gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

ご意見、感想歓迎です。

TRIO TR9000Gの修理・レストア・改造・リニア接続

2014-08-28 09:20:36 | アマチュア無線機器関係
2014年8月28日 外気温:24.8℃ 室温:26.8℃ AM9:00頃

急に寒くなって来ましたね。急激過ぎます。体が付いて来ないです。

今日は、昨日迄にTR9000Gのレストアが終わりましたので、参考になればと掲載します。

1.完成
つまみ、パネル、筐体もクリーニングされています。


2.修理
入手時は汚くて、動く?のかと思いましたが基本動作はOKで良かったです。


3.各種調整
・ FM:送信周波数が+1.1KHzずれ。→PLL内調整
・ USBのキャリアポイントずれ少し →PLL内調整
・ メータ照明のムギ球切れ→電球色LED(白キャップ)約5mAで落ち着いた。 
・ パワー調整:H:12W、L:5W(仕様は1W)
・ RF、IF感度微調整
・ Sメータ、RFメータ調整
・ SSBマイク感度調整
・ マイク端子→8ピン仕様に変更
・ 総合運用試験


TX基盤:PLL部調整、パワー、RFメータあわせ


RX基盤:Sメータ、RF、IF、SSBマイクゲイン、など

4.パワー測定

リニアの入力に合わせて11W~12W程度にしています。

4.マイク端子6ピン→8ピン変更

6ピンのマイクは無いし、使いずらいので交換しました。


6ピン→8ピンの対応図です。

6ピン側の線色はLOTで異なるかも知れません。
*注:1-7ピンには1000PFのセラミックコンデンサを付けています。

2015.8/12 追記 電源ピン⑤に8V-100mAの電源搭載
http://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/8af7eac2d1ea83bce97712c5e00ec039

5.リニアアンプとの接続
FMはキャリコンで問題無いのですが、SSBでは強制スタンバイ制御が必要です。
TR9000Gの後ろには2.5ΦにSTDBY端子が有るのですが、使うリニアにより使えません。
TX:0V、RX:8.5Vですが、これをTX:ON、RX:OFFのスイッチ動作が必要でしたので
変換回路を組みました。

2017.5・14 追記
TR-9000Gの修理をしていて、強制Stanbayが、TX/RX共、ON:約30Ωになっている事
が判明し、調べたら、TX:Vbe:1.17V、RX:Vbe:8Vになっていた事が分かりました。

初段の2SC1815-YのベースとGNDに2KΩを接続して、Vbeが、TX:0.19V、RX:1.3Vと
なり、正常に動作(TX:約30Ω、RX:∞)する様になりました。

この2KΩは、5KΩでも、TX時:Vbe:0.58Vで良さそうですが完全を期しました。

回路図

実装図 初段の2SC1815-YのベースとGNDに2KΩ追加(機種により異なるので要調整)。

6.メータの照明の補足
元の構造は青色のビニールケースに細長いムギ球でしたので、LEDをこの
青色ビニールケースに入れて見たらきれいな緑色なのですが、周波数表示
の緑とバランス悪いです。(私見)

で、このビニールケースを取り、ここに付けてって言う様な穴2つ有ったので、
白キャップ(光拡散)と3mm高輝度電球色LEDを電流を14mA→5mA程度にして、
クラシックな雰囲気が出て、周波数の緑LEDの明るさとバランスが取れました。


上:制限抵抗750Ωで約14mA、下:制限抵抗2KΩで約5mA→1.5KΩでも良いかな。

7.終わりに
RF初段は3SK76と言うMOS-FETでAGCがかかっています。感度はTW-4000の3SK97に
比べて悪いですので、改善余地が有りますがAGCの改造がネックです。

TR9000との大まかな違いを書くと

・周波数表示:赤→緑
・USBの周波数ピッチ;標準100Hzですが、DSボタンで5Kzステップ
・黒ずみ劣化で悪名高い2SC460B→2SC1675に変更されています。



発売は1981.12で30年以上前の無線機ですから、驚きです。


まずまずです。

2017.7/8 追記 TR-9000G関連

TRIO TR-9000Gの⑤ピンに8V 100mAの電源供給
http://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/8af7eac2d1ea83bce97712c5e00ec039

TR9000GがFM、USBとも受信出来ない。直りました。
http://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/d2b211bb2ec114bbcb14f06154f8f712

TR-9000Gの修理とキャリアポイント調整
https://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/644e21f2a6fb5795e98e450ab52afc43

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TR-9000パワー調整 (吉本)
2018-02-02 12:42:25
お世話になります。素晴らしい調整に驚いております。当方もTR-9000を保有しておりますが、現在7W程度で出力調整を実施したいと考えております。本ブログ中の「パワー調整:H:12W、L:5W(仕様は1W)」はTXユニットのどの個所になるかご教示いただいてもよろしいでしょうか。何卒よろしくお願い致します。
返信する
TR-9000パワー調整 (吉本) (gooおっさん)
2018-02-04 21:07:46
吉本さん こんばんは。返信遅れて済みません。

TR-9000と9000Gとパワー調整VRの位置が異なるといけないので、調べていましたが同じでした。

TR-9000(G無し)は下記、URLに掲載していますので参照下さい。

TR-9000修理依頼
http://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/5767f3c0c9b48ee04dad27dfde8bcad7

上蓋を開けて右奥側に→:HIGH、左:LOWです。

尚、9000Gのこの画像が小さくて見えずらかったので載せ替えしています。

gooおっさん de JG1OZH
返信する
TR-9000パワー調整 (gooおっさん)
2018-02-08 10:15:21
追記

このPOWER調整VRでも出力が上がらない場合。

1:パワーモジュールの劣化
2:ドライブTRの劣化と調整トリマーの調整不足と劣化

多分、10W程度で使っていれば壊れる事はまれですが、環境の悪い場所などの使用ではありえます。

良く、出せる範囲で13~15Wなどにしていると壊れますね。

返信する
Unknown (福井ドラ吉)
2021-10-30 10:15:54
初めまして、福井ドラ吉です。
トリオのコンソールを入手することができたのですが、マイクが付属していなくて、マイクを探して検索していたら、ここにたどり着いたのですが、私には、知識がなく工作できません。
変換コネクターなどで対応できないでしょうか?
お手数かけまさが、御教授お願いいたします。
返信する
TR-9000G (goo おっさん)
2022-02-01 15:11:40
福井ドラ吉 様

返信遅れました。すみません。

マイク端子の6ピン→8ピン化は結構大変です。
私が注意して改造した要点のみお答えいたします。

1.マイク端子の配線

・表側と裏側の結線を絵に書いてメモしておきます。

 線材の色もメモしておきます。

・マイクのHOT、GND TXのHOTとGND

・UP、DOWN

・その他:多分使いません

2.配線

ここが大変と思いますね。

ここさえ気を付ければ出来ます。

その他の方法

8ぴんソケット→6ぴんプラグで配線する。
又は
8ピンプラグ→6ピンプラグで配線する。

又はコンソールが?ですが、

コンソール→TR9000Gは良いとして、
コンソールにつなぐマイクが6ピン仕様ならここの配線を変えれば出来ますよ。

いずれにしても、6ピンと8ピンの変更部分を理解出来れば、簡単です。

この方法が最も簡単ですし、本体はいじらない。
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