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夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

浜昼顔

2019年05月09日 19時11分28秒 |  気になる詩、言葉

 

美夜自呂の砂丘辺に立てる貌が花 

   な咲き出でそね隠めて偲はむ

       万葉集 14-3575

       読み人知らず


美夜自呂  みやじろ 福島県の阿武隈川沿いの地名(長野県安曇郡の宮城とする説もあり)

砂丘辺   すかへ

貌が花   かおがはな  以前にも紹介したと思いますが、昼顔や浜昼顔以外にもいろんな花を貌が花だとする諸説あり

隠めて   こめて  隠れて

偲はむ   しのばむ  思う


このGOOのブログ、最近、改悪されちゃった。いろいろ不都合が起きている。今も、フォントが勝手に1ポイントになったり、戻してもまた入力しようとすると1ポイントに戻っちゃっていたり、

勝手に段落をしたり、、、、  でも、今はまた正常に戻ったみたい。

変えるのはGooの問題だけど、実行する前に、十分に検証して欲しいな~  なんてほざきながら、


美夜自呂の砂浜に生えている昼顔さんよ

花をつけないでおくれ、 私が密かに思っているから


恋人が綺麗になるのは男性としては嬉しいのですけどね、、、

でも、あまり綺麗になられると他の男性からも目を付けられちゃう、、

貴女は私だけの貴女であって欲しいなんて、、、

まあ、世の中には、どうだ見てみろ、俺の彼女綺麗だろうって自慢したがる男性もいるけど、

こんな男性もまたいるんですよね。

もっとも、言われた女性が、はい、そうですかって言うことを聞く人は少ないかも。

なんて、断言するにはそっちのほうの経験が少ないもんで、、、、




 


       


残りなく散るぞめでたき櫻花

2019年02月26日 18時30分05秒 |  気になる詩、言葉


残りなく散るぞめでたき櫻花
  ありて世の中 はての憂ければ
          古今集 71
          読み人知らず




なんて、おいちゃんの場合、「ありて世の中」なんですけど、、、認知症のおかげでちっとも「憂ければ」になってないんですよ。
まあ、善哉善哉って申しておきましょうかね~


春よこい 早くこい

2018年12月10日 20時14分50秒 |  気になる詩、言葉


世の中、寒々として、暗ろうおますな~
もう冬至まで2週間を切ろうとしておりますので、暗いのはいたしかたなし、、
寒々も、この時期、先日のような暖かさなら、日本中の農家は作業手順が狂って大慌てになるでしょうし、、、
まあ、この時期、こんなもんでよろしいのでしょうね~

春よこい
早くこい
歩けなくなるおいちゃんが
歩けるうちに歩こうと
おんもに出たいと泣いている、、、

もちろん、本歌は作詞 相馬御風、作曲 弘田龍太郎の「春よ来い」でございますけど。。



我が夫子が来べき夕なり

2018年12月05日 23時06分03秒 |  気になる詩、言葉



我が夫子が来べき夕なり 小竹が根の蜘蛛の行ひ 今宵著しも
              衣通郎姫
              日本書紀

珍しく読みを記しておきますね。
  わがせこがくべきよひなり ささがねのくものおきなひ こよいしるしも

以前、この詩から派生した詩をアップした時(この詩は「かねてしるしも」になってましたね)には簡単にささがね=蜘蛛の枕詞(蜘蛛が動き回っていたり、衣服に着いたりすると、恋人が来る予兆だって思われていたようです)だってしてましたけど、そんなに簡単に終わらない話があるみたいですね~
この辺もう一度、考えて見なきゃね。


茶の科か その1  地震・雷

2018年11月12日 07時22分22秒 |  気になる詩、言葉


小唄の「茶の科か」は12年前にもこのブログで使っていますね。
ちなみに、科は「とが」と読みます。
他でも使ったことがあるような気がするのですけど、検索をかけても出て来ませんでした。
オリジナルの歌詞は上の投稿でも出しておきましたが、

  茶の科か
  寝られぬままの爪弾きに
  憂き川竹の水調子
  涙ににじむ薄月夜
  暈もつ程はなけれども
  曇りがちなるわが胸を
  晴らす雲間のほととぎす

あの人のことを思って眠られない
でも、それを認めるのは悔しい
眠られないのは飲んだお茶のせいなんだってのがじんわり来ますね


ところで、今朝はこの辺りを震央とする地震があり、その直後に雷。
雷が怖いチビ太は玄関まで降りて行って、おろおろしておりました。
私が寝られなかったのは地震、雷のせい。
なんて、ほんとは私は子供のころから寝つきが悪いんです。

やっぱり 私の日常から色気は遠くなりにけりですな~  




If Winter comes, can Spring be far behind?  冬来たりなば、春遠からじ

2018年11月04日 07時44分00秒 |  気になる詩、言葉


If Winter comes, can Spring be far behind?
      Ode to the West Wind
      Shelley

