我が国は 草も桜が 咲きにけり
小林一茶
サクラソウは江戸時代ころから野生のものを改良され、愛されてきた花です。
かの「山のオランダ人」(フォン・シーボルトはドイツ人、オランダ語の発音が変でしたので、オランダ人以外の渡航を禁止されていた出島では山のオランダ人といわれていました)がヨーロッパに紹介しました。それでこの花はPrimula sieboldii(シーボルトのプリムラ)という学名がつけられています。
ところが今や、この古来のサクラソウは限られた場所でなければなかなか見られなくなりました。そしてその限られた場所も一時はかなり危機的な状況にありましたが、関係者の努力でだんだん改善されてきました。
東京近郊では埼玉の田島ヶ原(現在は国の特別天然記念物に指定されています)が有名でしたが、ここでも河川工事などで一時はかなり厳しい状況に陥りました。ちょうど私が高島平(田島ヶ原の近く)に住んでいたころがひどかったのでしょうか、何度か行きましたけどそのころはあまり見ることができませんでした。
現在は保護活動が活発に行われています。
ところで、ここの写真、あるいは花屋さんで手に入るサクラソウは、実は日本サクラソウではなく、西洋サクラソウ(プリムラ・ポリアンサス プリムラ・マラコイデスやプリムラ・オブコニカ)がほとんどです。ヨーロッパでもちょうど江戸時代のころにサクラソウ(オーリキュラ)が改良されて広まっています。
(プリムラ・マラコイデスは葉の裏に白い粉があり、これに肌の弱い人が触るとかぶれることがありますので注意してくださいね)
Gooのブログに掲載した写真が6000近くになりました。
その多くは花と鳥なので、分類を加えることにしました。
そして、少しづつスプレッドシートの形式でデータを保存し、ブログへのリンクも作って生きたいと思っています。
ただし、植物や鳥の専門ではありませんし、鳥や花の図鑑的な、記録的な写真をとるつもりもありません。日記の記述もまったくその通り。葉っぱや樹形なども写ってないものがほとんど。花弁や鳥の嘴のクローズアップなんかはほとんど意味がないはずですよね。どこまで行っても単なるエッセーですからその点はご了承くださいね。
サクラソウ目 サクラソウ科 サクラソウ属 サクラソウ
Primulales Primulaceae Primula Primula sieboldii
ただし、最後のサクラソウは日本サクラソウの原種のことですので、このトップの写真とは違います。トップは西洋サクラソウ