夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

秋の夕ざれ

2009年09月23日 17時24分54秒 | 私も作ってみました


ひぐらしも
  鳴き急ぐかな
    秋の夕ざれ
      風車


今日と明日は大原の裸祭り。今日は、鹿島神社とその周りの神社からの神輿が海にはいり、大漁を祈願して、もみ合い、そして町を練り歩きます。
残念ながら私はそれを見に行く時間がありませんでしたが、神輿はまだ町中を練り歩いているのでしょうね。

混み合う表通りを避けて、裏道を通っている私の目の前には秋の夕暮の景色が広がっていました。
遠くから聞こえる祭りの雑踏と、日が終わるのを惜しむかのようなヒグラシの声が、余計にこの景色を物悲しいものに見せておりました。

サーフィン

2009年09月22日 19時40分32秒 |  岬な日々


台風がはるかかなたにあった日曜日。
岬の海岸はその余波の大きな波に覆われていました。

でも、サーファー達にはその波から呼ばれるのでしょうか、、、、

このそばのレストラン、シーソングには世界を巡るプロや、プロを目指しているサーファーがいますけど、さすがに彼らは、出ていなかったな。
こんな波だったんですからね。



止めるっていうのも、上手になるための必須の教程ですよね~

栗の渋皮煮

2009年09月22日 12時39分41秒 |  食べるために生きる


去年に引き続き、昨日も栗の渋皮煮にトライしました。
レシピは昨年と同様ですので、こちらをご覧ください。

去年との違いは、今年は家の栗がまだ遅くって小さいので、購入してきたものを使いました。
量も去年に比べると、だいぶ多く、2キロありました。
砂糖は、1キロほど使いました。
重曹の量は昨年とほとんど同じでした。使う量は、大匙4,5杯ですので、80円くらいで売っていた重曹の箱で十分間に合いました。(最近は掃除用の重曹が出回っていますので、それと混同しないようにしてくださいね)

購入した栗は、家の栗と比べると渋皮がずいぶんと柔らかい。下手をすると渋皮を取るときに実の方まで削ってしまいそうでした。それにだいぶ実も柔らかい。マイミクさんが実を崩したって嘆いておられましたけど、こんなに柔らかいとその危険性はかなり高いですね。

まずは、お湯を沸かし、火を止めて、そのなかに栗をいれます。お湯が冷めたら、ざるに上げ、鬼皮を剥き始めます。
これは鬼皮を柔らかくして取りやすくするためなので、その辺に自信のある方は省略して大丈夫です。
この渋皮煮をやるときには煮崩れすることがありますので火は常に弱火にしておいてください。




鬼皮を剥く時にお尻の部分にナイフを入れ、頭のほうへ皮を引っ張るようにすると案外簡単に剥けます。
老婆心ですが、くれぐれもナイフに力を入れないように。ナイフか栗を少し前後にゆするようにして食い込ませていくと、力を入れなくてもナイフが入っていきます。ナイフに力を入れると、滑って大怪我をすることがありますのでご注意。



こうして鬼皮を剥き終りましたら、アク抜きにかかります。



鍋に水を入れて栗をいれ、重曹を大匙1,2杯いれ、弱火で煮始めます。



沸騰してきたら、10分から15分アクを取りながら、煮ます。
最初は、びっくりするほどあくが出ますが、これでいいのです。



今回は1回目で、栗がかなり柔らかくなっていました。
火を止めて、栗を笊に上げて、水を切ります。



そして、これからが大変、、、渋皮取りが始まります。
結局、爪で取るのが一番簡単で、間違いが少ないのですけど、爪の間に渋皮などが溜まるし、指にも赤い栗の渋がついてなかなか取れません。
でも、手袋をするのもちょっとね~って感じ。
他にいい方法が見つかりません。

このアク取りと渋皮剥きをあと2回ほど繰り返しますので、今回は完全に剥こうとしなくても大丈夫です。
一通り渋皮を剥いてまた、鍋に水と重曹をいれ、栗を入れて、弱火で煮始めます。
沸騰してからの煮る時間、去年は1回目と同じくらいの時間を煮ましたが、今回は栗がずいぶん柔らかくなっているので、どうしようかと思いました。
でも、やはり同じくらいの時間(10-15分、、、心もち短めに)煮ながらひたすらアク取り。



そして、笊に上げ水を切って、渋皮取り。
でも、栗がだいぶ柔らかくなってきて、ちょっと力を入れると実のほうまでいっちゃいそうで、今回はずいぶんと気を使いました。

そして、3回目のアク取り。
水に重曹、栗を入れて、火をつけ、沸騰したら、、、今回は栗がずいぶん柔らかくなっていましたので8分ていどでやめてしまいました。

そして、また笊に上げ、最後の渋皮取りをして、
鍋に水をいれ、砂糖を入れます。そして栗を入れて煮始めます。



栗に砂糖が染み込んだら、一応の完成。
この状態で取り出したものが、トップの写真です。

でも、火を止め、栗を鍋に入れて汁につけたままの状態で放置しておきましょう。
栗にさらに甘みが染み込んでいきます。
栗を瓶などに入れて保管するときにもこの汁は一緒に入れておいてくださいね。
もっと美味しくなりますよ。。。。

家の栗は山に自生している栗なので、多分鬼皮や渋皮も厚いのでしょうか。それに果肉もかなりしっかりしていて、甘みも多いのです。
買ってきたものは、大きさも大きいし、綺麗なのですけど、作り難いですね。
来年からは、やはり自宅に栗でやるように心がけましょう。


