gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

ご意見、感想歓迎です。

チップ部品多用 超再生式 FM受信機の製作

2019-03-18 14:03:38 | 電子工作
2019.3月18日 外気温:17℃ 室温:18℃

3日前から製作していたチップ部品メインの超再生式FM受信機が完成しました。
まあ、スーパ式のFMラジオの感度、安定度には比べ物になりませんが、
昔に基盤のみで作った記憶が有り、ちゃんとケースに入れて製作して見ました。

1.完成図

ケースは100均のプラケースを利用しています。

2.参考にしたもの

不思議な回路】超再生検波方式FMラジオの製作
http://www.fbnews.jp/201703/myproject/index.html

1石超再生FMラジオ
http://bbradio.sakura.ne.jp/trfm11/trfm11.html

第9章 再生、超再生ラジオ pdfあり
http://www.rf-world.jp/bn/RFW07/index.shtml

3.今回製作の特記事項

・チップ部品の多用:2SC3356-R23、MC34119:TSSOP-8、チップコンデンサ、抵抗
 但し、チップ部品に無いものはリード部品を使用しました。コイルも10Kボビンです。

4.参考にした回路
・先のHPで全てチップ部品使用の回路を参考に作りましたが、再生条件が安定せず
 再生調整のVRを付けました。

・最初の回路::不思議な回路】超再生検波方式FMラジオの製作から引用


・変更後の回路
配置を考慮した回路図。+、GNDは銅テープで引いています。

・MC34119の増幅度:Differential Gian = 2 xRf/Ri=2*(330K/3.3K)=200倍:46dBです。

・コイルは10Kボビンを使用して、コアの有無で周波数範囲を変えられる設計です。

0.7mmのホルマル線を4回巻きにしています。

・実際の配置図

穴あき基盤の裏側にチップ部品で作るのは非常に目が疲れますね。

5.動作状態
ケースに実装前の動作試験

この状態でSG(デイップメータ変調有り)で周波数範囲を調べました。


コアを深く入れた状態。

コア無しの状態:インダクタンス約0.15μH

6.感想

・やはり安定度は良くない。RF増幅を回路のバッファ目的で付ける必要が有ります。
・感度はRF増幅無しでも地元の強力な局は良く聞こえる。
・調整が好きな方には実に面白いものですし、こんな物でも良く聞こえます。
・消費電流は10mA~20mA(音量上げた時)

7.部品データ

バリキャップ:原典:1SV223 → 1SV230 ほぼ同等と思えます。


MC34119ですが、SOPではなくTSSOPなので、DIP変換基盤を使用しています。



2SC3356はR23:Hfe50~100、原典:R24/R25なのでどうかと思ったが使えました。

8.終わりに
・超再生式受信機は単一周波数受信で作ると、昔はおもちゃのラジコン受信機や、
 50MHzの受信機を製作して見る方もいて一度は作られる方が多かった様です。
 高性能を求めるならば、スーパヘテロダイン式になってしまいますが、
 中々興味深い回路だと思います。 

・高周波増幅:FET1段付加してバッファと少しのゲインが取れれば動作は安定すると思います。

・金属ケースが良いのですが、少し気を入れた程度の製作実験ですのでこれで良いと思います。


久し振りに楽しい製作でした。

2018.3月22日 追記

・現状 FM受信範囲:70~90MHz →75MHz~95MHzに変更しました。
・これにより、AMのFM局も受信出来ます。
・調整はコイルの巻幅を密から1mm幅に開けて、簡易SGで受信範囲を確認しました。


巻幅をスペースを開けて調整。


・下限:約75MHZ

・上限:約95MHz

コアを入れると約10MHzダウンしますが、50MHzはあきらめました。

まず、まずです。次はRF1段アンプを増設予定ですが、現状でも感度は良いです。

IBM 16Vー4.5A アダプタを13.8Vに改造

2019-03-10 16:54:48 | SW電源関係
2019年3月10日 外気温:17℃ 室温:23℃ 

今日は朝は太陽が出て春の香り?がするようでWALKINGに行って来ました。
午後から曇って来て明日は雨かも知れませんね。

本題です。IBM(LENOVOにあらず)の16V-4.5AのSW電源を1週間前から、
10Wクラスの無線機用に改造していたのですが、電流が3.5A迄しか取れず
改造不足の部分が有るはずなのですが、解析仕切れずにこのまま終わらせました。

1.改造後の状態

とりあえずこの電圧なら安定して3.5A迄取れるので良しとしました。

2.AC アダプタの規格


・型番:02K6657
・FRU :02K6669
・INPUT:100V~240V 1.5A~0.9A 50Hz/60Hz
・OUTPUT:16V 4.5A

3.改造

・殻割り




4.回路解析

中心は、STマイクロのTSM101/Aの様です。

データシートから基盤を調べて電圧設定は、R39:24K、R49:2Kで行っている様です。

現状電圧=Vref*(R39+R49/R39=1.24V*(24K+2K)/2K=16.12V

R39を変えれば電圧は変えられそうです。


R39の値と電圧のグラフです。VRは20Kにして見ました。

5.改造

R39を外して、VRに配線した所

6.負荷試験

負荷(A) 電圧(V)
0  13.83
1  13.69
2  13.55
3  13.41 
3.5 13.34
4  電圧不安定 :ここの回路定数が不明で変更出来ません。4.5A以上取れるはずなのですが。

電圧変動率は、3A:3%、2A:2%、1A:1.3%
これはケーブルの抵抗が有るので悪い値と思います。

7.終わりに
・基盤から回路を起こし回路図を描いて解析すれば可能と思われるがチップ部品が多くてやめました。
・10W程度の無線機(実際は20W以上消費)かハンデイ機5W程度なら使えそうです。

まあ、シャントレギュレータ使用の安物では変更は簡単ですが、あちこちに保護回路等があり、
IBMのAC アダプタの作りは良く出来ていると思いました。


遊べました。