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gooおっさんの気まぐれ日記 (人生は楽しく)

その時に感じた事や経験した事を気ままに書いてゆく事とします。

ご意見、感想歓迎です。

MCP73831/2 をケースに入れて、実用品に仕上げた。

2016-02-08 17:17:57 | 電子工作
2016.2月8日 外気温:9℃ 室温:19℃ 17:20頃


今日は病院検査で入院を余儀なくされてしまいました。
実際の入院は3月初旬になりますが、これも人生の転機でしょうね。

さて、MC73831/2使用のLI-ION充電池の動作実験が終わり、回路に工夫をして、
外部電源も5VのSW電源使用に変更してまとめました。

1.回路図



・変更点
①STAT端子の活用:TRのSW動作を活用して、充電完了アオLEDを点灯させる。
②SW電源の利用 :SWノイズを減らすフイルターを入れて見た。
③通電確認   :PL-LED(ミドリ)を点灯させる。

*STAT端子の電圧は電源5.4Vで、チャージ中:約2.5V、チャージ終了:約3.9V
 これを33Kと10K(VR)で分圧するとVbe:0.58V/0.9Vになります。
 VRを調整してVbeを調整してやると、オフ/オンが丁度良い具合に動作します。 
 尚、33Kにしたのは、STAT端子を乱さずなるべく大きな抵抗にする為に実験で
 決めました。

2.ケースと実装
・ケースは「タカチ」SS-90を入手出来たので、それを利用した。


内部状態1


内部状態2

3.動作状態


充電中 →通電LED:ミドリとチャージLED:アカが点灯
充電終了→通電LED:ミドリと充電終了LED:アオが点灯、アカLEDは消灯する。

これで実用品となりました。便利です。

Microchip製 MCP73831/2を使ったLI-ION充電実験

2016-02-05 21:35:48 | 電子工作
2016.2月5日 外気温:9.9℃ 室温:21℃ 21:35頃

午後に暇が出来たので、前から実験したかったLI-ION電池の充電器の
製作を行い動作確認して見ました。


電解コンデンサの4.7μFのチップが無かったのでここだけ大きい部品です。

1.使用回路

Microchip製のMCP73831/2が5個出て来たので両面基盤を削りだして、
データブックどうりの回路を組んで見ました。

参考URL:https://cdn.sparkfun.com/datasheets/Dev/Arduino/Shields/MCP738312.pdf


・ここの回路をそのまま流用
・追記2016.2/7:LEDと抵抗470Ωは回路図とは逆ですが、問題ありません。


・基盤図も参考にしました。

2.動作確認

充電開始時:約500mA、時間と共に電流が減り、満充電時にLEDが消灯します。


実際の充電開始


充電途中

他の事をやりながら様子を見ていましたら、2H位でLEDが消えて充電終了になりました。

LI-ION充電池が異常だとLEDの動作もおかしくて充電出来ない事が分かります。

これで、データどうりに動作している事が確認出来ました。

3.LEDを高輝度タイプに変えた

470Ωに0.5Vの電圧でしたので、約1mAですが明るいです。

4.終わりに
充電はSW式では無く、LI-ION充電池の電圧を見ながら充電電流を減らして行く様で、
小さいSMDタイプの部品で基盤に実装は削りだしの為大変でした。
つまり、定電流充電:500mAで開始後、充電池の電圧を見て定電圧充電しています。

世の中の半導体はすさまじい進歩を続けている様で驚きと電子工作の楽しみが増えます。

3号機 2SC4592 FM帯 プリアンプ 動作条件確認 良好

2015-12-12 20:45:05 | 電子工作
2015.12月11日(土)外気温:15.2℃ 室温:20℃(暖房)

日中は12月としては天気も良く暖かい日で、過ごしやすかったです。

今日は、午後の時間が空いたので製作済みの3号機の調整時の動作条件を測定して見ました。

1.2SC4592①、②と異なる点

100Ω:22Ω、VR2のBIASのVR2の中点→TRのBASEに2KΩを接続しています。

・LM317LZ-OUT:5.22V、Vce:5.0V、Ic:10.1mA(22Ω:実測21.2Ωの電圧:214.6mV)
・Vbe:0.75V、Ib≒163μA(2KΩ1%の電圧:326.0mV)、hfe≒61

