
わが背子が来べきよひ也
ささがにの蜘蛛の振舞ひ
かねてしるしも
古今和歌集
私のいとしい方が今夜はきっと訪れるはず
蜘蛛の動きがそのことをあらかじめ知らせてくれている
この詩の起源はずいぶんと古いのです。
允恭天皇が妻の忍坂大中姫(おしさかおほなかつひめ)の妹の弟姫(おとひめ)のところへこっそりと通っていったら、彼女がこの詩を詠っていたので、ぐっと来て妻に隠れて茅渟宮をつくり、足繁く通ったというのです。
弟姫はまた、衣通郎姫(そとほしのいらつめ)とも呼ばれ、絶世の美女だったのだそうです。
この詩の、ささがに(ささがね)は笹の根とする説と、ささがねは蜘蛛の異称で蜘蛛の枕詞として使われているという説があるようです。
ところで、衣通というのは薄物を指すという説があります。衣を通して美しい肌が見え隠れする。チャバレー、「織姫」なんちゃって、、、そのほうがエロティックだという人も多かったりして。(あぁ、またお下品になりました。どうも本性が見え隠れする)今で言う絽や紗のようなシースルーなのかな?
一番の問題は「蜘蛛の振舞ひ」なのですけど、これも古い中国の俗説に、蜘蛛が糸を張ると、親しい人が訪ねてくるというのがあるのだそうです。
でも、これは眉唾。
だって、もしこれがほんとうなら、岬の家には親しい人が引きも切らさずって状態になるでしょうけど、蜘蛛の巣だらけの割りに、誰も来ないですからね。
気になりますね、、、それが分かっていたら100匹くらい飼ったのに。
そうしたらいつも千客万来で楽しいでしょうにpanda_1/}
ハワイの空港で踊っているような。
お尻をふりふり、、、