ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

姫ネコ・アメリの気まぐれツイート <初めての戦い-1>

2013-04-18 07:41:00 | 日記


 私、姫ネコのアメリ。アメリカンショートヘアという品種だから、アメリって名付け

られたの。マンションの8階に住んでいるわ。今日は私の冒険談を紹介するわね。

飼い主の若夫婦が旅行に出かけることになって、ご主人の実家に連れて行かれた時の

話よ。その日まで、私が隣の家のベランダに行くことや、手すりから落ちることを心配

した若夫婦はマンションの部屋から私を一歩も外に出してくれなかったの。

だから、車に2時間半くらい乗せられて、ご主人の両親が住む田舎の家に行った時は驚

きの連続だったわ。生まれて初めて土の上を歩いたの。フローリングと絨毯とお布団の

感触しか知らなかった私にとってみれば、ちょっと尻込みしたくなるような感触だった

わ。だけど、いろいろなものに出会って、今でも思い出すたびにワクワクするような体

験をしたのよ。今回は、そんな体験の中から異生物との戦いに絞ってお話しするわね。


 車から降りて、おじいちゃんが私をそっと地面に降ろしたとたん、これまで嗅いだこ

とのない匂いにまずビックリ。それは土の匂いだったみたい。

マンションの部屋には観葉植物が置いてあるから、似たような匂いを嗅いだことはある

けど、圧倒的に濃い匂いだった。雨が降ったあとだったからなのかな?土の匂いだけ

じゃなくて、樹木や草花の姿と香りに最初は気後れしたわ。不思議な体感にカラダの中

がザワザワして、とても興奮したのよ。


 庭に入って最初に出会った生き物は小さくて、モゾモゾと動いていたわ。右手でそっ

と触ったら、その場でクルッと丸まって動かなくなっちゃったの。しばらく眺めていた

ら元の形に戻って、また動き始めたわ。私は驚いて思わず後ずさりしたけど、もう一度、

近寄って軽く叩いたら、またクルッと丸まるのよ。私は面白くなって暫く同じことを繰

り返していたら、おじいちゃんが「それはダンゴムシだよ。」と笑って教えてくれたの。

どうやら私にとって危険な生き物ではなさそうなのでひと安心したわ。


 次に出会ったのは短い4本足でチョロチョロと動く生き物だったわ。体が小さいので全

然怖くなかったな。でも顔がちょっと生意気そうなので、右パンチで叩いてやったら、

すごい速さで逃げ出したわ。私が追いかけたら、石の陰に逃げ込もうとしたの。

私は思わずシッポを押さえつけてやった。そしたらネ、しっぽが切れちゃったわ。

ところがしっぽが無くなっても平気で走って行き、石の陰に隠れたまま出てこなくなっ

ちゃった。あの後どうなったんだろう?しっぽはまた生えてくるのかな?ちょっと心配。

後でおじいさんが「カナヘビという名のトカゲだよ。」と教えてくれたの。この戦いは

私の圧勝だったわね。


 その次に出会ったのは、かなり手ごわい相手だったわ。でも、なんといっても今回の

体験談のハイライトだから、詳しく話したいの。だから、今日はここまでにするわね。

それでは次回をお楽しみに!  
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