gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

ご意見、感想歓迎です。

ICOM用「Hei」l?のヘッドセットのKenwood8ピン改造

2014-09-29 22:03:50 | アマチュア無線機器関係
2014年9月29日 外気温:23.0℃ 室温:26.9℃

今夜は寒くなりそうです。

「御嶽山」:おんたけさんの突然の噴火は驚き、死者、負傷者も多くて
驚きました。心よりお見舞い申し上げます。

今日は、依頼されていた「Heil」って言うロゴが見える、ICOM無線機用の
8ピン用とモジュラー用をKenwoodの8ピンに変換するものの製作依頼のものが終わり
ました。

1.依頼内容
ICOMのモジュラーコネクタをKenwoodの8ピンコネクタに変更すること。

2.依頼物と完成品

手前のものが製作物です。


完成品

2.ICOMとKenwoodの違い
ICOMはマイクピン①に1KΩ経由で8Vが来ていますが、Kenwoodはそういう仕組みは
無いんです。

これはマイクからの経路を調べて分かりました。
ヘッドセットのECM→PTTBOX→8ピン→変換→ICOMモジュラーになっています。

更に、変換(8ピン→ICOMモジュラー)の①ピンに4.7KΩが入っているのが不思議
です。

3.データ


ICOMのモジュラー結線図

Kenwood8ピンのコネクタ結線図

基盤のヘッダーピンの結線の説明。

4.回路図

分かりずらいかも知れませんがこんな感じです。

Kenwoodには+8Vから2.2KΩでECMに繋いで、ここから出力を0.1μFで8ピン側①に
繋いでいます。

先の4.7KΩが入っているのでマイク感度が落ちますので、1KΩにして有ります。
無くても良いと思うのですが、安全の為入れています。

良かった。終わって。交信実験でも素直な音です。

ICOM用 両手を自由に、ヘッドセットアンプ機器の製作 

2014-09-24 17:39:12 | アマチュア無線機器関係
2014年9月24日

移動運用で、両手を空ける必要が出て来たので、ありふれた回路ですが
少し工夫をして、2つのヘッドセットマイク対応として見ました。


出来上がった物です。3個100円のプラケース利用。
白いPTT(跳ね返りSW)を押しても、LOCKの内蔵赤LEDが点灯し、LOCKを押しても
赤LEDが点灯する様に工夫しています。(回路図には記載なし)


内部の基盤状態です。青色のものはプラドライバーでVR調整用です。


こんなヘッドセットを使います。


回路図です。マイペースな工夫がされています。

まずまずです。

三菱 M51121P使用 AGC付きスタンドマイクのFM/SSB改良版

2014-09-24 17:16:21 | アマチュア無線機器関係
2014年9月24日 外気温:24.3℃ 室温:27.5℃

暑いのか寒いのか体が順応出来ておらず困った事です。
幸い、風邪など引かず過ごせています。

AGC付きのスタンドマイクはこのブログでも紹介させて頂きましたが、
作りたい人が現れて作って見た結果を載せて見ます。

オリジナルと異なる改善点は、FMの変調とSSBの変調は違いますので、
無線機側をいじらず、FM/SSB独立してマイク出力ゲインを調整出来る事です。


ECMサイズ6mm


ECMサイズ10mm


基盤が見える様に工夫されていて美しいです。


内部の配線→プロですね。


回路図

素晴らしい出来栄えと思います。音質も良好です。


*追記 2014.9.26

無線機によっては、本機の出力が高すぎる場合があるので、無線機側での
ゲイン落としが必要です。

TR-7700、TR-9000G、TW-4000、TR-751などKENWOOD系は良好ですが、
YAESUのFT-897などでは入力ゲインが高すぎとか、SSBでは低域が
強すぎなど相性が有りますので、注意して下さい。