思ひ知らずも 惑ふてふかな

2009年09月21日 22時26分43秒 |  気になる詩、言葉


散りぬれば のちはあくたになる花を 思ひ知らずも惑ふてふかな
                 僧正遍照
                 古今集 10-0435 

散ってしまえばごみになる花にそんなことは露知らず惑わされている蝶かいな~

けっ、そんなことは100も承知で、それでも惑わされてしまうのですよ。

隠れ蓑

2009年09月21日 21時57分16秒 |  岬な日々


ハリー・ポッターにも着ると体が見えなくなるマントがでてきますね。
洋の東西、身を隠したいって願いはずいぶんとあるようです。
岬の庭にはずいぶんたくさん隠れ蓑がはえてきています。
借金取りから逃げるために植えたんだろうって?
とんでもない、一生懸命、切っても切っても、気がつくとまた生えてきているのですよ。

でも、隠れ蓑の下に隠れても、隠れ蓑が光っていては返って逆効果なのでしょうにね~

ささがにのいとかかりける身のほどを

2009年09月21日 21時48分51秒 |  気になる詩、言葉



ささがにのいとかかりける身のほどを思へば夢の心ちこそすれ
               源俊頼朝臣
               新古今集 18-1816

蜘蛛の糸が自分のみにかかってしまうほど古びた自分を思うと夢のようだ

なんとまぁ、私のことを昔々の先達が詠んでおいてくれましたがな。


        

あるときは船より高き卯浪かな  真砂女

2009年09月21日 20時53分14秒 |  気になる詩、言葉


この前の日記「秋空につぶてのごとき一羽かな」で久女の句を紹介しましたら、コメントを頂きました。その中で真砂女にも言及されておりました。

ふんふん、真砂女は実はいすみ市からそれほど遠くない鴨川で生まれて、育ったのですよね。最初の旦那さんが失踪し、お姉さんが亡くなったので、お姉さんの後をついで、お姉さんの旦那さんと結婚させられ、鴨川の旅館の女将に。でもそれが嫌さに、泊り客の海軍士官さんのところへ逃げていくのですけど、それがまた私の実家の隣町、大村市だったんですよ。仕官さんは戦地へ、で、彼女は元の鴨川に戻って、女将を続けるのですけど、結局、離婚。銀座でバーを開くのです。このバーの名前が「卯波」 
この名前の下になったのが、タイトルに挙げた句なんです。

あるときは船より高き卯浪かな

人生の浮き沈みは波よりも高い、、、
でも、波も結構高かったりして。

仕官さんのときも、相手も自分も結婚している身、不倫でした。この銀座時代にも妻のある男性との不倫。そして相手は亡くなります。

かくれ喪にあやめは花を落としけり

「句のある自伝」には「お寺の門の表の暗がりに佇ってひそかに一人で通夜をし、葬儀の焼香は彼の友人が夫人の了解を得てお別れが出来た」とあります。

今生のいまが倖せ衣被

これはなくなる10年以上前の句ですが、多くの悲しみ、苦しみ、波乱万丈の一生を経て、なおかつ晩年をそのような気持ちで送れるというのは、幸福な人だったのでしょうね。
6年前に96歳で亡くなりました。

丹羽文雄の「天衣無縫」や瀬戸内寂聴の「いよよ華やぐ」のモデルになった人でもあります。

秋もだんだんと深まってきて

2009年09月20日 21時24分28秒 |  岬な日々


なんてのは十月過ぎてから言うような台詞に聞こえますけど、今年はもうそんな言葉をおかしくないような涼しさですね。
とにかく、9月に入って、窓を開けて寝ようものなら、あっという間に風邪をひいてしまうような気温が続いています。
でも、もうヒガンバナもそろそろ終わりに差し掛かってきたのでしょうか。



ならば、だんだんと上の台詞もおかしくなくなりますね。



今、風邪を引くと、なにやら煩いことになりそうなので、風邪は引かないように心がけておりますけど、少し寒かったりすると頭が痛くなったり、、、例の微熱も続いている。
知人が知恵熱じゃないと確信を持ってのたまっておりましたので、なら、更年期突入かと思っておりますが、鬱陶しくっていやなもんです。はい。



食欲の鬼と化して、しばらくは、、、往く秋を無我夢中で楽しみましょう。
そして、いすみの紅葉は11月。はらはらと落ちる紅葉に、その行く末、、、つまり私の太ったお腹のことね、、、を眺めて、慙愧の涙をおとすことでありましょう。



それまでは、、、

渋皮煮 用意はできたばってん

2009年09月20日 20時18分57秒 |  食べるために生きる

今回の岬では、渋皮煮を作るというのが一つの宿題でした。
でも、前回の段階では、今年の家の栗はまだちょっと小さいのですね。
いくらU20が好みでも、これはちょっとばかしこまるというので、途中で栗を買ってまいりました。
砂糖も、重曹も用意して、いつでもスタートできるのですけど、、、、
なんだか体が重くってね~

でも、今日見たら、ベランダに栗が落ちておりました。
去年も、それを見て、神様も作れって言われているのだって、自分を奮い立たせましたけど、今年も、これをみるとやらざるを得ないのでしょうかね。

これからこれが我が家の秋の定番になるのでしょうね~
でも、渋皮むくのって、結構大変なんですよ、、、、、、
作ってくれるU20、いないかな、、、、
いないよな~~~~

ということで、明日にでも制作記はアップいたしますです。
明日まで待てない方は、去年の日記を見てね。レシピもあるでよ。