カメラお爺の私としては、カメラを忘れるなんてどじをやった今回のいすみ市への旅行は、外出の意欲もそがれて、一日椅子に座って外をぼんやりと眺めてるだけ。
今日は曇り。かなり雲が厚く、薄暗い一日でした。
この間から見える下の田んぼの青い稲と、昨日とは打って変わって涼しくなった風。
朝から、ヒグラシの合唱が私を余計にアンニュイな気持ちへと誘っておりました。
でもそのヒグラシ。
先日も桔梗や撫子の日記で書きましたけど、意外と身近にあるものでも間違った捕らえ方をされているものがありますね。撫子は夏の季語だけど一年中咲いているし。桔梗に至っては秋の季語だけど、梅雨ごろから夏の終わりごろまでが花の時期。
コスモスも最近は5,6月に咲くものが多くなっています。
そして、ヒグラシ。
こちらも秋の季語ですけど、やはり梅雨時から秋にかけて鳴いている蝉。
そのことは以前にも書いたことがあると思います。
ヒグラシはニイニイゼミと同じくらいに早く鳴き出す蝉なのですね。
昔は、今よりも季節感はあったと思います。先人たちがそのことに気がつかないはずはないのですね。たぶん彼らは、ヒグラシの声とうだる暑さはそぐわないと思ったのでしょうか。
私もこの蝉が鳴き出すと、夏も終わった、、秋はすぐそこって、節目の終わりの悲しさを子供心にも感じておりましたからね。
ヒグラシの声を届けて
夏の夕風
風車