夫:家庭菜園への初挑戦はマアマアの出来だったと言えるのかな?
トマト・ピーマン・ナス・キュウリ・オクラ・ベビーリーフを選んだ
のは正解だったような気がするよ。そろそろ秋植えの苗用に、土を掘
り起こそうと思うんだ。
妻:採りたての野菜はどれも本当に美味しかったわね。特に私の大好きな
トマトがたくさん収穫できて嬉しかったわ。
連作障害があるものは同じ場所に植えてはいけないって聞いたことが
あるんだけど、その辺の事はちゃんと考えてるの?
夫:こんなに狭い場所で連作障害を考えたら、何も植えられないよ。
特に“秋ナスは嫁に食わすな”と言われるくらいに美味しいんだぞ。
ナスは植えたいから、連作障害について調べてみて、対処方法を考え
ることにするよ。
妻:連作障害っていうのは収穫量が減るとか、病気になりやすいとか、そ
ういうことなのかな?調べたら教えてね。
ついでに言っておくけど、“秋ナスは嫁に食わすな”というのは美味
しいから嫁に食べさせるのはもったいないという説の他に、身体を冷
やすから嫁には食べさせない方がいいという説もあるのよ。
夫:へ~ぇ、意地悪と思いやりの両極端な解釈だな。どっちが正しいのか
知りたいもんだ。
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夫:連作障害の原因には、前に作った野菜に寄生していた病害虫が土の中
に残り、次に植えられた同じ種類の野菜を害する場合、また、前作の
野菜の根から分泌された特殊な成分が土の中に残り、それが次に植え
る野菜に悪い影響を与える場合、そして、土中の肥料成分が極端に不
均衡になっている場合などがあるようだ。
でも障害を受けやすいものと、受けにくいものがあるようだね。
妻:連作障害を受けやすいもの、受けにくいものの具体的な名前を教えて。
夫:エンドウ、ナス、スイカは7年以上、トマト、ピーマンなどは5年以上、
キュウリは2年以上休耕するのが良いそうだ。サツマイモ、カボチャ、
ネギ、ニンジンなどは障害が出にくいそうだよ。
妻:なぜ、ニンジンなどは連作障害がないの?
夫:連作障害を受けにくいとされている作物のほとんどは経験的に得られ
たもので、ある種の回避機構があるのかないのかなどは分かっていな
いそうだ。
妻:今回収穫したナス、トマト、キュウリはそんなに長い間休耕しなけれ
ばいけないの?
それなら、もう植えられないじゃない。がっかりだな。
夫:チョット待って。おもしろい記述を見つけたんだ。「何年連作したら
障害が現れるのか、毎年ナス科の野菜を連作して実験している。今年
で4年目になるけど、今のところ障害は出ていない。このことから連
作障害の警告はプロ農家に対するもので、日曜農家は気にしないでよ
いと考えている。」というものだ。さらに「あるかどうか分からない
連作障害を恐れるより、連作をして野菜の育て方の技術習得を優先し
た方がよいと思う。」と書いてある。ネコのひたいの広さの家庭菜園
だから、枯れたとしても被害は小さいので、傾聴に値する意見だと思
うよ。
妻:それじゃ、このまま連作するの?
何か最低限の回避策は必要なんでしょう?
夫:そうだね。具体的にはまず「土壌改良」だ。家庭から出た生ごみや落
ち葉で大量の堆肥を作ってすきこむ、土壌を掘り起こして太陽で殺菌
する、収穫後の根は残さずにきれいに取り除くなどがある。
そして次に「接木苗・抵抗性品種の利用」だ。苗の価格は少し高い
けど、家庭菜園では活用して損はないそうだ。
妻:秋ナスを楽しめるかも知れないわね。
夫:もうひとつ「菜園を4等分して輪作するといい」という記述を見たん
だ。合理的な輪作の基本形は[イネ科作物]→[マメ科作物]→
[根菜類]だそうだ。これもいい意見だと思うので、ここで調べた
ことを全て取り入れて、秋の家庭菜園に挑戦したいと思っている。
妻:これで完璧なのね。
夫:完璧にするには、その他にコンパニオンプランツ(共栄植物)を植え
るとか、土中の害虫であるセンチュウ対策をする等があるけど、今回
はそこまで、やらなくても大丈夫な気がするんだ。
妻:そうね。土作りはあなたの任せたわ。でも、秋ナスの一番成りは私に
食べさせてね。約束よ。
そうだ、どうせ料理するのは私なんだから、自分でさっさと食べちゃ
えばいいんだわ。
夫:そりゃないよ。
一番成りは僕 に譲ってよ。
妻:フフフ、冗談よ。
ちゃんと一番成りはあなたに食べさせるから、ご心配なく。
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