2014.9.29追記 FT-897の低音が出すぎで高域が落ちている。

マイクイコライザーがLPFになっていたので、HPF:高域上昇にセットして貰い、
非常に了解度の良い音質になりました。

この様に、無線機側のマイクゲインやDSP搭載機は音質設定もあります。

AGC付きスタンドマイクの問題ではない事が証明されて良かったです。


ボロ周波数カウンタの修理顛末。とりあえず使える様にした。

2014-09-16 19:26:01 | 修理一般(ラジオ、デジカメ等)
2014年9月16日(火)室温:28.5℃、外気温:26.5℃

朝は寒かったが昼は暑く、夕方から又涼しい(寒い)で着替えが大変でした。

SANWAの8015と言う、A-CH:5Hz~120MHz、B:CH:40MHz~500MHzの周波数カウンタの
B;CHが433MHz帯がカウントせず調べていましたが、中心のTC5032Pと周辺のICらしいので追求を止めました。

1.トラブル内容
 B-CHで433MHz帯の周波数を表示出来ていたのが出来なくなった。

2.調査、対策
 内蔵のプリスケーラの部品劣化と思い結合コンデンサの交換をしたが、直らず
使用TR:2SC1260は高価なのと、144MHz帯は正常に測定出来るのでこれが原因
とは特定出来ないので、プリスケーラ:1/10と思い、MC12080で組んで見ても
結果は同じでしたので原因では無いとした。

MC12080:1/10の基盤に置き換えたが結果は同じ。

 基本に戻り、A:CH側の基盤を見ると、TRの足が黒ずみ、5Vも4.8Vだった。
で、電解コンデンサ交換、FET:2SK19-GR→2SK192ABL、2SC763→2SC1906に交換し、
基盤の裏の半田クラック調査、追半田、清掃をして見ました。

4.8V→5.0V、B:CHは399MHz迄カウントするが、400MHz以上はカウントせず。

3.仮処置
 B:CHの入力前に、MC12080のプリスケーラで1/10に落としてやると、433MHz帯も
表示が出て来るので、100Hz単位迄しか表示出来ないが、スイッチとC:CHを
設けて433MHz帯も表示出来る様に応急処置とした。

 MC12080使用で、納得が行かないのは、144MHz→14.4MHz、433→43.3MHzになるので
カウント出来るはずだがデジタル側の部品が39.9MHz迄しか対応していない様です。

4.今後の対応
1.デジタルIC側は手を出せない:回路図が無く追えない為。
2.未交換の2SA711を交換して見るのもありです。

5.現状の状態
433MHz帯は、100Hz迄読み取れる様に1桁落とした。
144MHz帯は、10Hz迄読み取れる(B:CH)ので良しとした。

144MHz帯は10Hz迄読める。145.02の表示

校正をやり直しています。
電圧も4.8V→5.0Vになったので友人の高級HF機を利用して基準周波数を合わせました。


とりあえず一旦、終了。

*追記

MC12080は変換基盤を使って、SOIC−8→8ピンDIPに変換し、手彫りパターンで
ランドを作り、CHIP部品(一部:840Ωと8PF除く)です。

回路図に無いですが、SWダイオード2本を入力側に追加して保護しています。

参考になれば幸いです。


*2014.9月21日追記

SN74S112Nが怪しいと見て、ヤフオクで安く譲って頂いた方のものに交換してみた。


ICソケット装着、パスコン(0.1μF)付加しています。


40MHz未満ですが。改善はされた。これが50MHz迄伸びれば最良です。


プリスケーラx2で1/100になりますが、1GHz迄行けます。

ボロカウンタですし、A-CH:5Hz~40MHz、B-CH:10MHz~399MHz、C-CH:10MHz~1GHz
とまあまあ使えるものになりました。


これで終わりです。何かアドバイスが有れば宜しくお願い致します。


144MHz リニアアンプ TONO MR-1300Eの修理・調整。 生き返りました

2014-09-05 15:58:55 | アマチュア無線機器関係
2014年9月5日(金) 外気温:36℃(西日)、室温:28℃

今日で、修理依頼されていたTONOのMR-1300Eの修理が完了です。


動作試験中(ダミーロード)

