晴れの日を選んで水須へ知人と行く。
水須林道から水須山の山頂を望む。一日快晴と思われるので心弾む。
車を停めて水須集落の大杉の所にある橋の上には、上からの倒木が倒れて来ている。真中の倒木の間を通過して集落を過ぎる。
集落の上にある本道へ入ると左側の杉の木の根元には熊の皮ハギが出て来る。思わず知人は「熊だ。」と声を出す。何となく嫌な予感がする。
当方は、何時もの事と思い通過し、谷沿いの道へ進む。
漸く、五俵平に到着。標高780mに荷物を置き古道探しに出掛ける。
2年前の道跡を思い出し、左側へ進む。しかし、緩い平地で笹が激しく見透視は悪い。古道を探すが見付からない。笹の少ない所を歩きながら進むが、古道に当たらない。諦めて、テープの目印を辿り元の所で食事を済ませる。この時程、記憶の曖昧さに驚く。改めて体を身軽にして散策する。
笹の中にあるワラビを採りながら進むと、古道は左側に忽然と姿を現す。深さ1mから2.50mの深さで続いている。
突然、道が浅くなると三角の石が目に入る。その右側に道跡は続き、堀込に入る。(この三角の石は、道の方向を示す大切な役目をしていた。)
道に石の平板が伏せてある。階段の意味と分かる。これを登ると左側へ道は進む。いよいよ、本道である事は間違いない。
誰か春に来たと見えて、新しい枝を鉈で切った跡がある。
時間も、1.30頃迄と決めていたので目印を付けてGPSを見ると標高840mを示している。
古道を途中で見付けた所から下の古道は、目印が無いので笹を刈りながら進む。道跡が浅くなると、笹が前を遮り荷物のある所の検討が付かない。二人で
進むが・・・少し見透視の効く所に出てヤット荷物の所に出る。
ここからは冨山平野が望める。岩峅寺方面から水橋方面である。
帰りは水須迄約1時間を予定し帰路に就く。
山ぶどうも実を付けていた。アゲハ蝶も姿を現す。
水須山山頂への道跡も解り掛けて来たので、早く行きたい。
今回の教訓は、平地で堀込の無い笹の激藪を侮った当方のミスだった。