ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

仲良し3人組 年末のお手伝い

2014-12-29 08:59:11 | 日記



動物村の一年も間もなく終わります。あちこちを飛び回って、いろんな情報を運んで
くれる知恵者のフクロウ博士から、人間たちの行動を聞いた長老が、「動物村でも
門松という飾りを作ろう!」と言い出しました。長老に呼び出された3人組に与えられ
たのは、門松を作るのに必要な太い竹を3本、切り出してくるという仕事でした。

ミミ :なるべく大きくて、太い竹を見つけてくればいいのね。

ポン吉:お父さんから3人分のノコギリや手袋と、竹を縛るヒモを渡されたから持って
     きたけど、竹はどこにあるのかな?

コン太:まかしとけ、ちゃんと長老に聞いてきたよ。あそこのヤブ原を抜けると、大き
     な竹林があるんだってさ。

ミミ :長老は何でも知っているのね。だけど、私たちはまだあのヤブ原に入ったこ
     とがないのよね。ちゃんとした道があるのかしら?

コン太:夏の七夕飾りに使った笹を切り出した時の道が残っているはずだと、長老は
     言っていたよ。

ポン吉:よし、決まりだ。必要なものは僕が持つから、直ぐに出発しようぜ。


こうして仲良し3人組はヤブ原に向かって歩き始めました。ほどなくヤブ原に到着した
3人組はどんどん奥へ入って行きました。

ミミ :ねえ、最近は誰もここに来なかったようね。笹が生い茂っちゃって、もうどこが
    竹林に行く道なのか分からないわ。ポン吉さん、道に迷うといけないから匂い
    づけをしておいてね。

ポン吉:お安い御用だ。それにしても奥に行くほど笹の背丈が高くなって、全く先が見
    通せなくなってきちゃったよ。このまま真っ直ぐに進むかい、それとも戻る?

コン太:ホラ、見て!あっちの奥が明るいから、行ってみようよ。


明るさに導かれるように進んだ場所には、大きく直角に曲がった幹を持つ木が1本立
っていました。その木の周辺は周囲とは全く違う明るさに包まれ、穏やかで気持ちの
良い空間でした。3人組がその空間に立ち入った途端、急に周りの笹が揺れ出し、暫
くすると動きが収まりました。

ミミ :今のは何、どうして笹が急に揺れたの?それはともかく、竹林へ抜ける道は
    あるのかしら?

ポン吉:チョット聞いて!何か音がする。あれ、あそこだ。笹の一ヶ所が少し動いている。

コン太:何か顔を出したよ。花だ!花が次々に笹ヤブの中から出てくる。
     花の行進だ。どうして花が歩いて来るんだろう?

ミミ :違うわ。花が歩いているんじゃなくて、何かが花を抱えて歩いているのよ。

ポン吉:木の根元に穴が空いているぞ。その穴に向かって運ばれているんだ。
     花を冬の間の食べ物にするつもりで、アリのように運んでいるのかな?

ミミ :こんにちは。お仕事中、ゴメンナサイ。あなたたちは誰?
    なぜ、花を運んでいるの?

妖精A:アラ、私たちに声を掛けたのはどなた?花が大きいから、前が見えな
     いんだけど。

妖精B:オヤ?動物たちがいるぞ。どうして僕たちのことが見えるのかな?
     君たちの言葉が理解できるのはナゼだ?

