gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

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アルインコ DM-320MV 修理と改造

2016-09-28 21:51:51 | 電源機器の修理
2016.9月28日 外気温:26℃ 室温:27℃ 湿度:73% 雨

1週間前に修理依頼を受けたものです。依頼者がいじくりまわしショートしてから電圧が出ないと
修理依頼を受けたものです。


修理完成後の調整と負荷テスト中です。

10A負荷:電圧変動率=(13.82-13.74/13.82)x100%=0.5%
14A負荷:電圧変動率=(13.82-13.71/13.82)x100%=0.57%
優秀ですね。


1.症状
・電圧が出ない

2.調査、対応

・「ショートさせた」から見て、まず制御基盤が大丈夫か調べました。

 制御基盤です。半導体はダイオード、IC、TR、電解コンデンサすべて調べました。


 電解コンデンサの膨らみ
 
 交換(容量は違う)


・LM324をソケット化して交換、クリック点電圧調整VRは劣化で交換

・ここまでで電圧は出ない、「ショート」を思い出し、パワーTRの基盤を良く見ると、
 うん! パターン切れだ。


 パターンを修復したら電圧が出て来た。これが原因と喜ぶが未だ不具合が有った。

 電圧が出るが、外部の電圧VRを回してゆくと不安定になる。

 VRを外し抵抗値を測るとセンター前後の接触不良と分かる。 

さて困った、センタークリックでないVRは100円程度で買えるがこだわり、
アルインコさんに相談した結果注文書+切手同封(756円)で送って来たが、
10KΩ-Bの所、20KΩ-Bで、最大16V以上は、抵抗で調整要と言われました。

で、商品が届く前に、10KΩの手持ちVRで、最大16.2Vでしたが、交換後も16.2Vなので
(センタ13.8Vで)これで良しとした。

3.原因のまとめ
状況を依頼者によく聞くと、センタクリックで13.8Vが下がってくるのでさらに右に回しても
電圧が落ちて来て、無線機の電源が落ちるので、この時点で「VR」の不良と判断すべきでした。

さらに悪い事に、ご自分で開封して、いじくりまわした挙句「ショート」を起こし電圧が出ず、
修理依頼になった。

つまり、「VR」を交換しておけば治ったのだが、壊してしまったのです。

4.パワー制御部見直し

ブリッジダイオードのシリコングリス

パワ-TRのシリコングリス塗り替え

これで放熱が良くなるはずです。

5.温度制御FANの実装
このままでは面白くないので、当ブログでも紹介している「簡易温度FAN制御」基盤を
実装しました。

さらに、「Hi」として13.8V→1N4007x2で、12.3Vに落とし「Hi」と「AUTO」の
切換替回路を組みました。

「簡易温度FAN制御」基盤

基盤の実装

切換回路

6.終わりに

ご自分で調べるのは良い事ですが、この手の電源は無負荷では、ACを切っておいても
電解コンデンサに蓄電していて23~26V位でうっかりショートさせるなどあるので放電
させてから調べる事です。

いじくりまわしたものはメーカは修理してくれませんので、私の所に来たと言う事です。


制御基盤の破損が無かったのが不幸中の幸いでした。
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