「冬来たりなば、春遠からじ」ってあまりにも有名な定訳がありますよね。
冬がここに来てるんだったら、春が遠くにいるはずがないよね、、ってことですよね。

日本は南北に長い、そして高低差が激しい国です。
北国や、高地の方々には、もう冬なのでしょうね。
首をすくめてこの詩を口ずさんでおられるかもしれません。

でも、我が方はというと、、、
先日も初夏の花をご紹介しておりましたし、
今回も、、、、あっ、動く紐が出ますので嫌いな方は見ないでください。
なんて、いつも、わざと遅すぎる注意をだすのですけど、、、
散歩の途中、この時期でも、相変わらず動く紐がとうせんぼをしておりました。
でも道を塞ぐには、まだ小さすぎて、、、



「なんかごめんね、まずは大人になろう。それから考えよう」
ダイハツ ムーブでした。

    

月草に衣は摺らむ

2018年07月19日 01時09分39秒 |  気になる詩、言葉



月草に衣は摺らむ 朝露に 
   濡れてののちはうつろひぬとも
          作者不詳
          万葉集 7-1351


ちょっと検索をかけるとこのブログでも何度も繰り返し使っている詩です。
月草(露草ですよね)で衣を染めましょう。朝露で濡れたら消えてしまうとしても、、、
私のようなガサツな老人からすると、この詩、けっこうエッチな詩に見えちゃうのですけど、まあ、そんなことは別にして、、、

男性が女性を誘っているにしては、終わったら消えちゃうよ~なんて思っても口にしないでしょうし、
これは女性が詠んだ詩なんでしょうかね~?



露草で書くと消えてしまうのですよね。
だから、染めの下書きに使ったりするんですけど、(昔ですよ、今、ツユクサを集めて染料を採ろうなんて悠長な人はいない、、、たぶん、、でしょうからね)

なら、最初から白だったら???




蛇の足
ちなみに古今集の247にもこれと同じような詩が収録されています。


昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花

2018年07月02日 02時25分18秒 |  気になる詩、言葉



今まで合歓の花が咲くたびに何度も取り上げていますけど、


昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓の花
  君のみ見めや 戯奴さへに見よ
        紀 郎女
        万葉集 8-1461 

どうしても、この花を見るとこの詩を思い出してしまうんです。
万葉集にはこれ以外にも合歓木の花を詠った詩はいくつかあるんですけど、
これとこれに対する大伴家持の返事が面白くって。


我妹子が形見の合歓は花のみに
  咲きて けだしく実にならじかも
        大伴家持
        万葉集  8-1463
               

それに勅撰の歌集にこんな詩を取り上げるおおらかさが好ましくって、、、




醤酢に蒜搗き合てて鯛願ふ  そして大原のトンカツ屋さん

2018年05月13日 09時52分45秒 |  気になる詩、言葉


醤酢に蒜搗き合てて鯛願ふ
  われにな見せそ 
    水葱の羹
      長意吉麻呂
      万葉集 16-3829

醤酢(ひしはす) 蒜(ひる) 水葱(なぎ)

野蒜を酢醤油で合えて、これに鯛があったら最高なんだけどなんて思っている私に 出されてくるのは水葱みたいなつまんないもの


大昔には野蒜ってけっこう美味しいものとして見られていたみたいですね。
もちろん、大昔にもグルメはいたんですよ。

ところで、昨日は懸案になっていたいすみ豚をだす大原のトンカツ屋さんに行ってまいりました。
家の近くのヤギのいるレストランのママが美味しいと言っていたお店。
ところが、同じ名前の別なお店が近くにあってそちらに行ってがっかりしたんです。
後で、別なお店だって分かりましたけど、自分の作るものにはあれだけしっかりした味を持っている人がなんでこんな料理を美味しいというのかって、それが分かるまでほんとに疑問だったんです。
そのお店のことがつい最近にも、料理が美味しいって思っているカフェのママから勧められました。
一度行ってみなきゃって思っていたんです。
ググっていると、ここは孤高のグルメにでてきたお店だと分かって、余計に興味をひいていたんですね。
ただ、お昼しかやっていないので、家からそんなに遠くないのに、なかなか行くチャンスがなかったんです。
味? たぶんメニューの選択を間違ったのかな、、、
辛口のコメントになりそうなのでやめておきます。


故郷のことが思い出されるか?

2018年05月12日 09時22分23秒 |  気になる詩、言葉


浅茅原つばらつばらにもの思へば
      古りにし里し思ほゆるかも
         大伴旅人
         万葉集 3-333


田舎道を歩いて行ってたら、茅の広がる草原があった、、、なんて状況なら、故郷のことも懐かしがることができるでしょうけど、
我が家の周りでは、散歩を初めて、、、終わりまで、どこにでも広がっているんですから、いちいち思い出してなんかいられない。
持ちたるものの不幸でありますがな。


 
それにしても私って茅を題に取ったものが多いですね~
同じこの詩を使ったものでも、こちらもありますよね。もう一つありました。
それに山部赤人の詩を使ったものはこちら
こちらは上の万葉の二首を頭に、古今集まで旅をしております。
探せばもっとあるでしょうけど、、、
お後がよろしいようなので、、、、