パスタ料理の作り方の番組ーそれが及ぼすもの

　ＮＨＫ生活ほっとモーニングで易く簡単にパスタ料理を作る番組を放送していた。出演者は美味しい簡単といって食べていました。
　ＮＨＫはどんな放送もしても自由でしょう。しかしその番組が持っている働きを考えているのでしょうか。勿論視聴者が見てくれることが視聴料を取っている手前大切なことなのでしょう。視聴者は美味しい簡単料理は歓迎するでしょう。それはそれでやむを得ないことですが、この放送が及ぼすもの、過去ＮＨＫがやってきたことを考えておく必要があります。いま食糧自給率の低さが問題になっていますがそれを誘導してきたのは、国民に大きな影響力を持っている宣伝機関ＮＨＫの責任は大きいと考えます。肉じゃがはＮＨＫの料理教室が最初と聞きました、以後視聴者に喜ばれる料理となると、どうしても異国の料理となります。そうなると、小麦粉、バター、肉料理の方向に進みます。そうして食の欧米化を助長してきたのです。そのことは結果的にアメリカの望むところだったのです。それはＮＨＫ作成のＴＶドキュメント「食卓の陰の星条旗」などで明らかです。
　今日のパスタ料理、主食を小麦粉にするお勧め料理と言うことです。パスタをオリーブオイルにまぶして食べる食べ方です。食事バランスガイドで指導するバランス的に良いでしょうか。主食半分、それに主菜と主菜の倍の副菜というバランスにはあっていません。美味しいでしょうが健康食品とは言いにくいと考えます。それにみんなが今日は多くの人がパスタ料理を食べることでしょうが、ひょっとしたらパスタ売り切れという状況も出るかも知れません。そうなれば胃袋は一つ、ごはんは食べません。と言うことはお米は売れません。と言うことはお米を生産しなくなります。と言うことは田んぼが荒れます。お米は生産できなくなります。食糧自給率は低くなります。世界で人口は増加し、穀物の需要は増加しています。穀物の生産増加は望めず、逆に減少懸念があります（土地の荒廃。流失、地下水減少、温暖化の影響）。穀物を燃料化の動きもあります。世界から自由に輸入できなくなる可能性もあります。輸入するにはお金がいります。自動車を輸出していて稼げましたが、輸出もできなくなってきました。輸入代金をどうするのですか。食糧自給率を高める、その大切さをＮＨＫは放送していますが、他方でその足を引っ張っています。今日の放送のパスタを使うところを「ごはん」にしたらどうですか、使う油を少なくできます。美味しさも美味しいと思います。ラーメンも美味しいでしょうが麺の代わりにごはんを入れたらどうなんですか。さらさら茶漬けみたいで美味しいですよ。うどんでもそうです。ごはんを簡単美味しく食べる工夫を教えるべきではないでしょうか。パスタ料理は日本潰しを教えていることになるのです。
　日本人は日本を大切にすべきではないでしょうか。外国外国と日本の良さを見失っています。外国に留学した学生で一番個性がないのが日本人だそうです。日本を知らない、日本の歴史を知らない、日本料理を作れない、・・・目覚めよ日本人と叫びたい。