gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

ご意見、感想歓迎です。

TRIO TR-9000Gの修理とキャリアポイント調整

2019-05-28 12:51:42 | アマチュア無線機器関係
2018年5月28日 外気温:28℃ 室温:28℃ 湿度:40% 曇り

今日は歩いて来ましたが、所々でパラパラ雨に見舞われました。

さて、先に「MR-1300E」リニアアンプのSSBを修理前に、5月23日にTR-9000Gの
修理と調整を行っていましたので、覚え書として参考になれば幸いです。

2019.7/15 追記
キャリアポイントの波形を合わせると、USBの調整周波数:10.6935MHz→10.6933MHzと≒200Hzずれる為、
受信側で200Hzずらす必要が分かり、元に戻しました。まあ、TRIO TONEと言うか多少クリアさが落ちるが、
周波数ずれは好ましく無いと思いました。

1.修理

PLL-UNIT:上側で配置図の右側、RX-UNIT:裏側で配置図の左側

・RX-UNITのVR2(3.3kΩ)劣化で調整出来ず:交換 ここはSSBのSメータゼロ点調整
・PLL-UNITのVR1(470KΩ)劣化で調整出来ず:交換 ここは周波数合わせ用

2.調整
・RX:SSBのゼロ点調整:合わせられた


・RX:PLL-Frequency TC1:134.0364(144.9999)、VR1:134.0365) For SSB うまく調整出来た。

・キャリアポイントの調整
ここが問題有りの部分です。
PLL-UNITの右のCAR-UNITのTC3で「10.6935MHz」に合わせるのだが、TWO-TONE-GERERATORで入力してオシロで波形を見たのが次の画像です。

サービスマニュアルを見ると

クロスする様に書かれていますので、周波数が多少ずれるが、調整した結果が次の画面です。


ちなみにIC-290の波形を載せますがきれいです。


3.結果
・音声は受信側の方のリポートでは非常にクリアに聞こえると言いますが。わざとずらす方もいますが、クロスを優先しました。

4.最後に
しばらく様子を見ます。参考になれば幸いです。

このTR-9000Gは新スプリアス対応手続き済みですので、期限に関係なく使えます。
良かった。

MR-1300E リニアアンプ SSBでバイアス不良 

2019-05-27 22:01:33 | アマチュア無線機器関係
2019年 5月27日 外気温:25℃ 室温:26℃(エアコン)

昼間は30℃を超えまして大変な暑さでしたが、夜は気温が下がりますね。

今日までで、MR-1300EのSSBモードで運用中に音が途切れるなど異常を覚えました。
こいつは石が劣化しており、10Wで押しても55W程度しか出ませんが免許状の範囲内なので使っています。

1.修理完了

交信実験でも音声に異常が無くなりました。上に見えるのはPCの電源+温度によるFAN回転数を変えています。吸い上げて前出しです。

2.症状
・FMは問題無し
・SSB側では、音声が歪む(途切れる様な異常)

3.原因
・多分バイアスがTRのBASEにかかっていないと判断しました。

4.調査

バイアス回路の把握(図面で「MB-1300E」と見えるが、「MR-1300E」です。)

・バイアス回路の部品名、抵抗値を調べました。
・基盤を外すのは面倒ですが回路図がしっかりしていれば調査は楽です。

・半固定VR   :VR1断線
・抵抗全数調べる:R1 56Ωが400kΩも有る。
・Q1 2SD235 :hfe50(ib:10μA)問題無し
・その他 TR :問題無さそう(面倒だから無視)

5.交換
・VR1 :500Ω

外した500ΩVR

電流値が心配だったが手持ちを交換。熱くならないから様子を見る。

・R1:56Ω 酸化銀抵抗1W品に交換

Q1にエミッタからGNDに繋がる。まあダイオードとパラだからここを見ればすぐわかるんです。

こんな感じです。

6.調整
・バイアス電流はどうするかが適当です。100mA程度とかです。
・仕方がないので、無信号時の電流とTX時の電流を見て差分(実際はリレーの電流も有るが)でおおまかに調整。

無信号時

TX時(入力は無し) およそ125mAですが、リレーの電流を更に考慮すると100mA程度に合わせた。
あとは実際に入力を入れてダミーに繋いだSWR計で振れを見ながら微調整した。


動作確認と微調整

7.運用試験
・いつもお相手下さる方と交信実験して見たが、音切れ等無くクリアに聞こえるとの事です。
・スルー時とリニア入れで若干音質が違うのは、リニアリテイの差と考えます。

8.最後に
・こんな古いリニアアンプなど使っている方は少ないと思いますが、10W機で50W出すには良いと思いますし、
 無線機本体で50W出るのが一般的ですが、FANがうるさいし、故障も多いのでこういう使い方は好きです。
・尚、ドライブはTR-9000G 10W機です。
・それから、テスト中に急におかしくなった時が有り、これはFM/SSB切替SWの配線が外れた為でした。半田付けしてOK.