妖精C:アッ!もしかしたら、花の妖精たちが言っていた動物村の仲良し3人組って、
     あなたたちのことでしょ。お会いできて嬉しいわ。

妖精D:僕たちは森の妖精だよ。もうすぐ雪が降るから、花たちを土の下に避難させて
     いるんだ。ここでの作業はこれで終了さ。

ミミ :花の妖精の音楽隊は私たちのお友達だけど、森の妖精さんについては聞いた
    事がないわ。森にも妖精さんがいるのね。初めまして、私はミミ。よろしく。

ポン吉:僕たちのことを知っているみたいだね。よろしく。

コン太:よろしくナ。僕たちは門松っていう飾りを作るために、太い竹を取りに来たんだ。
     どの道を行けば竹林に出られるのか、教えてくれないかな~。

妖精C:それなら、今、私たちが通って来た道をたどれば、間違いなく行けるわよ。

ミミ :良かった。でも、そこの竹を切ったらあなたたちが困らないかしら。

妖精A:大丈夫よ。竹は春になると新しい芽がドンドン伸びてくるから心配いらないわ。
     気に入ったものを持って行ってもいいわよ。

妖精B:竹の枝は、切り落としてから運ぶと楽だよ。

ポン吉:ありがとう。これで門松用の竹を持って帰れそうだ。

コン太:森の妖精さんたちは花の音楽隊の妖精さんたちとは、かなり姿が違うんだね。

妖精D:ハハハ、僕たちは自由に姿を変えられるから、本当の姿というものはないんだ
     よ。

ミミ :水の精たちと同じなんだね。

妖精D:僕たちはこれから次の場所へ移動しなければいけないんだ。また会えるとい
     いね。

ポン吉:春には人間たちが<春の妖精>と呼ぶ福寿草やカタクリたちが次々と咲くけ
     ど、森の妖精さんたちがこうして冬の間、保護してくれているから咲くんだね。

コン太:森の妖精さんたちも忙しそうだな。僕たちも竹取りを急ごうぜ。

3人組は教えられた道をたどり、太い竹を見つけました。枝葉を切り落とし、運びやす
いように紐でくくった竹を、3人で力を合わせて引っ張って、意気揚々と村に帰って行き
ました。
3人組にまた新しいお友達が増えました。こうしてどんどんお友だちや知識を広げて大
人になっていくんですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この一年間、当ブログをお読み頂き、ありがとうございました。
来年もこのブログを継続したいと思っています。
よろしくお付き合いください。

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東京駅と寝台特急

2014-12-22 08:11:21 | 日記




夫:オッ、寝台特急「富士」が走り出したよ!東京駅のホームは観客で一杯だ!

妻:エッ!「富士」は4、5年前に引退したんじゃなかったっけ。復活したの?


テレビニュースの画面に老夫婦は釘付けになっています。
東京駅開業100周年を記念したイベントのひとつ、「101年目の出発式」と銘打って、
寝台特急「富士」が臨時団体列車として、東京から伊東まで運行されたのだそうです。


夫:ちゃんと走れるように整備しているのなら、定期的に運行すればいいのにな。

妻:そうよ、走らせるべきよね。私たちの想い出の列車なんだから。

夫:廃止する理由があったんだろ。僕たちは「富士」と「あさかぜ」には何度も乗ったね。

妻:乗った、乗った。懐かしいな~、このブルーの車体。寝台車の上段と下段のどちらに
  寝るかを決めるのに、あなたとジャンケンしたこともあったわ。朝、下車するまでの
  時間、下段同士になった初対面の人と話に花が咲いたこともあったし。

夫:寝台特急って、もうほとんど走っていないんだよね。時代遅れになっちゃったのかな?

妻:採算が合うほどの利用者がいれば、廃止しないでしょ。利用者の減少と車両の老朽化
  が原因なんじゃないの?だけど、時代遅れって言葉は嫌だな。

夫:新幹線であっという間に目的地に行けるようになったのも原因なんだろうね。移動時間
  を短縮できれば、滞在時間が長く取れるし、寝台列車はちょっと割高に感じられたのか
  もしれないし。

妻:宿泊込みの値段なんだから多少は割高になっても仕方ないじゃない。

夫:格安ホテルが増えたから、サッサと移動してホテルに泊まる方が好まれたのかも。新幹
  線だけじゃなく、国内線の旅客機を利用する人も増えて、乗り物が移動手段に過ぎなく
  なっちゃったね。

妻:そこよ、残念なのは。寝台列車には旅情というものが漏れなく付いていたのに、それを
  味わうことができなくなっちゃたのよ。白々明けに見た瀬戸内海は本当に美しかったわ。
  何度も何度も見たけれど、見飽きることなんてなかった。ア~、いつかまた、あの景色
  を眺めたいけど、もう無理なのね。

