「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

保護者懇談会に思う

2015-09-19 23:55:38 | 小村ゼミ
毎年の恒例行事となった保護者懇談会。

大学生にもなって保護者懇談会かよ、との声があることは百も承知で、
地方私大の教員としては、保護者の方々との意見交換は、大変貴重なもの、と思っている。
ただまぁ、1日で4学年分をやろうというのだから、自ずと面談の時間は限られる。
ゼミ生の半数は欠席としても、単純計算1組当たり15分。これでは実質何も話せない。

(というので、ゼミ生には、それ以外の日に2時間時間を作るから調整するように、と話をしたのだが、
どうも、この指示だけでは動いてくれないようであった……。)

昨年に引き続き、昼食時間前後にかかる保護者の方々に事前に連絡して、
簡単なランチョン含みでの議論の場を設けた。
今回は6名とささやかなものではあったが、いわば本番は10月24日(土)に予定されており、
それに向けた様子見というところ、だったのかもしれない。
(ちなみに本番の?保護者懇談会は、毎度おなじみの「やさい亭」で実施予定。貸切相当の人数が集まればよいのだが……。)

研究室で2組の親子と食事をしながら議論する、というのは、
本学では小村ゼミのみが行っていること、と思う。
親御さんと学生クンが本気になってくれるならば、ゼミ担任としては本気で対峙したいと思っている。
これまでもそうしてきたし、これからもそうしていくつもり。

学生によっては、こういう時間を共に過ごす意味をわかってくれないだろうなぁ、とは思っている。
また、ごくまれなことではあるが、親御さんによっては、現状を理解してもらえないこともある。
都合の良い話を聞きたい、都合の良くない話は聞きたくない、というのは、人の性としては理解できる。
しかし、それが人間の本性だからといって、聞く人に都合の良い話ばかりをしていては、
人生を狂わせてしまうのは学生本人、となる。
保護者からすれば、自分の息子・娘の社会人としての自立(自律)を失敗させてしまう訳だから、
イコール子育て失敗であり、ゼミ担任として関わったからには、何としても避けなければならない。
という訳で、現実は現実として、はっきりと言わなくてはならない。

ランチョンに顔を出して下さるような学生&親御さんであれば、話は楽。
同僚各位も同意見だと思うが、気になる学生の保護者ほど、顔を出すことはない。
(もちろん、例外がない訳ではない。親御さんが思うくらい、本人が考えていてくれれば、と思う時も……。)

まぁ……。
成人年齢を18歳に引き下げようという時代、
大学生にもなれば、自分の将来くらい自分で作れるようになりなさい!と言いたい訳で、
そこからすれば、親御さんが出てくる幕はない、というところ、なのかもしれないが、
現実はそうではない。特に就職活動については!

就活については、親御さんと一緒になって取り組む、というのが、現実的なように思う。
(子供の側が情けなくなった、ということではあるのだろうが……。)

親御さんの側に、就活についての正しい認識があってくれるならば、
就活において、苦戦することは当然あるだろうが、大きく間違えることはないだろう。

そのためにも、保護者懇談会に出て下さい、と言うのはどういうものかなぁ、とも思うが、
少なくても、保護者懇談会の時間を活かしてくれた親御さん&学生クンがいてくれた訳で、
そういう学生クン&親御さんのためならば、週末の1日を使うのも、意味あることなのだろうなぁ、と。


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