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立山のおじさん

北アルプス 立山山麓物語

水須山へ向けて進む。

2023年06月08日 | Weblog
前から予定していたKさんを迎え、「うれ往来・鎌倉街道」の本道探しに入る。予定時間もあり、Kさん、Eさん、私の3名で水須集落から入る。
水須の倒木を潜り前に進む。
水須集落から本道に入ると赤蔵谷に突き当たり、赤蔵谷の縁にある道を進む。
前年度に、Eさん達と切り開いた所でありスムーズに進める。
小さい沢を渡り五俵平へ向かう。此処までは先日来ているので早く行ける。
道を案内する様にこの石を右に曲がる。堀込が続く。

先に来た時の平らな石は、道に敷設されて確りと土砂の流失を防いでいる。

最初の谷に入る。三諸谷と判る。
右側から左側へ横切るが道跡は浅く続く。Eさんが先導役で進む。

道跡は、消えたり、姿を現したりと時の流れを感じながら進む。次に大きい谷に挿し掛かる。(後日調べたら足洗谷と判る)。
霧に包まれたこの谷に入ると杉の大木から発する霊気が身体全体を包む。
百間滑のご神木を発見したと同じ感覚を覚える。
ここ迄が大変だった。笹の激藪で幾度も道跡を探すのに苦労するし、道跡が不透明だった。今回の到達地点を示す目印を付ける。(足洗谷はここでは深く感じる) この先は次の挑戦にする。
 Kさんの雨具は霧の中でも良く確認出来た。GPSが活躍してくれる。

 五俵平では小雨が雨に代わり雨具を着るベテランのEさん。
朝は、雨に濡れたが水須に着くとこの快晴なり。これから始まったばかりであり長い道のりを思わせる。

Eさんも疲れも見せず帰宅への準備される。今回は小雨の中、皆さん其れなりの収穫を得ましたので有難う御座いました。ヤッパリ水須山攻略が最大の課題を示していると思いました。次回もお願いします。

 6月3日迄の足跡。激藪の連続。



古道のある水須へ

2023年05月27日 | Weblog
晴れの日を選んで水須へ知人と行く。
水須林道から水須山の山頂を望む。一日快晴と思われるので心弾む。
車を停めて水須集落の大杉の所にある橋の上には、上からの倒木が倒れて来ている。真中の倒木の間を通過して集落を過ぎる。
集落の上にある本道へ入ると左側の杉の木の根元には熊の皮ハギが出て来る。思わず知人は「熊だ。」と声を出す。何となく嫌な予感がする。
当方は、何時もの事と思い通過し、谷沿いの道へ進む。

漸く、五俵平に到着。標高780mに荷物を置き古道探しに出掛ける。
2年前の道跡を思い出し、左側へ進む。しかし、緩い平地で笹が激しく見透視は悪い。古道を探すが見付からない。笹の少ない所を歩きながら進むが、古道に当たらない。諦めて、テープの目印を辿り元の所で食事を済ませる。この時程、記憶の曖昧さに驚く。改めて体を身軽にして散策する。


笹の中にあるワラビを採りながら進むと、古道は左側に忽然と姿を現す。深さ1mから2.50mの深さで続いている。

突然、道が浅くなると三角の石が目に入る。その右側に道跡は続き、堀込に入る。(この三角の石は、道の方向を示す大切な役目をしていた。)

道に石の平板が伏せてある。階段の意味と分かる。これを登ると左側へ道は進む。いよいよ、本道である事は間違いない。       
誰か春に来たと見えて、新しい枝を鉈で切った跡がある。

時間も、1.30頃迄と決めていたので目印を付けてGPSを見ると標高840mを示している。

古道を途中で見付けた所から下の古道は、目印が無いので笹を刈りながら進む。道跡が浅くなると、笹が前を遮り荷物のある所の検討が付かない。二人で
進むが・・・少し見透視の効く所に出てヤット荷物の所に出る。

