2014年5月11日 室温24℃ 外気温 西日で30℃を超えている。
この所、朝夕と昼間で温度差が激しくて、おじさんにはキツイです。
体調も崩しやすいので、ご覧の皆様、気を付けて下さいね。
今日は、HL-726Dと言う144/433マルチバンド50Wリニアの433側のプリアンプ
が減衰器になってしまい原因を調べて解決しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/0d/3d72ab109914bb6cff0b9996b8ebfe98.jpg)
修理完了後の動作状態。
1.原因の調査
・入出力側の保護ダイオードのショートが無いか:VF:0.5V有り問題なし。
・リレーの異常の有無:スルー状態でパワーが出るので問題無し。
・144MHzのMGF1302と433MHz側のMGF1302のダイオードレンジでの測定:異常あり。
D→S間:144:0.5V、433:0.025
S→D間:144:∞ 、433:0.020
D→G間:144:0.5V、433:0.025
G→D間:144:∞ ;433:0.030
MGF1302の破損と判断したが、MGF1302は入手困難な部品です。
ダブルゲートのFETなら有るが、こいつはシングルゲートなので単純交換
出来るものは無いか考えた末、ダメもとで特性の似ている2SK571を思い出した。
2.修理
早速交換するが、GとDを見誤り、破損させてしまい、又、考えていると、
1200MHzのプリアンプに使っていたのを思い出して外し交換して見ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/05/1294766121fdf3fd85882cd7bbcb8cd5.jpg)
433MHz帯側のプリアンプ側
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/27/f8fd77ec65ec200a5c77c7707a5bf546.jpg)
433MHz帯側のプリアンプ側 拡大
Aマークがそのまま見える位置で、左からD-S-Gです。
間違えると、アット言う間も無く破損します。D-S間の電圧は2.6V位です。
3.受信状態
入出力のトリマーを調整後、極めて良好です。
プリオンにすると、ノイズの中から信号が浮かび上がります。
4.何故,MGF1302が破損したかの追及
直接原因は分かっても本当の原因を探っておかないと再発の心配が有るので、
ドライブ電力と出力を調べたら、144/433両方12Wになっていたので、HI:10W/10Wに
LOW:5W/5Wに調整し直した。
10W→144:55W、433:50W、
5W→144:40W、433:35W
どうもオーバドライブ気味で、出力が60W近く出ていて回りこみで壊した様に
思います。再現テストなどするはずも無く真の原因は不明です。
5.参考
2SK571のデータをつけておきます。又、今後の為にFHX35LPを見つけたので、
今後、動作を確認して見ます。
2SK571のデータです。
とりあえず、直って良かった。