たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

丹生川上神社と馬

2015-05-26 16:14:16 | 奈良・京都の神社

<丹生川上神社下社 にうかわかみじんじゃしもしゃ>

 

未だにその鎮座地が謎とされる丹生川上神社は、

天武天皇の時代である白鳳年間の創建とされ、

平安以降は京都の貴船神社とともに、

国の水神の祭礼を担ってきた由緒ある神社です。

しかし、室町時代の応仁の乱により奉幣が途絶え、

その名は歴史から姿を消し所在不明となりました。

~「ひととき」2013年6月号参考

 

続日本紀(しょくにほんぎ)の中に、

天皇の勅命による祈雨、祈晴のお祭りの際、

丹生川上神社に馬(雨乞いには黒馬、晴れ乞いには白馬)

を奉納した、との記録が残っているそうです。

そしてここ数年、丹生川上神社下社の例祭では、

諸々の災害復興の願いをこめて、

白馬献上の儀式を執り行っているとのこと。

 

下市町にある丹生川上神社下社を訪れると、

境内に放たれたご神馬が出迎えてくれました。

ちなみに写真の白馬は、白龍という名の道産子。

その他に黒龍という名の黒いポニーもいて、

荒天の日以外は境内の馬場を、

のんびりと歩きまわっています。