2015.12・14追記

以上から、当初の設計どうりで問題ない事が証明されました。
*2SC45921号機、2号機では、電源から100Ωが接続されていますので、供給:6.0V
Biasを調整して、100Ωの電圧が1.00V+α(0.25mAがBase側のVR2に流れている)   
で、Ic≒10.0mA、Vce≒5.0Vに設定出来ればOKと分かります。

又、GAINがありすぎなので、NF優先としてIc≒5~8mA、Vce≒5.0Vに設定するのも良いでしょう。

2.以前の製作分との比較、周波数特性

2SC4592①、②、③3台共、同様感度となりました。


周波数特性です。S=2以上がノイズ無く聞こえる実用範囲と思います。 

3.製作した2SC4592①、②、③です。

コイルと同調コンデンサさえ変えれば、144MHz帯でも作れますね。50MHz帯も可能?
かも知れません。
実際に430MHz帯では3Tのコイルと6PFのトリマーで、18dB程度、NF≒1.5位です。

言い忘れましたが、TUNNERの出力に小型SP付きAMPで変調音がきれいに聞こえて
来るように調整すると感度も上がり、NFも追い込んで行けると思います。

又、入出力が50Ωでマッチングが取れていないと動作がおかしくなります。

本製作実験はこれで終わりです。忙しくなって来ました。



2号機 2SC4592使用 FMプリアンプ 再現性と問題点の検討・考察

2015-12-07 19:20:26 | 電子工作
2015.12月7日 外気温:19.0℃ 室温:19.0℃ 14:33頃

今日は良い天気でして、まあ、温かい午後となりました。

今日は、2SC4592と言う7~9GHz帯のバイポーラTRの2台目が完成して
特性を調べて見ましたが、NE76084と同等のゲインを確認出来ました。

高度な測定器が無いので厳密では有りませんが、参考にはなると思います。

1.2号機の1号機の違い

①2nF(2200PF)を全て、100nF(0.1μF)のセラミックコンデンサにして見た。(手持ち)
②基盤はベークの両面基盤を同サイズで約40x70を使いました。(沢山出て来た)
③Bias調整VR2を5KΩ→10kΩにして見た。(結果は同じ)
④通電確認の青色高輝度LEDを付けた。(通電確認用:無くても良い)


1号機と2号機

2.2号機で発生した問題

2.1 FB101のフエライトビーズを10Ωの抵抗にしたが発振止まらず。


 
  元と同じでOK。

2.2 IC(コレクタ電流)10mAの設定がVR2:5KΩで上手く出来なかった。

SG:入力、TUNNER:OUTの接続時はVce:4.99V,Ic:10.4mAでしたが
  入出力無しで測定すると違っていますね。(軽い発振状態かも)
 
  100Ωの抵抗に10mA流すと1Vですよね?で、間違って石を壊した。
  100ΩにはBIAS:20Kの0.25mAとベース電流も流れているので、正確ではないです。
  2号機の正常動作時の各部電圧、電流を調べました。
  
  供給電流:11.5mA(LED分:1.7mA含む)、REG電圧:5.08V、Vce:4.7V、
  Vbe:0.68V、100Ωの電圧:約300mV(不明:1VにするとNG:これが理解に苦しむ)
  