ここからは冨山平野が望める。岩峅寺方面から水橋方面である。
帰りは水須迄約1時間を予定し帰路に就く。

山ぶどうも実を付けていた。アゲハ蝶も姿を現す。

水須山山頂への道跡も解り掛けて来たので、早く行きたい。
今回の教訓は、平地で堀込の無い笹の激藪を侮った当方のミスだった。



「奉納剣」求めて

2023年05月22日 | Weblog
 「うれ往来・鎌倉街道」を通じた奉納剣を求めて、近隣の神社を3名で訪ねる。地元の関係者に奉納剣の理解を得て開帳を願うと「確認したい。」と言う。

この神社には、奉納剣の言伝えは聞かされていたので関係者の方々も、再度の確認をされる。
     

奉納剣は、小さく、銅板であるのか青白い部分が多い。底の所は針金で倒れない様に太い番線で丸めてあった。表面には模様が浮かび、細工されているがハッキリとした字体は不明。奉納剣は1本。
この付近は元鉱山があったので当然、有峰との深い繋がりは鉱山の安全を願う人々の心に「薬師如来」への信仰が当然あったと思える節がある。また、山の神を祀る立札には210年前の月日が書かれていた。

次に訪れた神社も、地元関係者の理解で開帳をお願いする。今回は2名で参加し、地元関係者も当初は半々半疑で「奉納剣は見たことが無い」だった。
 しかし、立派な神社境内と古く有峰との繋がりの深い場所であり、地元にある城跡等は「薬師如来」信仰があっても不思議ではないので地元の関係者に聴いて戴く。

      
          苔むした階段を登り進む。

広く立派な祭壇があり。奉納剣は無かった。その後は隣接する本殿にもなかった。
諦めていた時、本殿の横に大きい杉の大木に挟まれる様に小さい祠があった。         
    
  コンクリートで固めた道がありその先に祠がある。
 扉が開けられると石仏と横に立掛けてある奉納剣があった。
一瞬「あった」と、声が出る。半ば諦めていたのに・・・。地元関係者の方も
余り見たことがなかった様だ。早速、奉納剣を計測させて戴き写真を撮る。
    

    
     全長22.0cm 、幅4.7cm、 
 漸く、奉納剣に辿り着きホッとする。訪れた知人の顔にも笑顔が浮かぶ。
薬師岳山頂に奉納されているものとは違うが、細かい細工が一目を引く。
 素晴らし細工である。
 地元関係者の方にお礼の挨拶をして二人で帰る。ここ迄調べたら「うれ往来・鎌倉街道」である有峰を通じて、「薬師如来信仰」が里に広がった形跡に
強く心を揺さぶられる。
 奉納剣は、他にも在る可能性があり時間を掛けて調べたい。






「山野草の庭」も庭らしくなる。

2023年05月10日 | Weblog
今年は、雪が少ない分「山野草の庭」も訪れる人達も増え楽しませてくれる。
  里山の妖精とも言うシラネアオイも開花する。
先日迄、つぼみだったが雨上がりの後は一斉に優雅な姿を見せてくれる。
50年前に、山中で見つけた一株が増え続け今も期待を抱かせる。
 庭の主が丹精込めた1品が訪れる人達を魅了する。
 行者ニンニクも葉に朝露を乗せて清々しい。毎年、種が落ちて庭の至る所から出て来る楽しい忍者さんである。
 我が家の庭に引っ越しして半世紀、実生から育ち今も庭に咲き誇る。
      ミヤマオダマキも咲き出す。



山野草の庭も生き生きと・・・

2023年05月04日 | Weblog
5月に入り、漸く、庭の花々も芽を出してくる。鯱も移動し鬼瓦と一緒に並ぶ。組み立てるのが大変で約2時間掛けて組み直す。これで冬囲いが楽になる。

           鬼瓦と鯱
       クマガイソウもつぼみが出て来る。

           シラネアオイも咲き出す。



   山シャクもつぼみを見せるので、2日~3日後が満開か・・・
 山野草の庭で、暮れまで優美な姿を見せてくれるギボウシも、少し伸びて生き生きとした姿を見せてくれる。此のギボウシを戴いた方と花好きで懇意にさせて戴いていましたが、数か月前に亡くなり寂しい思いでいっぱいでした。
このギボウシは冬の冬眠から覚めて今年も庭に活気を見せてくれる。

