「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

ニカラグア・レオン市でのフォーラムを振り返って

2011-03-26 09:07:55 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
日本時間 2011年3月26日(土) 09:05
中米時間 2011年3月25日(金) 18:05

しばらくの間、もっぱら日本のこと、
東北地方太平洋沖地震・津波のことばかり書いていた。
この間も、プロジェクトBOSAIの活動は続いている。
いわば、昼の活動と夜の活動。

日本と中米とは15時間の時差があり、
中米の仕事を終えると、日本の仕事が始まる時間になる。
昼の活動後の6時間くらいは、日本との(メールでの)
やりとりに使える、という感じ。

プロジェクトBOSAIは、中米6か国で展開中のコミュニティBOSAI活動だが、
プロジェクトが展開されている自治体の関係者に集まってもらって自治体フォーラムが、
3月23日と24日の両日、ニカラグア・レオン市のラス・ペニータス海岸で行われた。
プロジェクト本隊は前泊後泊、Kさんは月曜日からの乗り込み。

この種の国際会議やフォーラムとなると、どうしても中央政府の役人が多くなるが、
このフォーラムは、主催地ニカラグアの人はともかく、それ以外の5か国は、
現場の人に集まってもらってのもの。レオン市からは、プロジェクトの対象となる
3コミュニティの人にも加わってもらってのフォーラムであった。

それにしても、行き返りにそれぞれ7~8時間というのは、
広域活動ゆえ仕方がないのだが、それでもやはり遠い。

火曜日の朝5時半にサンサルバドルを出発、途中、2つの国境を抜け、
ニカラグアのレオンへ。今日金曜日はその逆で、当地でみなを見送った
後の9時過ぎに現地を出発、自宅に戻ったのは17時半過ぎだった。

それはさておき。

見知った顔が多いというのが、何よりであった。
それぞれの地域の活動を持ち寄り、また、活動の持続可能性について、
ワークショップ形式で議論を行う、というもの。
議論が甘いなぁ、という感は否めないが、むしろこのフォーラム自体が、
みんなで和気あいあいに、という点に重きを置いたようなもの。
その、温かさが心地よいものであった。

ラス・ペニータスの海岸では、ライフセイバーのボランティアが、
溺者救出のデモもやってくれた。
BOSAIと何の関係があるか、なんて野暮は聞かないように。
彼らはがんばってデモをしてくれたのだから。

「旅の坊主」としては、何か具体的な活動をした訳ではない。
3人いる専門家の一人として、いわば座っているのが仕事のようなもの。
本来ならば、参加者が懇親のためにカラオケやディスコに行ったりする際、
お財布役をしなくてはならないのだろうが、今回は事情が事情ゆえ、
勘弁してもらった。心苦しいところはあるが、そこは許してくれるだろう。

昼の活動と夜の活動、けじめはつけないと。
というので、日本での救援活動の仕込みに関するものは、仕事前と仕事後、
休憩時間以外にはやらないと決める。メールに目を通すくらいは許して
もらっているが、ともかく、じりじりしながらではあるが、
それはそれ、これはこれ。昼の活動に支障がでないよう、
睡眠時間のマネジメントだけはしっかりしなくては、というところ。


                      (リアルタイムにてアップ)


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