立山のおじさん

北アルプス 立山山麓物語

古きを懐かしむ歴史かな

2007年03月30日 | Weblog
3月5日の風で、屋根のトタンが吹き飛び応急処置でシートを張り何とかしのいで居る小屋にも感心が集まったと見え、今日は今後の対策を練る日となった。

今から、40年前にあの三浦雄一郎さんを迎へてスキー談義を交わした部屋である。

スキー場関係者や粟巣野の人々を交えてエベレストでのスキー滑降を成し得た
三浦さんの話に参加者が共感した場所である。(ヒンターゼアーもこのスキー場で滑って行ったのである。)
三浦さんは、毎年立山と粟巣野へ御出でになりスキーを私達と一緒に滑ったのですが、当時スノードルフインなるスキー術を考案された三浦さんの滑りは独特のものがあった。
私達は、オーストリアスキー術に憧れて見向きもしなかったが、新雪滑降だけは素晴らしかった。特に軽くクラフトした斜面を箒で掃いた様に綺麗に滑る姿は今でも目に焼きついている。その三浦さんの後ろからついて行き何とか技術を掴みたい!・・・。常に後から付いて行った。お陰で何とかコツを覚える事が出来たのです。
当時は、新雪滑降の出来る人はいないので、出来ても直滑降か斜滑降だけだった。
タ-ンはジャンプターンでテールをあげて飛ぶ技術である。

そんな施設も老朽化には勝てず、先日の強い風でアッと言うまに屋根は破損してしまった。

さて、今後は同すれば良い物やら・・。

こんな歴史を知るのメンバーは私だけ・・・ユックリ考えたいが・・・。

先立つ物次第である。きっとサプリメントを飲めば三浦さんの様に
良い知恵が浮かぶかな・・・・。




春に変身する立山山麓

2007年03月28日 | Weblog
いよいよ、ゲレンデの雪も消え春の芽生えである『フキノト』を取る人々の姿が見掛けられる様になった。限られた場所での収穫であり皆さんの姿は真剣である。
先日は、都会の子供達も手にスーパーのレジ袋で持った集団の来場でアッと言うまに無くなって行く。地元の人間様の口には何時入るやら・・・・。
今日は、雨であり明日には少し芽生えた新物を胃袋に入れたいね・・・。

能登半島地震お見舞いありがと御座いました。

2007年03月26日 | Weblog
昨日から今日に掛けて、富山の様子を皆さんが心配されてお電話を頂き有難う御座います。家の方は何事も無く無事です。でもビックリしました。
家内が、里へ行って来ると車まで出掛けて5分も経たない時でした。売店の前に居ると家全体がガタガタと揺れだし、高い天井の隙間からホコリガ落ちて来るし、窓ガラスはガタガタと音をたてて鳴り出す。床からも揺れが伝わってくる。一瞬、外へ出様と思うが外は雨が降っている事に気づき長靴を取りに行こうと下の下駄箱へ向かうが、若しも建物が倒壊したらと危ないと思いスリッパーのまま、玄関から外へ出る。
下の入り口の横にある傘をさして様子を見ている私でした。
家の中に入って見ると、ストーブは耐震装置が働き停止。ボイラーのスイッチも停止となっていました。
気を取り戻し、テレビにスイッチを入れ何処で地震が発生したのか分かると思って見ていると『能登半島で地震がありまもなく津波が来ます。』の字幕報道だった。
パソコンで、石川県の防災情報石川を呼び出しライブカメラをクリックするが能登半島の周囲はダメ・・・。輪島市のライブカメラもダメ・・・。ようやく写ったのが『よしが浦温泉ランプの宿』のライブカメラが宿からの日本海を写していた。
テレビは繰り返し地震の報道を始めだしたのです。
午後1.00頃に掃除を始めると電話が掛かり神奈川の親戚から大丈夫か・・・の問い合わせだった。話に寄るとずっと電話を掛けていたが『混み合っています』の通知バカリデダメ。それでメールを入れたとの事だった。
でも、災害に遭われた能登の方々の御心中を思うと心が痛みます。早く余震が収まることを願います。







