goo blog サービス終了のお知らせ 

夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

まず三枝の幸くあらば

2018年01月08日 10時20分20秒 |  気になる詩、言葉


ミツマタが咲くのはもっと後、3月に入ってからですね。今はこんな風な蕾で冬を越しています。
ミツマタって江戸時代に日本に入ってきたって説が有力なのだそうですけど、
万葉集の柿本人麻呂の詩の三枝(さきくさ)がミツマタだって人もいるんですよね。

春されば まず三枝の幸くあらば
  後にも逢はむ な恋ひそ吾妹
         万葉集 10-1895
         柿本人麻呂

春になれば、まず咲いてくる三枝のように
また会えるのだから、そんなに悲しがらないで、恋人よ

もっとも、この三枝、沈丁花だって言う人もいるし、百合だっていう人も(奈良市の率川神社の三枝祭。別名百合祭りというのだそうです。でも百合だと時期が合わないしね~)だから、ミツマタってのは確定じゃないんです。
ちなみに、姓にある三枝(さえぐさ)さんは、このさきくさのなまったものだそうですよ。






蛇の足
人麻呂の詩、2010年の3月9日にもアップしておりました。
この時は花の写真とともにアップしておりましたので、この辺では3月初めに開花ということですね。

Just walking in the rain,,   Johnnie Ray

2017年08月02日 12時03分05秒 |  気になる詩、言葉


Just walking in the rain
Getting soaking wet
Torturing my heart
By trying to forget
    Johnnie Ray

昨日は本格的な雨になりました。



雨でも、領地の視察は欠かせない。



noblesse oblige
持てる者の辛さですな~

転がる石には苔が生えぬ

2017年05月16日 09時56分04秒 |  気になる詩、言葉


子供の頃よく言われました。
「転がる石には苔は生えない」とか
「あと三日辛抱してみたら」とか、
仕事を始めた頃にも、夏に帰郷したら、母親から「あなたがサラリーマンなんかを三日務められるとは思わなかった」なんて。。。
さすが、母。よく私のことをご存じで、、、
でも、その仕事に40年近くしがみついていたんですよね。。。



逆に今になって思います、
石は転がらなきゃ、苔むして石じゃなくなる、、
三日見なきゃ、桜は散ってしまうってね。



私は絶対損をした!
気がつけば、あっちにも花、こっちにも花、、、
今さらそれに気がついても、転がればもう起きられないけど、、、


や~い、もう飛べないだろうって?

インパクト

2017年04月21日 06時50分46秒 |  気になる詩、言葉


何気なく道の隅っこで咲いていてもインパクトのあるものってありますよね。
っていうか、けっこうそんなの多いです。


ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

宮沢賢治の「雨にも負けず」の最後の部分です。

今日のお目覚は、、、目を凝らしてみてね       らうたげならむ人

2017年03月08日 08時26分50秒 |  気になる詩、言葉



今日のお目覚、私の好みの子
足元に、注意しないと分からないような状態で咲いていますけど、
この密やかさ、、 好きですね~



なんせ、周りには、「わたち~ わたち~」が多すぎるから。


ただ一つ問題があるとすれば、この子たち、すぐに群れちゃうんですよね、、、、
どっかに、一つだけ、嫋々と咲いていてくれれば、、、




ほれ、言うではないですか、、

「世にありと人に知られずさびしくあばれたらむ葎の門に思ひの外にらうたげならむ人の閉ぢられたらむこそ限りなくめづらしくはおぼえめ
いかではたかかりけむと思ふより違へることなむあやしく心とまるわざなる」

           源氏物語  箒木  雨夜の品定め

えっ、分からん?
困りましたね~ 訳だの、注釈だのってのは私の好みじゃないんですけど、しかたない
これでどう?

