正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

食事バランスガイドの問題点ー正しい食事の指導になっていない

2009-03-09 | Weblog
 食生活の乱れや偏りが問題となっていて、健康な体を維持するために、「何を」「どれだけ」食べたらよいかをイラストで示したのが食事バランスガイドということですが、この「食育」の進め方に問題があると考えます。
 先ず、食事を決めるのは「健康」を第一にすべきでしょうか、健康は大切ですがそれよりもっと大切なもの、他にも考えなければならないものがあるのではないでしょうか。そこの所を「健康」を目的とした食事を目指すところに第一の大きな問題点があります。私たちは健康である前に生きなければなりません。飢えの危険性があるのです。日本人は生きるために何を食べるのかと言うことが一番大切です。その教育はしなくて良いのでしょうか、ちょっと前までは食が溢れていたので食べ物は手当たり次第のようにありました。しかし世界大不況となり、リストラ、失業が増加する中で収入が無くなったとき、健康など問題になりません。いろいろある中から「何を」選ぶのかと言うことと、乏しい中から「何を」選ぶのかは違いがあります。食事バランスガイドの作成は豊富な食糧の中での話ですが、貧乏な家計の中での食事バランスガイドとなっていないのでは無いでしょうか。
 一言で言って、不正確、ピンとはずれの指導書と考えます。
食事の決定を健康を主眼に置き、食事のバランスが大切と言うことですが、そうでしょうか。食事の原則には、栄養バランスの原則の他に、食性の原則、身土不二の原則、継続性の原則・・等あります。食性にあった食事をとらないと健康を害するのでは無いですか。健康な日本人がハワイに行ってアメリカ料理を食べたら糖尿病になりやすいと言うことです。それはパンと油と肉の高カロリー食に日本人の体は適応できないからです。食の原則の一つに地元で獲れるものを食べる身土不二の原則がありますが、パン、うどん、パスタが健康食だから輸入してでも食べろと言うのですか。この表を見て私のはそうとしか見えません。うどん食べたら、おかずはエビ天とかネギとか副菜と言えるものはほとんどとりませんよ。ラーメンやパスタもそうです。パンにバターを塗って、ジャムをつけて、ハムエッグにコーヒー、典型的な朝食ですが、副菜を取らないから簡単なのでは、どうして小麦粉製品がお勧めなんでしょうか。
アメリカの真似したフードガイド、ピラミッドを独楽にしただけです。
日本には日本のフードガイドが昔からありました。「一汁三菜」です。
これの何処が問題なのでしょうか。昔は主食の「ごはん」は言わなくても良かったのですが近年は「ごぱん」も出てきましたので私は「ごはんと一汁三菜」ということにしています。主食主菜副菜の割合は3:1:2という研究もあります。
この方が分かりやすいし子供にも教え易いと考えます。乳製品について栄養学的からはカルシウムがあるでしょうが、日本人は昔から飲んできていません。日本人の体質にあっていないのではないですか。カルシウムの摂取は主菜や副菜から摂取することができるのではないでしょうか。農水省は学校給食で牛乳を導入していますし、牛乳は外せないのでしょうが、牛乳の代わりにみそ汁を勧めるべきでは無いですか。
讀賣新聞で「崩れる一汁三菜」(ショック食)と出ていましたが、犯人は食事バランスガイドだったんだと分かりました。食事バランスガイドは和食を潰すような指導をしているように見えます。この食事バランスガイドでスナック菓子メーカーが学校で食育の指導をしたりフランス料理のシェフが料理教室をしたり、肉屋さんも油屋さんもバター屋さんも食育食育と自分の商品の宣伝をして、食の乱れに拍車を掛ける働きをしています。食育は「日本人にとっての正しい食事の教育」でなければならないと考えます。
 食育を検索すると「食事バランスガイドの普及と教育ファームの展開による食育の推進」というものが出てきました。これを見ますと「米を中心とした「日本型食生活」の普及・啓発の取り組みを促進します。」と書いてあります。
そして「(栄養バランスが優れた日本型食生活とは)
日本の気候風土に適した米を中心とした農産物、畜産物、水産物等多様な副食から構成され、栄養バランスが優れた「日本型食生活」は、健全で豊かな食生活を実現する上で効果的です。」と書いてあります。これから考えると食事バランスガイド
は日本型食生活、ごはんと一汁三菜で示すべきではなかったのではないでしょうか。我々は役所を信じてはいけません。密かにアメリカの農産物を輸入する仕組みを考えているかも知れません。学校給食にパンとミルクを導入したように、アメリカとは学校給食にパンと牛乳を続けると約束をしているそうです。そう思ってみると、食事バランスガイドはアメリカの仕掛けが巧妙に組み込まれているように見えます。パン等小麦粉食と肉とバターと牛乳が組み込まれていると言えます。
アメリカの食育は改訂され子供の脂肪の摂取量が押さえられ日本の子供より減少しているそうです。日本のこの食事バランスガイドではそう言う効果は期待でき無いと思います。食で問題なのはどういう食事が正しいのかが教えられていないと言うことです。その指導をすべきです。私の投稿記事「食育と食事教育」を見て下さい。



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