夫:最近話題の「ななつ星」があるじゃないか。あれに乗れば、ゴージャスな旅情を楽しめ
  るよ、きっと。JR九州の管轄だから、瀬戸内海を見ることはできないけどね。

妻:「ななつ星」ネ~。私に言わせれば、あれは庶民感覚とは、かけ離れ過ぎてる。コツコ
  ツ働いて、いつか乗ってみたいと思う人も多いとは思うけれど、高嶺の花だわ。

夫:JR九州といえば、<指宿のたまて箱>や<いさぶろう・しんぺい号>が良かったな。

妻:3年前のあの旅は最高だったわね。<指宿のたまて箱>では車窓から桜島の雄大な姿を
  ゆったりと眺められたし、車内も素敵だった。出入口から白い煙が立ち昇った時には、
  白髪が増えそうだから、サッサと逃げちゃった・・・なんてね。
  <隼人の風>に乗れなかったのが今でも心残りよ。

夫:他にも乗りたい列車があるけど、列車旅のテレビ番組が増えたから、実際には旅に出
  なくても、疑似体験ができちゃうよ。年金生活の我々にとっては、ありがたい番組だ。

妻:そうね。だけど、いつか寝台特急が復活したら、一緒に乗りましょうね。

夫:チャンスがあれば、是非、そうしたいな。

妻:話は変わるけど、東京駅って素敵に変身を遂げたわね。構内も外観も。

夫:特に開業当時の姿に復元された丸の内駅舎が素晴らしいな。

妻:そうそう、美しいし上品さと重厚感を感じさせるわ。先日の夜、<JPタワーKITTE>
  の屋上庭園から駅舎を眺めて「よくぞ、復元してくれた!」と、感激したばかりよ。

夫:同級生との忘年会の時だね。周辺のイルミネーションもキレイだったそうじゃないか。

妻:しっかりと楽しんできたわ。

夫:近い内に一緒に行こうよ。僕は今年、まだイルミネーションを見ていないんだ。

妻:そうだったっけ?今年も見どころが多いようだから、クリスマスからお正月にかけて
  出かけてみてもいいわね。
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ふたつの白いイス

2014-12-15 08:25:48 | 日記


大きなイチョウの木の下に白いイスが二つ、寄り添うように並んでいます。
暑い時には日陰を求めてやって来る人、ポカポカ陽気の日には昼寝をしに来る人。
そんなに多くの人が来るわけではありませんが、このイスを見つけた人はなぜか、
しばらく座っていくのです。一人の時があれば、二人連れの時もあります。
もう長いこと置いてあるので、白いペンキが所どころ剥げかかっています。
今日も今日とて、一人の老婦人がやって来ましたよ。

アラ~、見事な黄葉だわ。
うまい具合にイスが置いてあるのね。
ちょっとだけ休ませてもらおうかな?
足元にも、いっぱい黄色い葉っぱが敷き詰められて、いい感じ。

ア~、空気が美味しい。とても落ち着く場所ね。
高校の校庭にあったイチョウの木を思い出すわ。

そういえば、同級生たちは皆、どうしているのかな。たまには会いたいな。
ウ~ン、なんだか眠くなってきちゃった。

友の声:カズちゃ~ん!カズちゃ~ん!

老婦人:アラ、誰かしら?

友の声:私よ、ワタシ。キヨミ。忘れちゃったの?

老婦人:エッ、キヨミちゃん?どうしたの?なぜ、ここに居るの?

友の声:あなたに会いたくて来たのよ。

老婦人:嬉しいわ。でも、なぜ、私がここにいるってわかったの?

友の声:フフフ。それは内緒。私のことを、ちゃんと覚えていてくれたようね。

老婦人:もちろん、覚えているわよ。忘れるはずなんかないでしょ。
    幼なじみなんだから。そういえば、私たち、お寺のイチョウの木の下
    でよく遊んだわね。おママゴトをしたり、「ダルマさんが転んだ」を
    してね。

友の声:そう、「花いちもんめ」もね。

老婦人:そういえば、高校の校庭にあったイチョウの木は今も健在なのかしら?
    秋になると、登下校の時に使うきつい坂道に、ハラハラと黄色い葉っぱ
    が舞い散って、キレイだったわよね。
    落ちたばかりの葉を拾って手帳に挟んだことがあったわ。

友の声:そんなこともあったっけ。

老婦人:高校を卒業してからは、それぞれ違う短大に進んだから、ほとんど会う
    ことがなかったわね。

友の声:ウン、全然会えなかった。それに・・・

老婦人:アッ!そうだ。キヨミちゃん、あなたは20才台に亡くなったんじゃなか
    った?

