小口川から小原谷林道へ行き、水須近くの林道の上に道跡があり、たどると道跡の上側に水路の跡が道跡と平行に進む。その先には、段々畑が広がり生活の匂いが伝わってくる。
先の、杉林の上に道跡は続き、杉林が過ぎる頃に大きくて太い杉の木に合う。その付近には石仏があった。今回の道跡探しの中で初めて会うものだった。
石仏の周囲には、厚さ15センチ、長さ70センチ、幅60センチの平たい石で囲まれている。見ると、古く立派な祠の中に石仏が安置されているのが判る。
この写真を知り合いに見せると、水須の人達が、毎年、四月八日に薬師岳の「神」に向かって催事を行っていたと言う。しかし、の人達も移転するに伴い忘れ去られていると知るが、地元で育ったSさんを訪ねて聞くと、催事については知らないと言う。
後日、旧大山町の石仏調査書では、「薬師如来」と記されている。石仏の方位はまさしく薬師岳に向けて設置されている。
周囲をもっと調べれば良いのだが、次回にする。