1.トラブル内容
・プリアンプの受信感度が悪い、ATTになってしまう。
・パワーが出ない

2.調査
リレーRL1、RL3の不良(経年使用による劣化)と
プリアンプのFET:3SK59の破壊、調整不良です。→3SK45に交換

OMRONのG2V-12Vで既に製造されていません。

足ピンが同じの、NAISのDS2E-M-12Vが寸法、構造が同じですので
交換することにしましたが、リレーの電源配線が+、-逆になっています。


修理前の表側基盤の状態。RL1のコイル側が足を曲げてGNDに繋がっています。変です。


青色の線はダイオード経由でGNDです。ここにRL1の足ピンは無いです、変です。

DS2E-M-12Vは+、ーが決まっていて逆だと動作しません。
G2Vはどちらに接続しても動作してしまいます。

2.改造・調整


おかしな点も有るが、今の所、この配線で問題なく動作しています。
追試される方は自己責任でお願い致します。


リレー交換と各種トリマー類の調整済み。

3.性能
・13.8Vで10W→60W、5W→40WとパワーTR:MRF245の劣化が進んでいます。
・受信はS3→フルスケールになるレベルです。古いMOS-FETなのでこの程度。

ガリ砒素FETに交換したいが、回路定数の変更が必要なので止めました。

4.参考回路図


この回路図どうりでは無いので、参考迄です。

調べた結果では、
RL1のコイルはパワーリレーRL4のTX側に繋がっているし、RL3はRX側に繋がっています。

アマチュア無線資格で2アマ以上で固定局なら、最大200Wまで許可されますが、
電気代が勿体ないし、交信出来る範囲でローパワーが良いですね。

久振りに回路図と違うので配線を改造されたのか、仕様変更なのか知りませんが
現状把握に時間が取られました。

まあ、良かったです。

TR9000GがFM、USBとも受信出来ない。直りました。

2014-09-01 22:23:06 | アマチュア無線機器関係
2014年9月1日(月) 外気温:24.2℃ 室温:27.3度 22:24頃

受信が全く出来ない、頭が空白になりました、古い機械だしと思いながら
じっくりと回路を追って行ったら原因はDrive UNITのTR破損でした。


修理完了です。SSBで交信実験も良好でした。

1.経過
昨日、周波数カウンタの校正が出来たので、サービスマニュアルに従い
周波数関係の調整が終わったのですが、さてと受信して見ると音が出ない。

・FM1,2でスケルチも効かず、ザー音も出ない。
・他のハンデイ機で送信するがS-メータ振れず。
・USBモードでもサー音も出ない
・Audioアンプは単独動作でブーと言う大きな音が出る。
・送信は正常にFM、USBとも出来る。

2.調査

PLLか受信部の切り分けをして、受信時もMIX信号は出ているから、受信部と
見て、基盤を外し、半田クラックや、各部品のチェックをしましたが異常なし。

焦りましたが、電圧関係を調べてゆくと、RF:3SK76、MIX:3SK74のドレイン
電圧=0Vでした。

受信部のコネクタ3Pの電圧がAGCを除き、0Vだって分かり、回路図を追いました。


2ピンガ0Vです。→*訂正:2ピンはAGCです。1ピンが正しいです。


Q11:78M08H、Q12がQ11からスイッチ動作で8V出力していますがこれが出ない。


この電圧はDRIVE UNITの基盤図の所から来ており、8Vのはずが0Vです。


Q12:2SC1959Yを外してみてhfe=0と分かりこれが原因と判断しました。

3.TRの代替品はどうするか
2SC1959Yを購入すれば簡単ですが、スイッチ動作しかしていないし、手持ちのTRを探し

本来:2SC1959Y 東芝 PC:500mW、IC:500mA、hfe:Yランク:120~240、ECB
代替:2SD468C  日立 PC:900mW、IC:1A、hfe:Cランク:120~240、ECB  


実測hfe:約184だし、電流も2倍、コレクタ損失も2倍弱、足接続も同じです。
実装は足を長くして放熱考慮で取り付けました。

同等品を手持ちから探せば、電源のスイッチ動作だし何とかなります。

初め、78M08Hを疑ったのですがこちらは動作していました。

4.結果

問題なく、8Vの電圧がDRIVE 基盤の789ピンに出て来て、トラブルは解消して
正常に受信動作を始めました。

TR9000でも受信が全く出来ない場合は電源系統を疑うと良いですね。

良かったあ。捨てようか迷いました。