 回路図、部品名、抵抗値など準備出来ていればスムースです。良かった。

LA1600AMスーパー+TA7368PAのラジオの製作

2019-05-02 17:51:01 | 電子工作
2019年5月2日 外気温:34℃(西日)、室温:25℃

平成から令和に元号が変わって2日目ですね。今日は小雨、曇り、晴天と変化の多い1日でした。

昨日迄に少しずつアナログICを使ったラジオが完成しました。
生産中止のICを使ったラジオの感度、音質、音量などに興味が有ったのです。

1.完成状態

前回の6石スーパ(実際は7石スーパ)と同じ100均のケースに収容しました。


550mlの容器です。


裏にLI-ION BATTを載せてダイオード1N4007で約0.5V~0.7V落としています。

2.部品集め

・部品集め:LA1600、ポリバリコン(PCV-20)、ダイヤル以外は手持ちに有ったので再利用しています。
・入手先 :LA1600はヤフオク、ダイヤルやその他は「共立エレショップ、マルツオンラインで購入」

3.回路図

ここまで確定するのに、色々な方の製作記事やデータシートを参照しました。

・参照先

ラジオの製作その4(2ICスーパーヘテロダイン
http://www.henteko.org/fswiki/wiki.cgi?page=henteko%2Eorg

データシート

LA1600


TA7368

4.製作

・プラス、マイナスに銅箔テープを張る
・ICはICソケットを分解して9ピン仕様にして交換可能としている
・OSC、IFT(黒:黄色が標準だが問題無し)、セラミックフイルタ(LF-B6:±6KHz)は差し替え、交換可能とした。
・バーアンテナ:手持ちのスーパ用でなるべく長い物を選んだ。
・回路図は実体配線図風としているので、見ずらいかも知れないが完成後のチェックに便利。
・ポリバリコン、(PCV-20)とダイアルは購入品だが、基盤に直付け出来ないので、ボデイエフェクト防止で銅テープを巻きGND。
・SPはシャープの小型TV廃棄時に取って置いたもので楕円形です。
・配線は簡単そのものでした。


配置




5.回路図を描く時に考慮した点
・LI-ION充電池(2000mA/A)が3.7V、充電時:約4.2V有るので、ダイオードで0.5~0.7V落としている。
・LA1600の電源は100Ωを介し、電解220μFで平滑しているので、約3V付近になる様にした。
・TA7368のSPへの電解は470μFが標準だが、手持ち330μFにしたが問題無し。
・TA7368の2番ピンはリップル減少効果を狙い100μFを追加している。(電池ならいらないかも知れない)
・TA7368の1番ピンに有る4.7μF-BPはVRの回転雑音をカットする為に入れる。(ガリガリ音が出る)

6.調整

・IFT(黒)を少し回して感度を上げる。
・ダイヤル目盛りに合わせて、低い方(NHK1,2)はOSCコイルで合わせる。
・高い方はポリバリコンのOSC側のトリマーで追い込む
・バーアンテナのコイルを上下させて、感度が一定になる様に調整。
・これらを繰り返して、AM帯のどこでも同じ感度にする。

7.最後に
・すこぶる感度が良く、音量、音質も文句無しです。
・夜になると、沢山の放送局(海外含む)が聞こえて来る。
・セラミックフイルタはLF-B6で-6dBで±6kHzなので混信もあるが、更に帯域を狭くすると同調がシビアでこれが限度か?
・AGC部分22μF端子からAGC電圧を取り、LEDを光らせるとかいう方法も有る。
・-455KHzのカウンタを載せて周波数表示する手も有るが現状のシンプルなのが良い。

懐かしいアナログICを使ったAMスーパーラジオが完成して良かったです。