DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

China Free★中国の言い分

2007-08-26 | NEWS/TREND
興味深く、動向ウォッチ必須な記事ですので
リンク切れ対策のため全面掲載させていただきます。

日系も「汚染企業」 中国各紙、外資100社を批判(産経新聞) - goo ニュース
007年8月26日(日)07:17
【北京=野口東秀】中国共産党機関紙、人民日報など中国各紙は25日までに、北京の環境NGO(民間活動団体)「公衆環境研究センター」が公表した「環境汚染企業ブラックリスト」をもとに、外資系企業が汚染物質を垂れ流しており、道徳心が欠如しているなどとする批判記事を掲載した。同リストの「汚染企業」には、日系も含む外資系企業100社が列挙されている。

24日付の人民日報は、「多国籍企業の環境責任はどこに行った」と題し、「これら企業は、自国では環境基準を守っているのに、中国に進出したとたん、環境基準を守る能力があるのに(故意に)守らず、二重基準だ」などと批判した。
上海紙の解放日報も同じく、「中国の環境保護水準が低いのは認める。国内企業の環境意識も低い。しかし、多国籍企業が、環境基準を守らない理由にはならない」などと非難、他紙も「中国は世界の工場のゴミ処理場ではない」と批判している。
「汚染企業」にリストアップされたのは中国国内企業がほとんどだが、電子、化学工業、機械、食品系など外資系企業も100社を超え、日系は40社弱。ほかは米国、欧州の企業が占めている。
米系では、清涼飲料大手「ペプシコ」、化学大手「スリー・エム(3M)」、自動車大手「ゼネラル・モーターズ」など。日系では、「花王」「吉野家」、「松下」「日清」系列などの企業が明記されている。リストに挙げられた「味の素」系列の会社の中国人元社員は、本紙の取材に「環境保護の基準順守に、同社は厳格だった。問題があっても、数値の問題で(中国企業に比べると)小さな問題ではないか」と話している。


中国の環境汚染は、何年間もずっと指摘され続けてきたことでもあり
ここにきて、いきなりのマスコミ対応は、
オリンピックボイコットの声があがったことで
窮鼠猫を噛む、的な、責任回避というか責任分担のツケを他国に回そうとしている
展開だとも思えますが、
二重基準が事実なのか、それをしてる主体はどこなのか、含めて
事実関係は明確にする必要がある
かと思います。

>「中国は世界の工場のゴミ処理場ではない」
二重基準が事実だ(も含まれる)として、これもまた当然カネが動いてるはずなので、道義的な感情論だけでは切れない。
言い分はわかるけれど、他国だけを非難する話ではない。
「現場」である中国自体の管理責任の方が大きいかな、と。

最後の
>問題があっても、数値の問題で(中国企業に比べると)小さな問題
は、その数値そのものの適正さ含めて、
開示されなければ判断できかねますが
中国企業との比較は無意味かな、と。
安全指標を順守できてるのかどうかは、相対評価ではなく絶対評価が消費者には重要なわけで。

汚染問題がかなりほどけてきて、
利害関係も見えやすくなってきたように感じます。
中国問題が中国だけの問題ではない、ということがより明確になってきたかな、と。

マテル社のがん具汚染事件を見ても、「世界の工場=中国への発注責任・受け取り責任は、国内に持ち込む企業にもある。そこでのチェックを怠ると、消費者が被害をうけた時、損なうのは企業価値そのものです。
株でもSRI(Socially Responsible Investment)のように、社会的責任が指標化された投資基準もある現状、中国のような国をしっぽ切りに使うのは無謀。逆にのど元を狙われるリスクも。悪くすれば痛くもない腹を引きずり出されることもありそうです。
個人的には先進国責任もあると思います。

ここ10年、社会的責任(CSR/Corporate Social Responsibility)を果たすことによるサステナビリティ(sustainability)追求が企業ミッションのメインストリームであるビジネスの「表の顔」の常識に対し、ツケを中国に背負わせている「裏の顔」があるとしたら、そのツケを払う時が来たのかも。

※めっちゃややこしい横文字業界用語を、あえて英語のままにしたのは、
 その方が理解しやすい方々もおられるからです。
 ご容赦ください、

日本のアウトソーシングのように、管理責任も請負サイドの契約報酬内、という取り決めもあったのかもしれませんが、それが通じる相手ではなかった、ということかな、と・・・。それもまたリスクマネジメントでは想定内のはず。特に相手は、言語も文化も風土も商慣習も異なる他国ですから(その上、歴史的・政治的関係もあるわけで)。
私はやはり、請負先選定と管理責任は、発注・輸入企業にもあると思います。(だって、それでビジネスしてる=儲けてるんでしょー?)

