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夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

のこれる菊

2013年12月28日 11時10分00秒 |  気になる詩、言葉


秋さける菊にはあれや神無月
      時雨ぞ花の色はそめける
                紀貫之


先日、菊紅葉の日記をアップいたしました。
いやぁ~、ほんとあの時は清水の舞台から飛び降りる気でアップしたのでありますよ。
なんて、我が家の傍の清水寺の舞台はせいぜい3メートルほどの高さでありますので、うまく着地できればなんてことはないのでありますので、しょっちゅう、清水の舞台から飛び降りてはいるのですけど。
なんせ、盛りを過ぎるとか、名残とか、、、少しでもそのような話が出ると、眉をぴくぴくされる方、読者の方の中にはおりますし、宅急便で呪いの人形などが送りつけられる可能性も大なのでありますのでね~


なんて言いながらも、残菊、綺麗じゃありませんか、、、、
って、しきりにフォローしておりますよ。



移り菊もなにも花だけじゃないのですよね



葉っぱだって愛でられているのですから



なんせ、葉っぱも花も食べたいくらいにキャワイイって、、、食用にされるほどなのですから、、、



このくらい言っておけば、禍はなくなるでしょうか。 あせあせ。。。


今日のお目覚 紅葉はまだまだですけど

2013年10月12日 09時08分25秒 |  気になる詩、言葉


 
深山辺や真弓よりこき色ぞなき 
    紅葉は秋のならひなれども
        土御門院

房総半島にも紅葉の名所はあります。半島の内は大陸性の気候でかなり温暖さが激しいのですね。でも、やはり本州の内のあの紅葉の美しさ、規模には一歩譲るしかないですね。
私の町なぞは、照葉樹林で有名なところですから、余計にその感じがします。
房総のメリットとしては、他が終わっていても、こちらはまだまだ紅葉しているってところでしょうか。
真弓も錦木も、紅葉はまだまだ、、
11月中旬から、12月にかけてです。

つわものどもの夢のあと

2013年09月15日 08時08分28秒 |  気になる詩、言葉


夏草や兵ものどもの夢の跡

全身、ぼろぼろになりながらも輝いているものがあります。。。
それが若さの持つ生気なのでしょうか。
年寄りにはまぶしすぎる。

平泉の藤原氏、源義経、、、夢の跡は今や世界遺産ですよね~



Non più andrai farfallone amoroso

2013年09月10日 07時57分08秒 |  気になる詩、言葉


Non più andrai farfallone amoroso
notte e giorno d'intorno girando;
delle belle turbando il riposo
Narcisetto, Adoncino d'amor.
delle belle turbando il riposo
Narcisetto, Adoncino d'amor.

  もう飛ぶまいぞ この蝶々
  夜も昼もやすまず
  花のこころさわがす
  罪つくりな蝶々
  花のこころさわがす
  罪つくりな蝶々

フィガロの結婚で伯爵の小姓で浮気者のケルビーノが、軍隊行きを命じられたのをフィガロがからかって歌う歌。(原文と訳はこちらからお借りしました
この「もう飛ぶまいぞこの蝶々」は今までもこのブログで何度か使ったことがあると思いますが、ふと気がつくと、私のFB仲間。ほんの30名くらいの小さな「友達」たちですけど、この歌をそのまま分かる人もいるし、英語や、フランス語、ドイツ語に堪能な方も、オランダ語に至ってはあんなマイナーな言葉を流暢に駆使される方が4~5名。
海外に疎い日本人なんてのが昔のことになってきたのか、それともたまたまなのか、、、
なんてことを思いながらこの歌を尊敬の念を込めて「花のこころさわがす罪作りな」アゲハじゃなかった、怪鳥さんに捧げます。

地上花あり 百日紅

2013年09月01日 10時57分46秒 |  気になる詩、言葉


炎天の 地上花あり 百日紅
       高浜虚子

この詩はすでにご紹介済みなんですよね。
でも加賀の千代女の詩もたしかご紹介済みなようなっていうので、こちらを再度出してきました。他にもあると思うのですけど、浅学、私じゃ思いつかない。



