昨日、京都競馬場に約6万8千人の観衆を集めて行われた第72回菊花賞で、池添謙一騎手騎乗の1番人気オルフェーヴル(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が3分2秒8の好タイムで優勝。皐月賞、日本ダービーに次いでG13勝目を上げ、ディープインパクト以来6年ぶりに、史上7頭目の三冠馬に輝いた。オルフェーヴルは、これで10戦6勝、獲得賞金は6億1595万4千円になった。
レースは、序盤5番人気フレールジャックが引っ張る展開、オルフェーヴルをマークする形で進むのが出走馬で唯一、オルフェーヴルに土をつけた経験があるトーセンラー、三冠阻止の筆頭格・ウインバリアシオンは最後方で末脚を温存した。
前半1000メートル通過後、ややペースダウンすると、2周目3コーナーに差し掛かったときには、馬群は一気に凝縮した。
2周目から折り合いもピタリと付いたオルフェーヴルは、3コーナー過ぎから外めを徐々に進出。抜群の手応えを残して直線に入った。そこからはまさに独壇場。直線早々と先頭に躍り出ると、後続との差をグングンと引き離した。残り200メートル過ぎてセーフティーリードを築き、最後は手綱を抑え余裕のゴールで圧勝した。
オルフェーヴルは父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーンという血統。1941年セントライト、64年シンザン、83年ミスターシービー、84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、2005年ディープインパクトに次ぎ7頭目の三冠馬となった。「写真:三冠を達成したオルフェーヴル・朝日」