知る人もいないような侘びた家に美しい人がひっそりと住んでいたら、それこそ嬉しいでしょう。これだったらいいものがあるよねって初めから分かっているより、ふと思いがけないものに出会った方が心が躍るんですよ、、、、



毎度毎度ですみませんが   さびしさはその色としもなかりけり

2016年11月11日 09時47分43秒 |  気になる詩、言葉


秋になると、ほかに思いつくこともなく、毎年三夕の詩なぞを引っ張り出してきます。
ほんと、芸がない、、、
でも、ほんと、夕暮れを見ていると、じんわりとこの詩たちが迫ってくるんですよね。
日本人の呪縛から離れられないというのか、想像力がないというのか、、、
両方なんでしょうね。


さびしさはその色としもなかりけり 
   真木立つ山の秋の夕暮れ
       新古今集 361
       寂蓮
   

    

ひつぢと猪の関係とは、、、 刈れる田におふるひつちの

2016年11月05日 09時40分11秒 |  気になる詩、言葉


刈れる田におふるひつちの穂にいでぬは
    世を今さらにあきはてぬとか
          読み人知らず
          古今集 5-308


(刈り取った田圃に生えるひつじ(ひつぢ=稲のヒコバエ)に穂がつかないのは
いまさら世に出ることに飽き(秋)はてたせいだとか)

昔はひつじには穂がつかなかったんでしょうけど、今や盛大に穂をつけ、実らせております。
家の下の田んぼは今、上の写真のような状態。もう少しすると、刈り取られたり、漉き込まれたりしますけど、、


最近、猪を見ないな~って思っておりました。まさか、牡丹鍋になってお風呂を楽しんでいるわけじゃないでしょうし???
先日、町内の草刈りがありましたが、田圃を見ながら、「放っておくから、猪が来るんだよな~」って声を上げる人。でも、猪なら田圃が盛大に掘り繰り返されているはずなのになんともなってないじゃないですかって聞きましたら、稲の根っこじゃなくってひつじの実を食べるんだよって答えでした。
そうか、お米を食べているんなら、苦労して草の根を掘り繰り返さなくってもいいわけだし、もしかしたら お米は彼らにも美味しいものかもしれませんね。
だから、人家のそばに来なくとも、この辺の田んぼに行けば満腹になれる、、、
そういうわけなのですね。。。。。

なら、どんぐりマークの豚にならって、コシヒカリマークの猪なんてブランドになれるんじゃないかな~なんて愚考しておりますけど。


ところで、最近はご近所さんがいろいろと目につくようになりました。
一昨日は、キョンを見て、すぐに猪のお尻!!! ちょっと行ったら、長いふさふさ尻尾の狸(アライグマなんでしょうね)。
帰りには可愛いバニーちゃん(この子、車の前にいて、ちょっと進んでは止まってこちらを見、また進んではこちらを見を繰り返しておりました。通行の邪魔になって困りました。
昨日の狸は、ふさふさだけど尻尾が短かった(こちらはご本家の狸かな)。
もちろん、キョンのノクターン、、、毎夜、すごいですよ。。。

鳥さんも、昨日は、カラスと遊んでいるチョウゲンボウらきしもの。遊んでいるってしか言いようがない。カラスも本格的に攻撃しようとすれば、「足蹴」にしようとするでしょうけど、ちょいちょいと体をぶつけるだけ。チョウゲンボウも付かず離れずでひらひらと体当たりをかわしておりました。敵をせん滅するってことじゃなくって、今のパワーバランスを保つって感じがしておりました。
いすみは平和なんです。

       

秋萩は盛り過ぐるをいたづらに かざしに挿さず帰りなむとや

2016年10月30日 10時16分08秒 |  気になる詩、言葉


秋萩は盛り過ぐるをいたづらに 
    かざしに挿さず帰りなむとや
       沙弥尼
       万葉集 8-1559


      沙弥尼は女性の出家者の意味ですので、個人名ではない?


こんな風に口説かれてみたかったけど、そんな経験なかったですね~
残念無念、、、
いや、私はU20が希望だからして、、、、なんて、

結局何もない人生だったのですね~


三日月や朝顔の夕べ蕾むらん

2016年09月06日 13時03分17秒 |  気になる詩、言葉


三日月や朝顔の夕べ蕾むらん
      芭蕉
  
              三日月は三ケ月って書くのかも。

三日月が空に登るころに、朝顔は翌朝の花の準備で蕾をつけるんでしょうねっていみですよね。
俳句にはまったく素養がないので、いい句なんでしょうとしかいいようがないですけど。