立山のおじさん

北アルプス 立山山麓物語

秋の散策は熊の出会い

2023年08月28日 | Weblog

          有峰湖を望む展望台
 先日から有峰の折立キャンプ場付近や有峰森林村付近付近での熊の駆除がされたと報道は伝えている。そんな有峰へ通うこと数十年、熊との出会いは数知れない土木工事の人達からは有峰の熊は「おとなしい」と聞かされていた。山のベテランであるキノコ採りの人々からも良く聞いていたが食べ物のある所では「一度覚えた味は熊は忘れない」ので、必ず熊は現れると言う。正しく今回の事故はそのものズバリだった。登山者の集まる所には、心無い登山者がゴミが捨てられたりするので味を覚えた熊は集まって不思議ではない。正しく人災である。
山菜採り・キノコ採りの人々は熊の行動を熟知しているのでゴミは必ず持ち帰る。それでもに熊と鉢合わせがあるので、人間の存在を知らせる最低限の鈴やラジオを携帯されている。当方も熊との出会いも多くあるが幾分慣れも手伝い最低限の装備だけは身に着けて山に入るが熊スプレーを使用迄にはお陰様で至っていない。そんな有峰湖へ秋への様子見に行くと湖水脇の林道で山の主に会う。春には一度も姿を見なかったのに行き成り会う。  

   林道脇を歩く熊さん。
     車が多く通過するが見て見ない振りで餌を求めている。
  車を停めて見ていると林道の様子を窺がう様に顔を上げる。
この付近には、何時も熊が居る。この林道を挟んで山に生活している熊で
昨年の暮れから見ると大きくなっている。子熊はいなかった。
林道を進むが熊棚は見掛けなかった。連日の晴天続きで餌が少ないと思えた。
 此れからも注意が必要と見る。

連日の猛暑と庭の花で思い出す「うれ往来・鎌倉街道」。

2023年08月23日 | Weblog
女将の育てる花達も元気な姿を見せてくれる。花の密を吸いに蝶も寄って来る。



 春に植え替えをしたサギ草も心を和ませてくれる。
 空を飛んでいる白鳥の様な姿を眺めていると4年前のうれ往来・鎌倉街道を草刈りしていた当時の皆さんの顔を思い出す。

 常願寺川を挟んで対岸の尾根筋に深く刻まれた「うれ往来・鎌倉街道」を思い出す。数百年の歴史が埋もれたままで、現在迄一部の人しか知られていなかったとは想像もしなかった。その古道も崩れることも無く残っていて戦国の武将たちが幾度となく越中攻めに来ていた。
 当時、某テレビのKデレクターさんが取材に来てくれた。
 Ⅿさんが率先して参加された人であり、草刈りも順調に進んだ。
飛騨からの応援部隊も参加し「うれ往来・鎌倉街道」の、丸坪山ら続き、宮谷山攻略は成功する。残すは水須迄約3㌔となったのを思い出す。

当時のGPSで確認した尾根筋には、深い薬研堀が続き水須迄続いていた。

去年からは、水須から祐延へのGPS調査が始まった。新しい方法での調査も
動き出しデータ提供にも新規にKさんの力強い味方が増えて嬉しいのだが老齢の私には足手纏いになるのではと気にしている昨今です。







うれ往来へ知人を案内する。

2023年08月07日 | Weblog

連日の猛暑で暑い中を、日頃から「地形データ」等でお世話になっている知人のKさんを「うれ往来・鎌倉街道」へ案内する。途中で待ち合わせし現地へ行くが、車は軽四でないと行けないので乗り換えて林道を進み古道を発見した所迄車で入る。
 林道の上と下に古道は続く。下への古道を見る知人。
  林道から上を見る。長い古道の中で一番深く狭い薬研堀。
 古道は、林道を跨いで上に続く。
6月と7月の大雨が降り、この古道も尾根筋に在りながら線状降水帯の洗礼を受けて随分多くの水が溜まり流れた跡がハッキリ判る。
 何時もなら、道跡に枯れ枝が散乱しているのに、枯れ枝は道跡の狭い所に滞積し固まっていて歩き易い。こんなことは今までには無かったし、誰か清掃したのではと錯覚する。また、カーブを曲がる事に先方から先人たちが降りて来る気がし、前方がスッキリ見えるとホッとする。
 知人のKさんには、手を広げてのポーズをお願いし一枚写す。この付近は枯れ枝が堆積しているが、知人の後ろは奇麗な古道が姿を現す。
 古道の上に視線を向けると日差しが古道に届けとばかりに差し込んでくるが深い古道には日陰が出来て届かない。お陰で道跡の3分の2は草が生えない。浅い所は全体に日が当たり笹や草が生える。
 今回、時間も無いので短い距離であったが知人のKさんには、近くに居ながら素晴らしい古道を知って戴く良い機会であった。此れからもデータ等で判らない所があればお教え願いたいと思いますので宜しくお願いします。
  参考に岡田のうれ往来・鎌倉街道の一部を乗せます。(林道が尾根筋にある。黒い線)

 ボランティアの仲間で、皆さんと「うれ往来・鎌倉街道」間の、水須ー祐延ー有峰間の古道の記録を残したいと願っています。
 白骨温泉の服部祐雄さんがお書きになった「アルプス越えの鎌倉街道」の記録を基に富山側をGPSで記録しています。現在は廃道になっていますが現況では、上滝(中滝)ー岡田ー牧の峠ー水須間は尾根筋に深い薬研堀を見つけて有峰の人達や鎌倉時代の武将達が越中進出の為に利用した全長約10Kを確認することが出来ました。古道を見付けてから6年の年月が掛かりました。
 しかし、水須から祐延間については、水須山に向けて踏み出したところです。また、データ等の詳細な提供もあり、予想ルートは精密に解り掛けていますが、如何せん老齢の身が多く居ますので、現地は山の尾根筋に在り、健脚で山に関心のある方々等の力をお借りして「うれ往来・鎌倉街道」をGPSで残したいと願っています。

 参加を戴ける方は下記の所へお電話下さい。詳細をお話します。

   076-482-1876 平井山荘内 平井建夫迄

      水須集落からの水須山へ向けての足跡。