信じて教科書を選んできた」

 協議会委員でもある大田委員はさらに、協議会での選定の内幕も明かす。

大田委員      「私は協議会で、歴史と地理について、かなりの時間とエネルギーをかけて発言
           してきた。その発言が公民の中にも生きてくると信じていた。しかし、それが
           覆されてしまった。公民が選ばれたときは、ショックで血の気が引いて、身体
           が震えるほどだった」

 育鵬社版へ嫌悪感をあらわにする大田委員。批判は、他の委員からもなおも続く。

            ☆

昨日の内幕シリーズ(1)と併せて読めば、オブザーバーのはずの狩俣課長が、玉津、崎原両教育庁にあからさまの圧力を加えて越権行為を公然と行っていることが一目瞭然。

狩俣課長の越権行為は多数あるが、特に次に挙げる発言は、県にはその権限がないにもかかわらず、ウソをついてまで恫喝する様は、まさに「朕はルールブックなり」を地で行く独裁者そのものではないか。(怒り)

八重山日報の内幕シリーズはまだ続くものと思われるが、上記記事の狩俣課長の発言だけでも、懲戒免職もの。世間を誤解と混乱の坩堝に巻き込んだ責任は極めて重い。

県教育庁の大城教育長と狩俣課長は、腹を切って県民に、そして全国民に詫びるべきだ!

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【おまけ】

昨日、新聞とブログの特徴を書いたが、拙ブログが大手サイトに飛び火した実例。

http://n-seikei.jp/2011/09/vs.html

ドキュメンタリ作家上原正稔さんの公式サイトをブックマークしましたのでご訪問下さい。

 

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