ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

山羊や鷹がペットなの?

2020-07-27 07:36:51 | 日記


散歩道のルートに「山羊」をペットにしているお宅と、「鷹」をペットにしているお宅が
あります。

「山羊」の存在は知っていました。数年前に近隣の公園で2頭の山羊が散歩している姿を目
撃したのが最初です。次に目撃したのは昨年で冬の蛇沼水路の遊歩道でした。山羊はおと
なしい性格なので、見つけた人、皆が集まって来る人気者で、癒しのひと時を頂戴した感
じです。でもこんな大型動物は「どこで飼育されているのかな」「団地内の庭先では絶対
無理だよな」と気になっていましたが、知ることはできませんでした。しかし、今年の春
になって新しい散歩道を開拓中に、山羊を飼育しているお宅を見つけることができたので
す。その場所は私の住む高台の住宅団地に隣接する崖下の古い土地で、広い敷地を有して
いました。なるほど、この十分な広さが確保できているから、飼育できているのだな、山
羊たちの好きな雑草が茂る急斜面なのり面もあるから幸せな環境だなと思いました。

山羊は、ほんの半世紀前までは、日本の農家で一般的に飼われていた家畜ですね。今では
マイナーになっていますが、今でも九州南部や沖縄ではたくさん飼われているそうです。
日本国内で家畜として飼育されているのはほとんどが、「日本ザーネン」と呼ばれる品種
なのだそうで、日本国内に古くから存在していたシバヤギと、スイスのザーネン地方原産
のザーネン種を交配して生まれた品種だと知りました。価格は牧場経由の場合で、5万~8
万円、ペットショップ購入では10~20万円 が相場だそうです。寿命は12~14年程度と言
われ比較的長寿な動物です。

住宅団地の庭先に「鷹」を見つけた時は驚きました。普段、散歩道のルートとして住宅団
地内を歩くことは少ないのですが、バラの時期になると、近隣の方たちが立ち寄る有名な
バラ屋敷があり、私もこの時期になると鑑賞のために必ず訪ねます。今年は初めての迂回
ルートの遠回りの道を使ってバラ屋敷に向かいました。それが良かったのですね。バラ屋
敷に向かう途中にある住宅の庭先に、鷹が繋がれているのを偶然見つけたのです。その家
には鷹匠の表札はありませんでしたので、おそらくペットとして飼育されているものと思
います。ハリスホークという種類がペットとして人気があることは知っていましたので、
おそらくこの鳥は「ハリスホーク」だと思っています。

猛禽類を飼う楽しさを教えてくれるのがハリスホークなのだそうです。初心者でも十分に
育てられますし、訓練すれば、猛禽らしい狩りの姿を見せてくれるので人気があるそうで
す。ハリスホークは哺乳類以外では珍しく、集団で狩りをし、獲物を分け合うという、社
会性を持った鳥だそうで、社会性を持つがゆえに、よく人にも馴れるそうです。社会性の
強い動物である犬が、人に馴れるのと同じですね。野生では野ネズミや野ウサギ、小鳥な
どを餌にしています。ですからハリスホークのエサは、そういった動物の生肉なのです。
ラット、ヒヨコ、ウズラなどを餌にしている方が多いようですよ。生食を与えるのはどう
もという方は冷凍のウズラ肉をあげるのが一般的だそうです。それにしても餌代の費用は
高額になり、餌の入手も大変だと思います。ペットとしては厄介な部類に入るのではない
でしょうか。価格は20~30万円程度だそうです。野生では20年前後、飼育ならば30年も
生きる長寿です。

全国には山羊だとか鷹だとかをペットにしているお宅があることは知っていました。でも、
身近な場所で本当に飼育されている姿を見た時は驚きました。おそらく、家の外からでは
見ることはできませんが、「爬虫類」などをペットにしているお宅も、この住宅団地のお
宅の中にはあるのでしょうね。

コロナ禍の生活では繰り返しごとが多い生活が続きます。こうした想定外な事象が飛び込
んでくることは、生活に変化を与えてくれます。特に散歩は良い刺激に出会える大切な行
動パターンなので、これからも新しい発見や出会いを期待しながら歩き、自粛生活を乗り
切っていきます。
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手乗りアゲハチョウの背景に進化のロマン

