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先日(16日)行われた『沖縄「正論」友の会」主催の講演会に参加した折、質疑応答のとき最前列で聴講していた紳士が、概略次のような質問をした。
「尖閣近海に中国船が侵犯し、全国民が愛国心に燃え怒り狂っているように思えるが、肝心の沖縄では昔から、久米三十六姓等の中国との関係があり中国に親しみを感じる人が多いので、尖閣問題で怒りを表す人は少ないのではないか(要旨)」。
中国問題をテーマに講演していた中国の専門家の山本秀也産経新聞東アジア室長は、困惑気味ながらも、那覇市議会や石垣市市議会が全国に先駆け中国への抗議声明を議決した例を挙げ、山本氏自身は、必ずしも県民の抗議が少ないとは認識していないと答えていた。
その後、沖縄では有識者として著名な同氏と話す機会があったので、その問題について、10月16日の宜野湾市コンベンションホールでの「守れ尖閣!県民集会」や、那覇市パレット久茂地前起点の抗議行進や、名護市での抗議集会の実例を挙げ、「地元紙が報道しないだけで、実際は県内各地で抗議集会が行われていた」と伝えたら納得して頂いた。
そして改めて地元紙の情報操作に驚いておられた。
ネット上では常識になっている情報でもネットに縁の無い中高年者が偏向新聞の情報操作でツンボ桟敷におかれ、情報被害を受けている実例を目の当たりに見せてもらう思いがした。
*
尖閣諸島沖の中国漁船衝突映像がインターネット上に流出してから約1か月半。
流出を告白した神戸海上保安部の一色正春海上保安官(43)が22日、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで東京地検に書類送検された。
この日辞職した一色保安官は取材に対し、「やるべきことをやっただけだ」と語ったものの詳細は説明せず、捜査でも未解明の点が残されている。一方、長官ら計24人が処分された海保内からは「前例のない大量処分。こんなに大事になってしまうとは」といった声が上がっている。
「国民は海上の出来事を知らない。衝突事件の真相を多くの国民に知ってほしかった」。警視庁の調べに、一色保安官は映像を流出させた動機について、一貫してそう供述したという。
一色保安官が問題の映像を巡視艇「うらなみ」内の共用パソコンから私用USBメモリーにコピーして持ち出したのは10月中旬~下旬。自宅に持ち帰り、自分のパソコンに保存しようとしたが、操作に不慣れだったことなどから失敗し、共用パソコンからのコピーは計3回に及んだ。
一色保安官はこの頃、映像を保存したSDカードを米ニュース専門局「CNN」の東京支局にも送付。その後、11月4日に神戸市内の漫画喫茶から動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿した。警視庁は一色保安官が10月下旬頃、投稿を決意したと結論づけているが、一色保安官は、投稿に至った具体的なきっかけや、「sengoku38」というアカウント(登録名)を使った理由などについて、「言いたくない」と説明を避けているという。
(2010年12月23日11時02分 読売新聞)
☆
国家の中枢にあるものが「やるべきもの」といえば、何よりも先ず国益を守ることこのはず。
仙谷柳腰長官は守るべき国益の相手国を間違えて、中国の国益を守るため日本の国益売り、中国漁船の暴挙を示す「証拠のビデオ」を非公開にした。
繰り返すが「証拠のビデオ」を隠匿して利益を得るのは中国であり、国益を失うのはわが国である。
赤い官房長官といわれる仙谷氏の目的は中国をかばうことにあった。
そのために強行した中国船船長の釈放がわが国の法の整合性をずたずたに切り裂いてしまった。
中国船長をを釈放すると以後は公判が開けなくなり、ビデオを非公開にした刑事訴訟法上の事由が消滅してしまうことになる。
仙谷氏は細野豪志民主党議員を北京に派遣し、フジタ社員の釈放と交換条件に中国側に対し、「証拠のビデオ非公開」と「仲井真弘多沖縄県知事の尖閣諸島視察中止」を約束してしまった。
その後の11月4日、映像の前半部分がインターネットに流出したため、ビデオ非公開の刑事訴訟法上の根拠は完全に消滅してしまった。
結局、仙谷柳腰の対応は、仙谷主導の屈中外交によりビデオ隠匿を主目的として展開された。
これは、わが国の国益を売り渡し同時に日本国民の誇りを汚したことになる。
その一方で、中国船長を英雄化させ、中国の恫喝的覇権主義を必死で擁護する結果となった。
「やるべきこと」何一つせずに、ただひたすら中国の顔色を伺い、国益を損ないお続けた仙谷柳腰に対して、今回処分の対象となった一色海洋保安官の職を賭した決意をどう国民は捉えるか。
処分の当否はおくとしても、覚悟の上の決行であったことことは間違いない。
「やるべきことやっただけ」と、爽やかに語る一色正春海上保安官の心境は大和魂だったと推察する。
「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」ーー吉田松陰
【おまけ】
第19160号 國民新聞 平成22年12月25日(土曜日)(仙谷の過去)
北朝鮮関連の大阪経法大学の
客員教授だった仙谷由人ら
朝鮮総連傘下の在日本朝鮮人科学技術協会(通称「科協」)に所属していた呉清達は大阪経済法科大学の常務理事兼副学長を努めていた際、日本の科学技術を集めて北朝鮮に送るほか、総連系の教授を多数抱えた。
客員教授として、民主党議員の
仙谷由人、樽床伸二、中野寛成、
斎藤勁、熊谷貞俊、岩國哲人
を招聘していた。
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