2012年 6月27日(水)室温27℃、外気温21℃
Kenwoodの TW-4000Dの修理が完了しました。この機種は144/430MHzのデユアル
バンダーで25W機です。
修理前は、LCD表示せず、送信/受信出来ずの状態でした。
【定番修理】
LCDと一体のCPU基盤とフラットケーブルで繋がっている基盤を外します。
LCD表示用のIC側の電解コンデンサ47μFx2と4.7μFの
3ケを取り外すとパターンが劣化で溶けてなくなっていました。
基盤をイソプロピルアルコールで洗浄してきれいにして、フラックス
を塗り、パターンの接続と電解コンデンサの交換をしました。
組み上げ直して、実装して、バックアップ電池は3.1Vなので
そのままにして、電源オンして、CPUリセットすると見事に
周波数表示が出て、各ボタンの動作も正常に戻りました。
【調整】
送信周波数ずれは、145.00MHzで、200Hz以内にあわせると、
433.00MHzは、1KHzずれるが連動している様子で、メインの
方をしっかり合わせ、433帯はリピータ動作も正常なので良し
とした。
2013.11月1日 訂正
周波数あわせは、PLL基盤内の144,433独立していました。
144:X1のX-TALのそばのトリマー:TC8
433:x3のX-TALのそばのトリマー:不詳
パワーも145/433も25Wに合わせるとLOW側は5Wにならず
6W/8Wとなってしまうし、LOW単独で調整出来ないのでこのまま
とした。
2013.11月1日 訂正
これもおかしいのだが、半固定VRが劣化と思われる。
144:HI→VR4、LO;VR6
433:HI→VR3、LO:VR5
【運用テスト】
144/430は初めは25W出ているが、20W迄落ちて来て
筐体が熱いのでロスしているのだろう。パワーモジュールの
劣化が進んでいる様です。
【その他】
回路図も無く、基板上のVRの調整とトリマの微調整で復活、これで
3台目です。麦球は2つ切れていたので、9V用の純正品交換です。
今度麦球が切れたらLED化の予定です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/3c/9f49774d9dc9fcd31d152bf220fdaa9e.jpg)
表示不良の電解コンデンサ交換+パターン修復
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/27/e795dbae82f9d541daa507fbce2b858a.jpg)
麦球交換:9V用です。別の自分のには8V用を使っています。
良い無線機です。ほんと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)