「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

旧山古志村の木籠(こごも)集落に思う

2014-10-05 23:49:01 | 現地調査
10月4日(土)午後、中越地震の被災地、
小千谷・山古志・長岡を案内してもらう。

旧山古志村の木籠(「こごも」と読むのだそうな)集落は、
中越地震による河道閉塞で水没してしまった集落。

10年が経つと河原も草地に変わり、
その中に半分埋もれた家が幾つか見える、という姿になっていた。

(元から数軒あったのかもしれないが)高台の十数戸の集落には、
郷見庵(さとみあん)と名付けられた集会場があり、
そこは、訪れる者へは地元物産の即売所でもあった。

新米のおにぎりとやまこし牛の煮込みをいただく。
さすがに新米のおにぎりは絶品。

このような集会場のための税金投入なら活き金と言えるだろう。
ただ、理解出来ないのは木造二階建て思しき復興公営住宅の大きさ。

彼の地であれば、平均的な姿なのかもしれないが、
都市生活者の感覚からすれば豪邸。

税金投入後何年使ってもらえれば、
元が取れたということになるのだろう……。
中越地震10年を期して、災害情報学会と災害復興学会が合同で学術集会を持つという。

そういう場であれば、この種の税金投入のあり方についてしっかり議論されるのだろうか……。
(議論されるのだろうが……、と書くべきだったかな?)


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