友の声:そうよ。京都でね。

老婦人:そうだった、そうだった。ゴメンネ、最近はお参りにも行かなくて。

友の声:そんなことは気にしなくていいのよ。だって、あなたはその頃、もう結
    婚して故郷を遠く離れて暮らしていたのに、お里帰りの度に私の実家に
    立ち寄ってお線香をあげてくれていたでしょ。
    私はちゃんと知っているのよ。感謝してるわ。

老婦人:30才代の半ば頃まではお線香をあげに行ってたけど、あれから、もう
    30年以上行ってないわ。本当にゴメンナサイ。

友の声:そんなこと、全く気にしていないって。ただね、この間から、あなたの
    夢の中に故郷の友達が次々に出てくるでしょ。

老婦人:エ~ッ、どうして知ってるの?最近、私はほとんど毎日のように夢を見
    るの。登場人物がとても多いのよ。時々、見たこともない人が出てくる
    ことがあるけれど、やっぱり故郷の友人たちが一番たくさん登場するわ。
    もちろん、あなたもよ。

友の声:夢の中で私たちは会っているのよね。それでね、今日はあなたにぜひ、
    伝えておきたいことがあったから、ここに来たのよ。

老婦人:伝えたいこと?

友の声:私たちが高校を卒業してから、あと何年かで50年経つのよね。多分50周
    年の同窓会を故郷で開くのでしょうけど、それを待たずに、あなたは一度、
    帰省しなさい。
    今年が無理なら、来年でもいいから。いいわね、伝えたわよ。じゃあね。

老婦人:アラ、もう行っちゃうの?もうちょっと、お話をしていたいのに。


老婦人はキョロキョロとあたりを見回しましたが、誰もいるはずがありません。
ただ、キヨミちゃんの「帰省しなさい」という言葉が妙に重く胸に刻まれていまし
た。忙しさに紛れて、3年もの間、故郷に足を向けていないことに、あらためて気
付いた老婦人は、何かに突き動かされように、スクッとイスから立ち上がりました。

老婦人の隣にある白いイスの上には、イチョウの葉が数枚、散り落ちています。
午後の陽射しを浴びて黄金色に光るイチョウの葉を見ながら、故郷への想いが急に
募ってきたのでしょうか。

老婦人:このイスって、なんだか不思議。また懐かしい人に会いたくなったら、
    ここに来てこのイスに座らせていただくことにするわ。

カサカサカサと落ち葉を踏みしめる音を残して、老婦人は去って行きました。
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薬で治せない<寒暖差アレルギー>対策

2014-12-08 08:11:02 | 日記


12月に入り、日本海側や東北・北海道を中心に寒波襲来のニュースが報じられています。
私の住む関東平野も最近は朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。この時期、外気温と
室温との寒暖差に体温調節がついて行けないことから生じる<寒暖差アレルギー>の症状
に悩む人が増えます。 

永 :おや、美井さん、鼻水が止まらないようですな。風邪?それとも花粉症?

美井:自分では気付いていないのに、鼻水がタラ~ッと落ちているらしいんですよ。女房
   に「みっともないから人前に出るときには、ずっとティッシュを鼻に当ててなさい!」
   と言われましてね。ティッシュペーパーが手放せないのですよ。
   私は花粉症でもなく、風邪もひいていないのに、この時期になると鼻水に悩まされるん
   です。どうしてなんでしょうかね。

永 :花粉症のようなアレルギー体質でもなくて、風もひいていないのなら、疑われるのは
   <寒暖差アレルギー>でしょうね。

美井:それは花粉症のように体質的なものですか?

永 :気温差が激しい時に症状として現れるもので、寒い朝に起きて着替えをした時や、寒
   い屋外から暖かい部屋に戻ってきたときなどに、さらさらとした鼻水がスーッと流れ
   てきたら、それが寒暖差アレルギーの症状なのです。美井さんのように、花粉症でも
   鼻炎でもないのに、咳やくしゃみ、特に鼻水が出るようなら、<寒暖差アレルギー>
   の可能性があるんです。

美井:もう少し、詳しく説明していただけませんか。

永 :分かりました。本来、血管は自律神経によって、寒いときには収縮し、暖かい時には
   拡がるのですが、寒暖差が大きいと自律神経の乱れを誘発して、この血管の調節機能
   が間に合わなくなってしまうのです。自律神経が対応できる温度差は5℃ぐらいまでで、
   7℃から症状が出始め、10℃は危険になると言われています。自律神経は自分の意思
   で働かせることができない神経なのでやっかいなのです。

