裕福な生活を送りたい。
お金がすべてではないけど、潤沢にあると、苦せずに楽をできる。
そんな人がたくさんいます。
何人かは一生懸命働いて、その夢を実現させました。
でも、彼らはこぼしています、嘆いています。
お金を儲けるのに忙しくって、楽もできなければ、楽しい思いもできない。
今さら自分の敷いたレールから外れることもできないし。
ほんとうは何が幸福なんでしょうね。

仕事を通じて、たくさんの作家さんたちと知り合いになりました。
彼らは、自分の気持ち、夢を作品に込め、作り上げます。
気持ちを見据え、一削り一削りにその気持ちを込め、その過程は、はたで見ていても、自分が作家でないのが良かったと思えるくらいに厳しいものですね。

そして出来上がったものをよりたくさんの人に見てもらいたい、共感を覚えて欲しいという気持ちは、よく理解できます。
でも、それが続いていくと、最初の作品へ込める気持ちがどこかに行ってしまって、世評、そして作品の値段(世評の目に現れるものですよね)がもっとも気になるものとして出てくるのですね。
高い評価、作品の値段、社会的な成功、、
でも、それでその人が幸福なのかどうか?
