柳が続きます。
えっ、一つはユキヤナギで関係ない?
まぁまぁ、小さいことはこの際おいといてっと。
この柳、先日まではセレブ・フクロウの棲家でした。
数ヶ月の間、毎日百人以上の人たちを集めたものでした。
フクロウちゃんたちは山に戻り、
緊張から開放された柳は緑に包まれて、春の風と戯れています。
(と、思ったら、今日は一羽おりましたですな)
5本の柳。
私が植えたのか、ですか?
とんでもない。
私はそんな年寄りじゃないし、
自分のことを先生と呼ぶほど、耄碌していないですよ。
五柳先生伝
陶淵明
先生不知何許人
不詳姓字
宅邊有五柳樹
因以爲號焉
先生 何許の人なるかを知らず
姓字も 詳かにせず
宅邊に 五柳樹有りて
因て以て 號と爲す
閑靜少言
不慕榮利
好讀書
不求甚解
毎有會意
欣然忘食
閑靜にして言少なく
榮利を慕はず
書を讀むを好めど
甚だしくは解するを求めず
意に會ふこと有る毎に
欣然として食を忘る
會ふ=かなう
先生はどこん人か分からん
名前も教えてくれん
家ん傍に柳が五本
じゃけん、五柳先生ちゃ
物静かで、言葉も少なく
名前とか金儲けとかは頭になか
本が好きやね~
のめり込むほどでもなかばってん
得心するようなことがあるたびに
ご飯を食べるのも忘れてしまう
ほんとは、もっと長く続くとよ。
陶淵明さんの自叙伝らしか。
五本の柳は近くにあるばってん、風車さんは、あげん天才でも、有名でもなか。
もしかして、似ちょるところがあるとすれば、
この後の
性嗜酒
而家貧不能恒得
性酒を嗜む
而れども家貧にして恒には得ること能はず
嗜=たしなむ
恒=つね
酒好きなんじゃけど
家が貧しゅうて、いつもは酒を買えんかったとよ、、、
ってところだけかな~
風車さんには酒好きって知ってても、酒瓶を抱えて訪ねてくる人もおらんし、
猿を調教して、猿に猿酒でも貢がせようかいな~
でも、逆に兄者が訓練されてしまうのでは?
あたちにお水持ってきなさいよ。
あたちのえさ、もっと良いのにしなさいよ。
あたちの寝床、人間の枕の上だって言ってるでしょ。
等など
要求は突きませんわよ