美井:どなたでもなり得るということですね。

永 :そうですが、一般的に成人女性がなりやすいと言われていますね。それは、女性は男性
   に比べて筋肉量が少なく、体内で熱を作るのが苦手なため冷え性になりやすく、その冷
   えが自立神経の働きを更に乱してしまうことが多いからです。
   また、高齢者の方は、汗をコントロールする神経の反応が鈍く、体温の調節がうまくい
   かないために注意が必要です。

美井:症状としては、くしゃみや鼻水ぐらいで収まるのですか?

永 :疲れやすい、イライラする、など自律神経の乱れによる症状が出ますね。対策をしない
   で症状が悪化すると、ぜんそくのような自律神経失調症になることもあるので、あなど
   ってはいけません。

美井:風邪や花粉症と<寒暖差アレルギー>との違いを教えてください。

永 :アレルギーと名前がついていますが、医学的には<血管運動性鼻炎>と呼ばれ、アレル
   ギーを起こす原因物質であるアレルゲンが見つからないものを<寒暖差アレルギー>と
   いいます。原因物質が無いので、薬では治せないのです。判断するには、目が痒くなら
   ず、鼻水が無色透明で、熱も無いようなら、<寒暖差アレルギー>の可能性があります。

美井:対策はあるのですか?

永 :薬で治すことはできませんから、自立神経のバランスを整え、温度差のない生活をする
   ように気を付けることが大切です。口頭で言っても、なかなか覚え切れないでしょうか
   ら、後で箇条書きにしたメモをお宅の郵便受けに入れておきますよ。

美井:それはありがたいです。取り敢えず鼻水を止める方法も知りたいですね。

永 :それなら、鼻の周りにツボがありますよ。それも書いておきますから、試してみたらい
   かがでしょうか?

美井:では、お手数をおかけしますが、よろしく!

永 :お安い御用ですよ。少しは楽になるといいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メモの内容

1.鼻水を止めるツボ

(1)目頭と鼻の付け根の骨の間を、指でつまむようにしっかり押す
(2)左右の鼻の膨らんだ所の外側にある窪みを強めに押す
(3)ほほ骨の一番高いところのすぐ下を押す
  ※花粉症の薬が有効な場合がある

2.日々の注意点

(1)寒暖の差を感じたら、こまめに着たり脱いだりして、極端な温度変化を身体に与えない
(2)マフラーや手袋、厚手のタイツや靴下などを着用して、冷たい外気に触れる部位を減らす
(3)汗をかいた後はすぐに着替えて、体温を奪われないようにする
(4)マスクをして、鼻の粘膜を暖めつつ潤す
(5)自立神経を調節するために、ぬるめのお風呂に入り、リラックスすることを心がける
(6)身体を温める食品(かぼちゃ、にんにく、しょうが)や代謝を高めるビタミンB群が豊富
  な赤身の肉や魚を摂る。できればスパイスを上手に使って血行を良くする
(7)筋トレで筋肉量を増やす(体の発熱機能が高まる)
                                  以上


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冬を元気に乗り切ろう

2014-12-01 08:13:33 | 日記



朝美:今年も残すところ1ヶ月ね。これから、どんどん寒くなってくるでしょ。健康管理
   に詳しいあなたから、冬を元気に乗り切る方法を聞いておきたいわ。

友子:なんといっても、「風邪から身を守る免疫力の強化」が肝心ね。

朝美:具体的には、どうやって免疫力を強化するの?

友子:まずは「食事」。特にビタミンA、C、Eを多く摂り入れることが大切よ。レバーや
   ニンジンに多いビタミンAは粘膜を強くして、ウィルスの侵入を防いでくれるの。
   ミカンなどの柑橘類や野菜類に含まれるビタミンCは免疫力を保つ働きがあるわ。
   ホウレンソウなどの青菜類とかブロッコリー、カボチャなどはビタミンAとビタミ
   ンCが同時に摂れるので、断然お勧めね。玄米、大豆で摂れるビタミンEは血液の循
   環を良くしてくれるのよ。