中国の人件費が安い理由、中国産が安い理由・・・
「安い」ということの裏側を、検証していく作業になっていく気がします。

一消費者として、
労働者が酷使されず、環境を汚染せず、体内を汚染せず、
安心で安全に食べられる・使えるものを手にするための
適正な代価をぜひ知りたいです。

こうなってくると
中立的な組織による厳重調査と事実関係把握が望まれますが・・・

ちょっと寄り道ですが・・・
中国は露見することからして、企業責任もなにも問題外で、無責任し放題ですが、国としては、数に負けながらも内部を締め、外部には国を守り、表面上は案外まともに動いて見える。
いろんな部分(特に最近のアメリカの慰安婦問題、原爆発言)で、口をとざす日本の外交が、ちょっと歯がゆく感じられるのは私がわかってないからなのでしょうか。
米大統領、戦前日本とアルカイダ同列視 歴史観に批判(朝日新聞) - goo ニュース


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China Free★国際分業のボトルネックとしての「中国」

2007-08-26 | NEWS/TREND
製品回収は「不公平」と中国当局者
李局長はさらに、中国製品の安全性が問題になったのがここ数カ月であることを指摘。「2004─06年と今年上半期、輸出品の90%以上は基準を満たしていた。今になってなぜ問題視されるのか」と疑問を投げかけた。局長はまた、国内企業が中国製品に現在吹いている「冷たい風」に耐えられるの見方を示す一方、中国に対する偏見や、品質に対するクレームの形を借りた中国への嫉妬に直面せざるを得ないだろう、と発言した。

確かに、ここにきて急に中国製品のトラブルが続出というのには、情報リーク含めて、政治的な裏も感じますが、それでも事実は事実。逆に、今までも問題はあったのだが、どこかで封印されていたのが露呈しただけとも考えられます。
問題は、中国企業(外資含め)が体質改善できるのかどうか。
(過去については、残念ながらまた問題が露呈しなければわからないかな、と
 その時には、手遅れな場合も多そうですが)

デュラン博士が適確に指摘されておられますが
中国が世界の工場として国際分業の役割を担うこと。
それは、グローバリゼージョンの中で動かしがたい部分があります。
だからこそ、各国はカネと人材とノウハウを投資し続けてきたわけで、いろいろ政治的にグレーであっても、もはや完全に中国と縁が切れない以上、中国を変えていくしかない。中国政府自体もその必要性は認めているわけで、対外的な優位性確保につとめながらも、内部改革は進めざるをえないはず。そこを、日本含めた他国の商社やメーカー、また政府がプレッシャーをかけていくのが、今は現実的だと思います。
そして、その接点にプレッシャーをかけるのが、消費者によるチャイナフリーの“ゴール”が意味するところでもあるかな、と私個人は、認識しています。

デュラン博士のコメント欄で「自給率が低いンだから危険でもガマンしろ」という
主旨の、とんでもない・到底受け入れられない書き込みがあって、あまりな無知さに博士に罵倒されてましたが、自給率と安全性は本来まったく別物であり、いくら自給率が高まっても国内企業が問題を起すパターンもあるわけで、重要なのはやはり「いかにして適切な安全性を達成し続けるか」という国・企業・個人の責任意識なのだと思います。

現実的な問題として、国策として輸入メインに切替えつつ進めてきた、ここ数十年の農業政策を、自給率を高める方向に転換するとして、一度減反した農地の生産率を戻すのに何年、何十年かかるのか・・・(以前、専業農家を取材したことがありますが、畑をつぶすのは簡単だが戻すのは数十倍の手間と時間がかかるのだそうです)
第二~四次産業従事者の「食」を代行するという視点で見れば、国策変更したとしても日本が食的に完全に自立するのは困難だと思います。(それは、日本が今さらIT立国化を止めるのが困難なのと同じ意味で・・・)

で、中国が引き受けた分業責任をまっとうさせたいのなら、投資した国と企業は管理も徹底すべきかな、と。人を育てるのか、派遣するのか、いずれにしても当然、管理にはその分カネがかかる。「安い、その分、危険」・・それだけはバーターにしては
絶対にいけないと思うのですが・・・

まずは、今、足元&のど元にある危険をなんとかしたい。
回避がムリなら軽減化したい。
そのために、食生活を改めるのはまずは第一歩だと思います。
それと案外見過ごされがちですが、節電もまた、
全然地球に優しくない、カーボンエネルギー構想、カーボンニュートラル発想
が高騰させている穀物資源を守るのに有効です。

手段は「これでなければならない」というものはない。
企業へのクレームも、流通のみなおしも、
農家直販契約や家庭菜園レベルでもいいから、
安全な食確保のために、やるべきこと・やれること、
個人レベルで、すこしずつでもやっていくことが大切。
人の健康と命がかかってる分、
短期的にやるべきこと、
中・長期的にやるべきこと、
総合的・複合的に取り組むべきだと思います。


■最近のチャイナ・フリー関連
口に入れるのは食べ物だけじゃない 危ない中国製「割り箸」
2007年8月24日北村 豊

書かれている危険性については具体的な裏付けがなく、元が取れていませんが
たしかに推察はできるので、掲載しておきます。

卵の中から緑色マーク 中国(産経新聞) - goo ニュース
最近、このニセ卵であぜんとさせられた事件があった。山東省青島市郊外のレストランで女性客が煮卵を注文し殻を破ったところ、まるでテーブル・マジックみたいに、殻の内側から「緑色食品」マークが出てきたというのだ。緑色食品とは食品の安全を保証する政府認定制度。17日付の地元紙、半島都市報には、食べた女性の顔写真まで掲載されていたから、ヤラセではなさそうだ。

ここまできたらバッドジョークです。;


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