  で、Ibe:0.2mAと仮定してIce:9.6mA(レギュレータ分除く):1mAとしても8.6mA
      
  次回調整時は、これらを参考に調整して見ようと思います。
  また供給電圧:5.1V程度にして見ようと思います。
     
  この為、細かく調整可能にする為、VR2を5KΩ→10KΩにしたが良好です。

  *この部分は、アドバイスを頂けると幸いです。結果は良好ですが再現性で難あり。

  又、Ibe(ベース電流)はhfe:約50程度の様でIbe:200μA位で、IC:10mAの様です。

*2015.12/10 追記
入力:50Ω 出力:50Ωの機器を繋がないと軽く発振している事が確認されました。
従って、
調整時は入力:SG:50Ω、出力:50-75Ω変換→TUNNERとして置くべきでした。
既に2SC4592①、②は正常に動作していますので、回路上問題は有りません。
但し、電源→100Ω→コレクタは過電流時にコレクタ電圧を下げる目的もありますので
電圧降下1.00v(Ic:10mA時)ですので、供給は6V程度になります。

尚、2SC4592-③を製作し、検証していますが、100Ω→22Ω、BiasVR2:10KΩ
と2KΩを接続して、Ibeも測定出来る様にしています。いずれ公開致します。

2.3 同調が取れない、感度が上がらない。

  これはランドに半田付けした部品がGNDと半接触状態(絶縁不良)の
  場合と、コイルのピッチと関係あり、微妙に調整してTC1,TC2の30PFが
  1/3~1/2で同調が取れる用にして改善された。
  
  セラミックトリマー(CVD30-11)の不良で交換したのも有った。

3.4台のプリアンプの感度比較

NE76084①号機とゲインは殆ど同じ結果となりました。
グラフ曲線が重なっているので見にくいですが。

4.2SC4592-②の、82MHz、83MHz単一調整の比較

結果は同じでした。自分の受信地域で特定の周波数に合わせられそうです。

5.2SC4592-②の、IN:82MHz、OUT:84MHz調整の周波数感度  
 

厳密な測定器が無いので正確では有りませんが、ピーク感度は下がるが広範囲です。

*訂正 2015.12/8 76MHzの測定値1.0→1.8のミスでした。グラフ差し替え

広範囲で15~20dBを得ていると思います。
プリ無しでは、SG:-70dBmで、S≒0.8程度ですので、プリありでS≒2以上になります。

6.ゲインの値の予想

入出力同一周波数調整で、ピークで30dBは予想されますが正確には不明です。
以前にテストした430MHz帯のプリアンプで、S21パラメータからの計算値では。

IC:10mAでは、100MHzでは、約27dBと予想され、実際は80.5MHzなどの低い周波数
ですので、ほぼ30dBに近いゲインと思われますが、正確には不明です。

NFは測定器が無いので実測値は不明ですが、NF:1.2~1.5程度は調整で期待出来ます。

バイポーラTRですから、混変調特性などは良くないと思われますが、弱電界での使用
では十分実用になると思われます。

既に、NE76084-①使用のプリアンプでCABLE-TVの増幅に使用していますが,全く問題無く
快適にノイズ無しで、FMステレオを楽しんでいます。

今度はAM帯のLOOPANT用のプリアンプでも作って見たいですが、TRは別になりそうです。



デジボル DT-830Bのhfe(電流増幅率)測定端子の増設改造

2015-11-27 23:38:55 | 電子工作
2015年11月27日 外気温:8℃ 室温:22℃(暖房)

今日は雑用の外出で多忙でした。天気は良く晴れていましたね。
今晩は放射冷却で冷えるなと思いましたが、そのとうりです。

夕方に暇が出来たので、懸案のデジボルのhfe測定端子が小さく使いずらく
延長ケーブル+ワニ口使用だったので、何とかしたいと思っていました。

で、IC用の7ピンDIPのソケットを使って、NPN-PNPをE-C-Bと、B-C-Eの
端子を増設してスムースにhFEの概略値が測定出来る用になりました。
*hFE概略値:Vce 3V base電流:10μA