2020-07-13 10:13:33 | 日記



羽化の直後でまだ飛ぶことができないアゲハチョウの成虫を見つけた。場所は車の交通量
が多いのに、歩行者と車道が白線を引いただけで区切られた道路に面した住宅の垣根です。
常緑の葉にしがみついてモゾモゾと動いていました。このまま羽根が乾き、飛び立ったな
らば、家の前を激しく行き来する車との接触が懸念されました。そこで、飛べないアゲハ
チョウを手に移動させて、隣接する空き地の安全な葉の上に止まらせたのです。

命の救いの手になったと思いたいです。アゲハチョウ(正式名はナミアゲハ)はオスでし
た。羽化直後の羽根の模様はとてもくっきりとしており艶やかです。その美しさに暫く見
とれてしまいました。普段見るアゲハチョウは飛び回っていますので、こうしてじっくり
と飛び立つ心配もない環境で、肉眼観察ができる機会はこれまでにありません。手の上を
歩き回る時のムズムズした感覚は貴重な体験でした。

アゲハチョウはとても軽かったです。そう感じた時に前回のブログの中で書いた「昆虫は
幼虫のときに葉っぱを食べます。幼虫は移動性を犠牲にしてでも、ほかの動物が手を付けな
い、いたるところにある葉っぱを食べるという選択肢を選んだ。(実際は親が、選んだ葉へ
産み付けたのですが・・・)その結果、幼虫は大きくなれない(体が大きいと葉っぱが大量
に必要だが移動能力が低いので無理)。ただ、このままだと行動範囲が狭すぎてリスクが大き
いし、交配もできない。そこで、育ったら蛹となって羽をもつように変身する。以後は消化の
いい花の蜜や樹液などを摂取するのです」の記事を思い出しました。今まさに手の平で動
き回っている出来事は、この変身に立ち会っていることになるわけで、感動の目で見つめ
ました。
前回のブログ:狭きとも楽しい我が家「ハモグリバエ」(2020年6月29日)

<蝶の進化について>
今回の出来事に遭遇しなければ蝶の進化について関心を持つことはなかったと思うのですが、
羽化直後の綺麗で多様な模様を見ながら、アゲハチョウがどのようにして進化してきたのか
知りたくなりました。

1.蝶は最古の生きた化石
  「2億年前、蝶は地上を舞っていた? 独で世界最古の化石発見」(2018年)の記事から
  の引用です。
  哺乳類の祖先が衰退し、爬虫類の繁栄が始まった時代と言われる2億年前の三畳紀から
  ジュラ紀初期にまたがる地層からチョウ目の鱗粉の化石が見つかったそうです。鱗粉は
  現生のチョウ目のほとんどの種が、共通して備えている代物ですね。地球が誕生したの
  は46億年前、私たちホモ・サピエンスの種が初めて現れたのは、およそ20万年前です。
  そして、植物化石から考えられる花の出現時期は1億年ほど前だと言われていますので、
  蝶の祖先は地上に花がない地表を飛びまわっていたことになります。どんな姿をしてい
  て何を食べていたのでしょうね。

2.アゲハチョウの種の変化について(BRH JT生命誌研究館HPより引用)
  世界に12万種と言われているチョウ達は共通の祖先種から分かれてきました。チョウの
  進化の特徴の1つは食草を変えてきたことです。アゲハチョウの仲間では、一番祖先種に
  近いのがジャコウアゲハ。現存のジャコウアゲハの祖先の中にクスノキを食べるチョウ
  が現れ、それがアオスジアゲハになり、そこから次々と食草を変えては分かれるのをく
  り返して、多様になってきたと考えられます。
  
    




シーラカンス、オオサンショウウオ、そして、植物ではイチョウの木などが「生きた化石」と
言われていますね。でもこれからは、最も古い生きた化石はと問われたら「蝶」と答えなけれ
ばいけませんね。私にとっては新発見でした。蝶を見る目も変わりました。そして、アゲハチ
ョウの多様な模様は食草転換と多様化に由来していることも知りました。

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