お茶の木って面白いですね。
花をつけているかたわら、実が大きく育っている。
お茶の葉を摘むのは春だけど、
そのお茶を頂くのは秋。
お茶人にとっては、お正月は秋なんです。
春に摘んで、茶壷に詰めたお茶が出来上がるのが秋。
昔は、冷蔵庫も真空パックもなかった。
夏の間は一年が過ぎて香りも抜けたパサパサのお茶を飲んでいたんですね。
名残のお茶なんてのも、今では夏の暑さに対する名残って捉えられがちですけど、もしかしたら、心に新しいお茶のことを思い出しながら、つばを飲みながら、目の前の残ったお茶を頂くってことだったのかもしれませんね。
不味ければ、不味いほど、期待が大きくなるなんて、、、でも私の言うこと信じちゃいけませんよ。
だから、秋になって最初のお茶を甕から出して飲むのはお茶人にとって、とっても大切な行事だったんです。
それが口切り。壺を封している口封を解くこと。
毎年、茶壷をお茶屋に送って詰めてもらって、本物の口切りをやってみたいって、、、
でもこの間、骨壷みたいなのはがたくた屋で手に入れたけど、茶壷なんて持ったこともないや。
ねぇ、せんせ。 本来、私は口切りのお茶、できるはずでしょ。
なんでやったことないんだろう。
お教えしましたでしょ、なんて嘘ばかり。
だいたい、いつも言っているように、可愛いU20のお裏さんの袱紗さばきにみとれ、遠州さんの逆勝手の炭手前で手の筋を痛め、、、やってみたいよって言ってたのに、私は未だに袱紗さばきでこんがらがってる。だいたい袱紗は右につけるの? 左につけるの????
世の中にはこの歳になっても、分からぬこと、見果てぬ夢が多すぎます。