1.完成状態

何の変哲も無い7ピンソケットを内部から配線しただけです。

2.改造手順


裏蓋を開けて元のソケットの配置を確認


表側に細い線材で表に配線する。短、中、長とE,C,Bに合わせて置くと単色でOK。


表側に基盤に乗せた7ピンソケットに配線する。
固定は厚みの有る両面テープでしています。


裏側は配線を固定して置く。

こんな感じで出来ます。

ソケットの上側:NPN B-C-E NC E-C-B、

ソケットの下側:PNP B-C-E NC E-C-B、

としましたが、配列が違うTRや、ささらないTRは専用の変換ケーブル+わに口
を持っていますので問題は無いです。

3.おわりに

こんなことは大抵の方は工夫されていると思いますが、思い立ったら吉日です。

よく使う、TO-92タイプなどは測定の作業性が良くなり助かっています。



バイポーラTR 2SC4592で FM プリアンプを作って見ました。良好です。

2015-11-25 17:44:39 | 電子工作
2015.11月25日 外気温:14.8℃ 室温:23℃(暖房)

今日は寒い日となりました。小雨も降ったりしてね。寒さに体を慣れさせないと、
って思うこの頃です。

1.動機
先に、「NE76084」でFM帯のプリアンプを2台作りましたが、過去に作った
2SC4592と言うft:7GHzのバイポーラチップTRで430MHz帯のプリアンプを
10年前に作り良好だったのでFM帯で試して見たくなり、回路設計、基盤設計を
行い実際に動作させた結果良好なので参考迄に投稿致します。

2.過去に作った430MHzの回路と基盤

回路図

430MHz帯で18dB程度のゲインとNF:1.5程度は達成していると思います。

2015.12/16 追記
レギュレータは78L08、300Ωに10mA流して、その電圧が3.0Vになる様にBAIS抵抗20Kを
調整すると、Vce:5.0Vになるという仕組みです。

3.FM帯での試作
3.1 2SC4592の特性

NFが最小とゲイン最大に妥協点として、Vce:5.0VでIc:10mAとして設計します。

3.1 回路図

回路図です。VR1:5KΩでVce:5.0Vに設定、Bias VR2:5KΩでIc:10mA(100Ωの電圧)。

3.2 基盤

40x70です。
コイルは0.8Φのスズめっき線で、直径6.8mmの6t、幅:7~8mm、タップは3Tと1Tです。

3.3 部品実装図

こんな感じです。

3.4 基盤作成

Pカッターと彫刻刀でランド(島)を作りますが、部分実装時に1つランドを忘れて
追加しました。(基盤図が正しい)

3.5 部品実装

部品実装が終わった所です。

3.6 調整
Vce:5.0V(LM317LZのVR1:5kΩで設定)、Ic:10mAに設定(BIAS:VR2:5KΩ)


SGとFMチューナを繋ぎ、最初は80.5MHzで最良感度になる様にTC1,TC2を調整。


FMチューナのSメータで調整


調整済みです。(最終は82MHzでピークを合わせています)

4.特性の比較
4.1 NE76084①、②と2SC4592の比較


4.2 グラフによる比較

NE76084 1号機にゲインで匹敵している事が分かります。

4.3 中心82MHzに設定したグラフ

SGの信号レベルは、-80dBmです。チューナを飽和させない為です。

5.終わりに
10年以上前に大量に入手して有った、2SC4592:日立製で米粒大の石ですが、
チップ部品も在庫が増えて試作実験して見ましたが十分に使えますね。

注意は発振しやすいのでコレクターにフエライトビーズ(FB101など)が必須です。

又、エミッタに抵抗を入れず、固定バイアスですのでNFには貢献していると思います。

さあ、次はどんな石で遊ぼうかって考えます。

秋月電子で売っている格安のTRやFETで試して見るのも面白いかと思います。

楽しかったですね。外は雨?だが、心は


*参考 過去に作った430MHzのプリアンプ

例1 3SK121 430MHz帯

回路図

実装図


実際の実装基盤 3Sk121は「UG」とマークあり。

例2 SGM2006M 430MHz帯

回路図


基盤


実装図


実物 汚れています。

次は、何を作るかな。

NE76084 FM帯プリアンプ 2号機の試作。問題が有ったが動作OK

2015-11-19 21:35:17 | 電子工作
2015年11月18日 外気温:19℃ 室温:25℃(暖房)