日光浴を浴びるカモシカ

2007年03月24日 | Weblog
昼頃に、富山へ行く途中に出会った一枚である。
遠くから見ていると、顔から下は薄茶色の変な物があるな・・・とオモイキヤ何とカモシカの横を向いた姿である。顔から足に向けて、ふさふさとした冬の毛が暖かく体全体を包んでいるのだ。厳冬期の冬を乗り切った体毛である。拡大すると目が異妖に光って見へ、周囲を警戒している。多くのカモシカを見るがここまでのものは珍しいのでパチリと一枚拝借する。
もっと時間を掛ければ好いのだが・・・。

写真で分かった「塩の道跡」

2007年03月22日 | Weblog
今日の遭難騒ぎで写した写真に、探していた「塩の道」の跡が微かに映し出されている。
昨年の暮れには、その谷まで皆で紅葉と散策を楽しんで来た時、それ以後の「塩の道」の行き先が分からず、其れらしき跡だけを確認はして来たが、まだ、雪の残る
斜面にクッキリと道跡が写って入るではないか・・・・。

偶然である。一つ前に進むことが出来た。後は、何処で川原に降りて行くのか?
先は、近い。早めに、真川の川原から見てみたい気持ちです。

写真の左側下の所に、斜面の少し窪んだ場所です。

大品山遭難全員無事助かる。

2007年03月22日 | Weblog
ヘリコプターの音で外へ出ると真川寄りに飛んで行く、予感が当たる。

推測では、大品山からの帰り道に北陸電力の貯水池を通り「あわすの」へ降りる予定と思われる。
この大品山から貯水池の上では、快晴でも広い場所の為、ただ降りれば良いと思うが逆に貯水池より離れ真川側へと行く、そんなヤヤコシイ場所である。
人の心理は登るより下りが優先する心境がある。
「霧」の掛かっている時は一番迷い易いのである。少し降りると国土交通省のパラボラアンテナがあるので安心したのかも知れない。雪が無ければ水平道路があり楽に歩ける場所である。
そこから下は急勾配で滝があり地獄である。滝の下は、粟巣野の水の取り入れ口であり車の道もあるが、今の時期にはここも雪で行けない。
ヘリコプターは、その谷へ入って20分位で出て行った。全員救助の一報は山岳救助隊員の方から途中で聞く。
良かった。良かった。
だが朝からバタバタする一日に・・・・か。

今シーズン初めての大雪

2007年03月13日 | Weblog
2日前からの雪は漸く峠を越し薄日の差す日となった。
積雪90センチである。ゲレンデは白一色の銀世界に変身である。
この情景を見たスキーヤーさんが営業しないのですか・・・の声が掛かる。
再度と思うが先日の嵐の跡の傷が大きく響き痛い。

今年一番の大雪である。
それにしてもいい天気であるが、お陰で屋根雪の落下が激しく窓際の除雪をするがこれも今年初めてする。雪止めの板を外した事を山ノ神に言われ後悔する。

ゲレンデには、真っ白の「兎」が我が庭と言わんばかりに雪面を走って行く姿を何年振りで見る。
カメラを取りに車へ走るが、「兎」は待ってくれる様な・・・態度を取りながら少しずつ進んで行く・・・・レンズを向けると一目散に駆けて行く。残念・・・。





瞬間風速40mと抜殻

2007年03月05日 | Weblog
朝から、風強く外へ出て見るとパトロール小屋の屋根のトタンがバタン、バタンと
音を立てている。
トタンのキレハシがゲレンデに散乱している。
軽い物は風邪に流されるかの様にひらひらと飛んで行くので手の出し様が無いのである。自然の猛威をヒシヒシと感じると同時に人間のなせる事の小ささに呆然と立ち尽くすのみである。
管理場長に電話し早めの出勤と会社への報告をお願いする。
各関係者に連絡し社員の待避をする。風の少し収まった所を見計らって散乱しているものを集める。監視小屋は根こそぎ下へ倒壊するが機械の部品等もあり回収する。
コンテナも完全に風穴が空き内部のマット・椅子・テーブル等が一瞬の内に外へ、ただ見ているだけである。屋根の合板も吹き飛ぶありさまだ。
風の間を見て拾い集める。
昼からは、サンキッドに風止めのネットを張りをする。



M社長も駆けつけてパトロール小屋に雨避けのシートを張り作業を終える一日であった。明日は、雨から雪との天気予報とか・・・・。

営業が終った翌日のこの傷は痛い。