ほんと、「君の名は」じゃないけど、な~~んにも思いだせなくなっちゃった。
FBで知人が岡山へ行かれたことを投稿されていて、あぁ、あそこの美術館には音楽を企画している人がいたよな~なんて思っていたら、知人からのメッセージ。その方があなたのことを話していた、、、、何の悪口をいってたんだろうなんて。
それで白寿にも面白いハウスマネージャーがいたでしょうっていうと、XXXさんですよね。なら静岡にいて東京と二股かけてた企画担当者は? XXXで~す。なんですと。

私が高齢だから仕方がないと思っていたけど、この知人も私とそれほど違うわけじゃない。岡山の方は私と同い年。そのほかの方々もほとんど同じ世代じゃないのかな。私の頭の中には、ぴちぴち、バリバリの若い美人さんたちの姿しか残っていないけど。。。

やっぱり、古き良き時代の思い出は、思い出に留めていた方がいいのじゃないかと、長夜の徒然に、ふとそんなことを思う、秋の一日、、、、なんて、暑くって死にそう!

セントラルヒーティング

2013年08月25日 10時55分40秒 |  気になる詩、言葉


先日の誕生日。友人からおめでとうメールが来たけど、そのなかにもうセントラルヒーティングが入りましたって文字。
その前も別な知人から、スイスから戻りましたが、こちらも涼しくなってますってメールを貰ったばかり。
北欧でもけっこう暑かったって聞いていたけど、もうそんな話になっているのですね。
でも、そんな涼しい中、この御両人、連れだって「ハーグの日本花火を見に行きました」なんだそうです。花火には寒すぎるじゃん。


こちらは日が陰るとやっと少しだけ涼しくなるような、、
でも日中の温度は変わらないから、体には余計に応えるなんて思っていたら、
なんとこちらも今朝から今までの温度、がいに涼しいではありませんか。
T-シャツだと風が吹くと寒いくらい。。。。

秋きぬと目にはさやかに見えねども
      風の音にぞおどろかれぬる

          藤原敏行
          古今集 秋上 4-169


秋の夕べって言うと三夕の詩に目が行っちゃいますね。三夕の詩と芦塚隆で検索をかけてみてください。(リンクを張るのは面倒だから。ごめんね)
でも、こんなのもいいですよ。
侘び里の思い出を追うしかない独居老人には胸にぐっとくる。
いえなに、食欲の秋だからって、食べ過ぎたわけじゃありませんから、念のため。

夕されば人なき床をうち払ひ
    なげかむためとなれるわが身か

          詠み人しらず
          古今集 15-815

弱きもの、汝の名前は、、

2013年08月02日 12時02分55秒 |  気になる詩、言葉


先日のスカシユリは崖の上。
今日の百合は崖の下、、、
なれど、変わりません、世の悲劇は。
弱きもの汝の名前は男なり

「のう、わらわは白く輝く石が好みじゃ」なんてのから始まって、、、
国産じゃ嫌だ、BMWなんてカローラじゃんなんて言われて、ただただ男はうろうろするばかり、、

あげく、熱が冷めて、隣を見てみれば、
なんで~? なんでこんなのに、、、、
なんてことを言おうものなら、地獄の苦しみが待っておりますよ、御同輩。
くれぐれも口には気をつけて。崖から滑り落ちるのはまだよし、舌が滑ったら、これはもう、、、、
怖くって後は言えない。

わくらば(病葉)

2013年07月25日 10時03分07秒 |  気になる詩、言葉


日本人って変な感性を持っているのですね。
たとえばこの病葉(わくらばって読みます)



夏の盛りに、濃い緑の中で、病に冒されて赤や黄色に変色した葉っぱのこと。



周りが生き生きとした生のエネルギーに満ち溢れている時に、着飾りながらも去っていこうとしている儚い存在。



それを詩人たちは夏の季語として定着させているのですね。
さすがに素晴らしい感性ですね。



私もこのブログで何度か取り上げた言葉のはずですが、検索をしてもでてきませんでした。私の日記も、儚く消え去ったのですかね~