
私は生まれた時の一人で生まれたという記憶すらありませんが、小学生の頃どうして自分はこの中村という家に生まれたんだろうと思ったことは何回かありました。それは近くの羨ましい家に何故生まれなかったのか今はそんなことは考えませんけれど。
来月73回目の誕生日を迎えます。順風満帆とは言えない73年間、果たして独りで死んでいくのだろうか・・・40年前長男が生まれ施設のお世話になり各方面から助けて頂き、私35歳から公民館の役を少しでもお返ししなければと思いお引き受けし、親戚の商売から独立したのが私40歳の時に町商工会に入り活動し、それから役場のボランティアなど地域活動の日々が続いているなか知り合った人が500人。55歳で劇団田布施座を旗揚げして毎年公演をするなか100人が観に来てくれる、お返しどころか更に頂いたものが増えました。
このようなことを振り返りながら、生まれる時も親があり、長じていきながら人々にかこまれ決してひとりでは生きていない人生。
それは死ぬ時も繋がっていると思えるのです。
独りで死ぬという上記のタイトルの言葉も生きている人間が残したものです。