写して置きたい風景

2023年04月23日 | Weblog
近くに居て、何時でもと思っていたが、漸く写せた一枚。
多くの写真家が訪れている姿を観かけてた小見付近の常願寺川。

      
    常願寺川と砂防堰堤。その奥に大日岳・立山が一望できる。
      
  急流河川の常願寺川。鉄橋を電車が通過していれば最高なのだが・・・
 奥の山並みには、ウレ往来・鎌倉街道が今も生き生きと残されている。

 数百年間の経過を経ても、新鮮な余韻を感じる古道。岡田ー牧の峠の古道。



今日も訪れるカモシカさん

2023年04月11日 | Weblog
雪溶けと共に我が家の庭にはカモシカさんが挨拶に訪れる。
庭を見ながら食事しているとカモシカが入って来る。
庭に咲き出した花を見ながら軟らかい花の茎から食べつくす。
庭の管理者である家内の怒り浸透は大きな声で始まる。「シー」、「シー」、
と家の外壁を叩き、音での威嚇する。カモシカさんも慣れたもので音で退散する。もう少し経つと、猿の集団も訪れ、花の球根を掘り食べるので休まる暇がない。
雪の降るまで続く我が家の様子です。

晴天のイノシシ街道を行く。

2023年04月04日 | Weblog
不思議な尾根筋を確認に知人を誘い行く。この尾根筋を歩いた地元の知人から
詳しく聞いていたのと、暮れに時間の許す範囲以内で途中まで確認していたので手前の橋を渡り入る。
車を停めて、右側の橋を渡り、耕作放棄地を進み尾根筋へ取り付く。何時も見る尾根筋は掘り込みを持った古道へと変身する。
 古道は奇麗に草刈りした様にハッキリ残っている。良く見ると真中には無数のイノシシの足跡が大、小、残っている。長年、人は来ないので、イノシシが住みつきイノシシ街道が出来ていた。歩き易いが臭いもする。
経験から山の主、熊が嫌がるので少しは安心出来る。

 尾根筋を歩くと左右の山々が良く見え、ウレ往来とは違った古道である。
大、小のヌタバが尾根筋に顔を出す。水が無いのに水が溜まっている。雨も降ってはいないのに・・・。ヌタバの七不思議を通過しながら進む。突然大きい
ヌタバが目の前に現れる。朝の内に身体の洗濯をした後だった。
(これ迄も幾つものヌタバがあるがこれが一番大きい)
 イノシシの身体の洗濯場所から尾根筋は真っすぐにあるが、古道は左側へ急に曲る。右側は杉林で斜度25度以上で上に向けて植林されている。ここからが不思議街道の始まり。

 下から登るが、くねくね曲がる道跡は急な角度あったりするので歩いていると判らない。笹も除けながら進む。

くねくね曲がる街道は数回繰り返し上の尾根筋に続く。尾根筋に着くと広く開けた道に出会う。良く見ると掘り込みされた土は横の高台に積まれている。

土塁と思われる下は、平地になっている。
高台を横から見る。右側は平地になり、その下にも2mの段差があり平地が造られている。不思議でありウレ往来・鎌倉街道とは異質の作りである。知人も考え込む。二人の意見は砦跡では・・・と、の結論になる。
以後は、上に向かって進む。

倒木や笹が茂りだしているのと昼食もあるので以後は時間が掛かると思い引き返す。砦跡で食事の🍙とカップ麺、チーズを補給する。帰りは、尾根筋の杉林(斜度30度から25度)を真っすぐ降ると、くねくね曲がる道跡を横から眺めることになり、くねくね道を確認するには最高の場所だった。この杉林をイノシシが通過する道跡でもあり、彼らの学習能力に関心しながら尾根筋を降りる。帰り際にはフキノトウが顔を出しているので夕食分を戴く。

 


春を知らせるカエルの卵

2023年03月27日 | Weblog
我が家の池に春の知らせが届く。



例年、この時期には池に産卵するカエルの卵は例年より早く訪れている。
帯状の粘膜から無数の黒い卵が見える。中には白くなりふ化寸前の卵が見える。降雪が少なく気温も暖かいと自然にカエルの活動するし、畑の草も目に付く。桜の開花も聞くと晴れやかな気分になる。