昨日より寒くなりましたので暖房して見ますと温度が上がりすぎで止めました。

1号機に気を良くして2号機を作って見ました。

1.完成品

結局、1号機と同じになりました。

実は入出力とも、パナソニックの小型20PFを入出力のインピーダンス調整に使ったが
どうにも増幅度が上がらないので、1号機と同じ部品に変えたらOKとなりました。

トリマー変更時。

2.バイアスの調整と結果。
今回は、供給:2.84V、Vd:2.63V、Vds:2.2V(2.0V)、ID:10mAに設定して見ました。
1号機で使ったものと個体差がある様で、うっかり石を飛ばしたりしましたが、
FM帯の中心で20dBのバンド幅を確保出来ましたので良しとしました。

プリ無し、1号機、2号機の比較です。

*周波数別のSの振れ具合

結構バンド幅も広いです、

1号機に比べややゲインが落ちますが、これだけのバンド幅で最大20dB取れていれば
十分と思います。

3.室内ANTに接続した場合の感度
鉄筋コンクリートのFMの感度が悪い部屋で、簡易アンテナ(フイーダタイプ)
を200/300Ω→50/75Ωに変換してプリアンプに繋いで感度試験をして見ました。


フィーダアンテナをインピーダンス変換


79.5、80.0、81.3、82.5の良く聞く周波数帯の感度具合です。


プリ無し

プリ有り


プリ無し

プリ有り

Sメータが少し振れていれば、ぐんと振れが増えてノイズも低減します。

4.終わりに

この手のFETはやはりデリケートでして、電圧と電流には要注意ですね。
何個か壊したかも知れません。

まずは良かった。

NEC NE76084使用 FM帯プリアンプの製作 正常に動きます。

2015-11-15 17:57:41 | 電子工作
2015.11月15日 外気温:19.7℃ 室温:25.2℃ 小雨が降る

今日は、10月26日から設計して来たFM帯プリアンプが完成しましたので投稿致します。

NEC製 NE76084によるFM帯プリアンプの製作、調整、評価

1.完成時の状態
プラケースに実装して見ました。(金属製の方が正解なのですが)

入力側は50Ωですので、50→75Ωの変換基盤を搭載しています。


蓋をした所。


分配器からの75ΩケーブルをF型メスで繋いでいます。

2.動機
古いPANASONICのMD,CDラジカセ(RX-MDX5)を使っていて、
ケーブルTV用の信号を分配して繋いでいますが、ノイズ(ステレオ時)
が有って内部にプリアンプを作成して見たいと考えていました。

色々回路を探し考えていた時に、トーハイ HL-726Dのリニアアンプの1
44MHz帯のプリアンプ(MGF1302)が目に止まり、手持ちのNECのNE76084
で作って見たいと考えました。


HL-726Dのプリアンプです。


NE76084

2GHzでNF=0.5 ID=10mA

3.回路

回路図です。
簡単な回路ですが、両面基板にランド(島)を作り、チップ部品主体です。

*2015.11/17訂正
NE76084の供給側電圧とドレイン電圧の値が最初の調整時の電圧を書いてしまいましたが
あくまでも、R1:22Ωの両端電圧が0.22V(220mV)になるように慎重に可変抵抗を
調整します。Id:10mAにして低NFに設定する為です。

*2015.11/18 再調整時の各部電圧(参考)
測定時は入出力 同じ周波数に設定していたので最大30dBのピークが出ていましたが、
入力側:低い周波数に合わせる(77MHz)、出力側:高い周波数(84.7程度)
に試行錯誤の結果、どの放送局共雑音がなくなりました。

供給電圧:4.06V、Vd:3.84V、R1:22Ω電圧:0.22V、ID:10mA、Vds:3.4V
Vgs:-0.418V となりました。

まあ、FETの特性差も有ると思いますので参考迄です。これで20dB以上のバンド幅が
広くなりました。NFも推測値ですが、0.5以上、1未満と予想されます。


基盤図と部品の配置図です。およそ40X70mmの実寸です。(画面の関係で少し多いかも)