朝美:「ビタミンA、C、Eをたっぷり摂って、免疫力を高める」のね。

友子:ええ。免疫力以外のポイントとしては「お部屋の環境」よ。風邪のウィルスは低温
   で乾燥した場所を好むの。例えば、インフルエンザウィルスは湿度50%の環境では
   10時間も経てば全滅するのよ。でも、35%以下では一日以上経っても生存している
   の。だから、室温は20℃前後にして、湿度を50%から60%に保つといいわよ。
   そのためには、加湿器を上手に使うのもひとつの方法ね。

朝美:「部屋には温度計だけではなく、湿度計も置いて管理する」のね。

友子:そう、次は外出時の「服装」について。最近では繊維の素材そのものに保温機能を持
   たせた衣類が登場しているわね。でも、首や手首、足元など衣類の開口部をしっかり
   ふさがないと、体温が逃げちゃうでしょ。だから、マフラーや手袋、靴下、レッグウ
   ォーマーなどを上手に使いましょうね。

朝美:「暖かい衣服だけじゃなく、小物も使って保温効果を高める」ってことね。

友子:そして「入浴」。特に高齢者の場合はヒートショックに気を付けないといけないの。
   冬場の入浴の際には、脱衣所とお風呂のお湯に温度差の幅が大きいので、急激な血圧
   上昇や低下が生じて、血管への負担が大きくなるの。ヒートショックが原因で年間
   15,000人以上が亡くなっているわ。交通事故死の数よりも多いのよ。41℃以下のぬ
   るめのお湯に半身浴スタイルで15分~20分間ゆっくり浸かるのがいいの。そして脱衣
   室や浴室を暖かくしておくこと、それに入浴前後の水分補給も大切ね。
   そして、高齢者が入浴している時には、声かけによる安全確認も大切よ。
   それに「トイレ」は意外に冷え込んでいるので、ここもお風呂同様に注意すべき場所
   なの。寒いトイレに入るときは、深呼吸をすると良いわ。お母様に教えてあげてね。

朝美:確かに「冬場の入浴は要注意」っていうのは昔からよく聞く話ね。いずれにしても
   「寒暖差を減らす工夫をする」のが重要なのね。

友子:その通りよ。最後に「運動」。冬は家に閉じこもりがちなので、どうしても運動不足
   になるのよね。それが原因で、肩こりや腰痛が起きるの。だから、運動は欠かせないわ。
   でも、急激な温度変化による脳や心臓への負担を減らすためには、早朝や起床直後の
   運動は避け、十分に着込んだ状態で準備運動をすることが大切よ。
   気温が特に低い日は室内での運動をお薦めするわ。運動の前後は十分に水分を摂ること
   も忘れちゃダメよ。

朝美:そうね、冬場は、私も運動不足気味だから、暖かい日にはなるべくお散歩に出かける
   ことにするわ。「冬場には意識して運動しましょう」ということね。

友子:ついでに「風邪予防」について少し説明しておくわね。手洗い、うがい、マスクが基本
   だけど、手洗いは石鹸をよく泡立たせて最低でも15秒ほど洗ってね。
   指先・指の間・親指なども入念に、こすりましょう。薬用せっけんじゃなくても、普通
   の石鹸で十分よ。「うがい」も水だけで効果があることが明らかになっているの。
   15秒間の「うがい」を連続で2~3回、外出時だけでなく一日3回程度行うといいわ。
   お茶や緑茶それに梅酢でも効果があるそうよ。
   マスクは外出時だけでなく、喉が乾きやすい就寝中にも付けると効果的ね。

朝美:楽しく元気に寒い冬を過ごすには「免疫力を高める食べ物の摂取」「部屋の環境対策」
   「衣服の選択」「入浴環境への配慮」「運動不足は大敵」そして「風邪の予防対策」の
   六項目が大切ということね。とても参考になったわ。どうも、ありがとう。

友子:どういたしまして。お天気のいい日には声をかけるから、一緒にお散歩しましょうよ。

朝美:それはありがたいわ。

友子:私はストレッチ体操をしながらお散歩をしているのよ。

朝美:じゃあ、お散歩しながらストレッチのやり方も教えてくださるのね。

友子:あなたさえ、お嫌でなければ喜んで。

朝美:ウワ~、嬉しい!ぜひ、ぜひお願いします。

友子:今日は、これから予定が入っているから、そのうち、電話でお誘いするわね。

朝美:楽しみに待ってま~す。
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