立山のおじさん

北アルプス 立山山麓物語

うれ往来・鎌倉街道の気になる所へ 2

2022年04月26日 | Weblog

晴天に誘われて、心も体も山へ向かう。

常願寺川と富山平野を望むが連日の好天で靄が掛かっている。蜃気楼がでるね。

林道カーブの法面の上に不思議な丸いものが目に入る。幾度も来ているのにと思い車を停めて見る。

法面を登り近づくと、「おう、コケシが土の中から2本出て居るではないか・・・」その横にも小さいものが2本ある。(写真には左側にあり写らない)慌ててカメラのシャッターを切る。

珍しい珍品だった。 山の詳しい友達に聞いても見たことが無いという。古道の傍にあり、山の神が知らせてくれた贈り物として静かに見守りたい。その後は、奥の不思議な古道を見に行く。

林道脇にある法面は、今年も赤く露質し、周囲で一番気を引く存在になっている。

不思議な掘り込みを進むが浅い薬研堀が続く。

上から落ちてきたのか、この面は削ったように平になっている。底は丸くなっている。

上に石仏でも載せていたのか・・・不明。しかし、付近には石仏らしきものは無い。

この丸く盛り上がった尾根筋は50坪ほどの平地で、雑木が無ければ360度を眺める絶好の場所であると思案するが判らない。

狼煙の場所と思えば横に古道が通過しているので理解し易いと思えるのだが・・・・昨年の間に数回草刈りをしたので綺麗になっている。明日は、一昨年に草刈りをした宮谷山へ行く事にする。多分、倒木や枯れ枝が多くあると思われるが行くしかないね。

 

 

 

 

 

 


うれ往来・鎌倉街道の気になる所へ

2022年04月16日 | Weblog

前から気にしていた所へ行く。

「うれ往来鎌倉街道」の中で、近くで、何時でも行ける、と思っていたが、行けずヤット数回目の行軍となる。

右側の林道から鉄塔へ向かい、鉄塔から右側の杉林へ入るのだが、杉林は鉄塔の下にあるので伐採されていた。お陰で杉林の横に道跡が見えるので歩く。

この付近は、古道を利用した電力会社の鉄塔巡視路として活用されているので整備され歩き易い。

途中には鉄塔巡視路の看板もある。

 倒木は道の上に倒れている。これより古道も深く約1.50m~2mはあり。雨等の浸食は見当たらないし、法面の崩れも無く残っている。

古道は曲がり、杉林へ入ったり出たりを繰り返す。途中で鉄塔巡視路が左側へ分かれている。

先に進むと、古道が深くなり雪が現れるが間もなく消えそうだ。

ここ迄くると、上にある林道が目に入り、皆さんを案内した「うれ往来・鎌倉街道」の入口に当たる。これより上は、昨年の暮れに皆さんと草を刈った所に出る。鉄塔巡視路と上の林道間は約150mあるのが深い薬研堀であり迷うことはない。古道は崩れても居ない。また、古道を登っていても自然の山歩きそのものであり、子供でも歩き易い。今日も直ぐ近くで、ウグイスの声とギフチョウが私の周囲を忙しく飛び回っている。

再度の確認を終えたので来た古道を帰る。人に知れて荒らされるのが気になる。

鉄塔の巡視路として役割を果たしているので綺麗に整備されているのが嬉しい。

右側の林道脇から20m入ると右側に風呂釜があった。前に話を聞いた人からは、水須に住んでいた人がここに移転し、暫く住んでいたという。

ここの所は「うれ往来、鎌倉街道」と安藏・穏土等の接点であり、湧水等もあって佳かったと思われる。付近は平地があり水田も耕作するには適していたとも思える。

林道の上には、安藏、穏土への旧道跡が残されていて大路を偲ぶことが出来る。

 

 

 

 


うれ往来・鎌倉街道の雪解けへ

2022年04月11日 | Weblog

昨年の暮れから、待ちに待った、「うれ往来・鎌倉街道」の雪解けが気になり行く。昨年も林道へ入る入口には風で折れた杉の木が道を塞ぐ。

何とか杉の木を移動させて奥へ進む。雪が多く降った分枯れ枝が多く落ちているので取除きながら進むとカーブした所で、雪が10m程残っているので車を停めて進み古道に入る。

道跡は、暮れに皆さんで刈り込んだので綺麗に姿を見せてくれる。

うれ往来・鎌倉街道の水須、岡田の尾根筋で一番狭くて深い薬研堀には約30cmの厚さで雪が残っている。昨年も雪は薬研堀にあった。

尾根筋に着くと道跡には雪は無く、倒木も見当たらず綺麗な姿を見せてくれる。

薬研堀を曲がる度に、前方から誰か姿を現す様な気がするのと、こんな風景を独り占めし、タイムスリップしている気分になっていると古道を通過した先人達の

想いが重なって来る。先に森林地図を調べた所この尾根筋を境に左右に地域割りがされていたし、江戸時代の絵図にも道跡は赤線で記されていた。

うれ往来鎌倉街道として活用されたり、当時この地域を支配した戦国武士達の軍道としての活用があったと思える節が見え隠れしている。

しかし、想いだけであり軍道としての位置づけする資料は残念だが見付かっていない。

今日はここまでとし下の林道へ降りて車迄帰る。次回も天気が次第で行きたい。