FETはNEC製 NE76084でGaAs MESタイプです。秋月電子で@200円と格安です。
12GHzでID:10mA、Vds:3V、Gain:9dB NF:1.6(typ)ですが、
2GHzでID:10mA、Vds:3V、Gain:16dB NF:0.5です。

80MHzで、ID:10mA、Vds:2V程度で、Gain:20dB以上、NF:1.0未満と期待します。

電源はMOS FETなら9V程度で動作しますが、こいつは3V程度ですので、
LM317LZと言うTO-92形状の3端子可変レギュレータにより3V近くに安定化します。
電流は100mA迄ですが十分過ぎます。

こういうFETは低い周波数では挙動不明なので、NFは悪くなるがソース抵抗と
ドレイン側にも抵抗を入れて発振防止をして有ります。

4.基盤作成
40x70のガラスエポキシ(G10相当)基盤に部品実装パターンをカーボン紙で転写後、
手彫りでランド(島)を作ります。(薬品使用は我が家ではご法度の為)

基盤図にカーボン紙を敷き上からなぞり、転写します。


P-カッターや彫刻刀でランド(島)を削り出します。

注意点
*ランドとグランドのショートが無い様に注意する事です。
*表面と裏面のグランドを入力側で繋ぐ事です。

5.部品実装
定石どうりに小さい部分から半田付けして行き、都度、GNDとショートが無いか
確認して行きます。コイル、トリマーは最後、FETは電圧調整後の最後に実装です。

6.コイルとトリマー
コイルデータ:0.8mmΦスズめっき線、6T、直径6.8mm、幅:7~8mm、タップ:1T(GND側)
インダクタンス:162.87nH(0.162μH)となります。


コイルのインダクタンス計算
*参照 http://gate.ruru.ne.jp/rfdn/Tools/ScoilForm.asp#

同調範囲の確認

トリマー  :同調用に太陽誘電製:CVD-30-11:30PF(古いし大型)
      :出力のインピーダンス整合用にメーカ不詳:20PF

7.供給電圧の調整
FETを実装前にLM317LZのOUTの電圧:2.86V(その後微調整有り)にする。
FETを実装して、私の場合は下記になりました。

ドレイン側の抵抗22Ωの電圧:0.22V、ID:10mA、Vds:2.2V、Vgs:-0.47V(47Ω)

7.周波数ゲイン調整
7.1 調整機器
SG:HP 8654B(10MHz~520MHz):変調1KHz、
FM TUNNER:Technics ST-S22
周波数:80.5MHz


7.2 50Ωvs75Ω変換
プリアンプの入出力は50Ωですので、出力を75Ωに変換する必要が有ります。


91Ωと43Ωで損失0.2dBと優秀です。
91Ωは100Ωと1KΩのパラで、43Ωは47Ωと470Ωのパラでほぼ実現出来ます。

*参照 http://ham-radio.com/k6sti/match.htm

7.3 調整
SGの出力をー70dBm程度にして、受信側のSメータの振れが最大になる様に、
トリマーとコイルの幅の微調整をします。


8.結果
初めはSメータの振れの比で電力利得の計算をしたがこれはまずいですね。
で、同じSメータの振れ位置になる感度差で見ると中心周波数で30dBと読めます。
低い側は20dB、高い側は10dBと読めます。

感度の比較

周波数別Sメータ振れ

集計の仕方を変えたグラフ

RX-MDX5に2.5D2Vの同軸ケーブル3mで接続して見ましたがノイズが無くなり良好です。

分配器→75Ωケーブル→プリアンプ(IN:75→50Ω→AMP→50Ω))→2.5D2V同軸ケーブル
→50-75Ω変換→RX-MDX5

12GHz帯のGaAsFETでも発振も無く動作する事が確認出来ました。
2SK571は@800円もするが、NE76084は廃品種と言う事も有りアマチュアには好材料です。

