いよいよ、古道探しに取り掛かる。標高177mからのスタートする。
古道の中に杉の伐採した木が倒れている。深さ2.50センチなり。
それより奥に進むと、地蔵さんが2体安置されているが近年は管理する人も無いらしくひっそりと竹藪の中にお出でになる。
痛々しい気になるので挨拶して通過する。約10m進むと高度201mの所に細かい石を積んだ小山がある。
小石の山がなぜこんな所に積んであるのか不思議でならなかったが、小石の山の周りを大きい石で囲った形跡がある。
だとすれば石塚か・・・と、友人が察知してくれる。それで前の所の地蔵さんとの繋がりが少し読めてきた。
しかし、その右側の斜面は段切されて3段になっており、下は熊野川が流れている。現在は竹林にってなっているが周囲の切り込みから想像すると、戦国時の出城から見る侵入者への偵察場所では・・・と、推察してみる。
ますます、興味が湧く。
標高210mでは、送電線工事も終わって切り開かれた場所からは、手前に上滝中学校・遠くに射水平野が見える。
標高225mからは竹林の中へ入る。工事のために道は整備されている。
中世の時代には、多くの人々がこの道を往来したと思うと貴重な場所に居ることに感謝する。
この中を歩いていると、昔の旅人が前方から歩いて来る気がする。
武士か・・・
有峰の人達が上滝で買物を担いで帰るのかも・・・
イヤイヤ、水橋の売薬さんが大きな荷物を背に担いで山之村から信州へ・・・
歩きながらそんな思いを心に馳せるのも楽しい。
そこを過ぎると立山がハッキリと見えてくる。
今日も、多くの山に登山者が登っているが、こんな近くの山で、身近に散策を兼ねて歴史を学べる所は富山市の誇り
ではなかろうか。散策開始から約1.30分で古道の旅は終わる。
戦国時代も、現代も、変わりのない立山・剣岳を見れる幸せを感じる。