安い石でこれだけ実用なら良しと思います。

SGM2006M-900MHz-22dBは10個200円ですし、FHX35LPはHEMTですが@300円程度ですので
こういう半導体でも実験して見たいですね。

9.終わりに
1.2GHz、430MHz、144MHz、50MHz帯のプリアンプは多く作って来ましたが、
NE76084でFM帯で動作確認出来ましたので良かったです。

チップ部品は現在のものは小さすぎで、以前の在庫を利用しましたが、
アマチュアレベルでは使い易く、高周波には必需品と思いました。

*その他 参考文献 「高周波回路の設計・製作」鈴木 憲次 著 CQ出版

久振りに楽しかったです。

簡易型 温度制御FAN装置 2台目製作。 問題は無い様だ 

2015-10-04 15:53:15 | 電子工作
2015.10月4日(日) 外気温:37℃(直射熱)室温:27℃


もう一台のSW電源の中身を取って、製作して見ました。

1.基盤

回路

2台目です。

2.動作試験

25℃

30Wの半田コテを近ずけた時


実装後の最終電圧確認

3.ATX-SW電源利用過程

中身を取り出す

基盤の位置確認

基盤実装


4.2台並べた状態



左:TR-9000G+リニア用、右:IC-251+リニア用

上:TW-4000(10W)+リニアHL-726D(50W)

5.結果

問題無く動作しています。


6.その他

リニアアンプの供給電圧が上がり、電流も増えたが実測出力は50Wと変わらないが、
動作に不安があったので、1台目は開封してパワーリレイの接点の清掃と、
トリマ類の再調整を行った。パワーは5W上がった。


ATXのSW電源には、IC?使用で12VFANの温度制御がされているので、このICとサーミスタ
を抜き出して再現して見ようと思います。


簡易型 温度によるFAN制御装置の製作。 良好動作しています。

2015-10-02 16:17:14 | 電子工作
2015.10月2日(金) 外気温:29.7℃ 室温:26.5℃

昨日の超低気圧は、当地では風と雨が無くなり、夏日が復活しました。

1.動機

昨日迄 144MHz50Wリニアの調子がおかしくて、どこの故障か切り分けをしたら、
電源としていたATX用のSW電源(12V-20A)の電解コンデンサが2本が頭が膨らんで
いました。



電解コンデンサを交換すれば直るはずだが、相当に加熱していたので使うのを止めました。
こいつは電源供給とリニアアンプを冷やすFANを利用していたので、冷却装置を用意する必要が出て来ました。

2.温度によるFAN制御装置

電源はアナログ電源(13.8V-30A)からリニアとFAN制御装置に供給する事にして、
過去に作った5V-レギュレータ使用の可変定電圧電源を参考にして、サーミスタを
利用して温度により抵抗値が下がるのをうまく利用して、温度で自動でFANの供給電圧
が増減するので、FANの回転数も変わります。


ATX電源の12V-FANとケースを利用したものです。

3.回路図

最低限の部品で製作しました。R1は300Ωです(保護用)が無くてもOKです。

サーミスタは秋月電子で売られているもの:25℃で10KΩ、40℃で約4.6KΩです。

4.基盤作成と動作確認

秋月の基盤の半分を使いました。セラミックコンはチップです。


VRで25℃で6V~7vに設定しておきます。この電圧なら12VのFANは静かに回転します。


サーミスタの近くでライターの炎を近付けると、12Vを超えてFANが最大回転をします。

5.終わりに

サーミスタの位置が問題になりますが、本機では冷却FANの風の中に基盤と共に有るので
7805の冷却と温度反応により動作すると思います。

また、急いで作ったので回路に考慮すべき点などご指摘頂ければ幸いです。




2015.10月3日 追記

後で気が付いたのですが、AC入力端子を塞いでいますが、ここに出力端子を繋ぐと
実装後も電圧調整が出来ますね。

又、何故、こんな箱を使ったかは、実は2台使っており、この上にIC-251を載せる
必要がある為なのです。

更に、もう一台のSW電源は動作していますが、同様にFANとケース(筐体)を使い
改造を進めています。SW電源はやはり長持ちしないようです。