ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

大江戸神輿まつりin木場公園

2018-10-15 07:34:10 | 日記


都内の秋はイベントが目白押し、休日は日程が重なって行くことを諦めるものもありますよね。
紹介するのは10月7日に行われた「大江戸神輿まつり」、今年16回目の歴史を有します。会場
は江東区木場公園内のイベント広場で、1日間だけの開催であり、荒天中止の祭りなので、こ
れまで見に行く機会に恵まれなかったお祭りです。

<大江戸神輿まつりとは>
 江戸の華とも言える「神輿」と、江戸下町に位置する木場公園のシンボルである「木場公園
 大橋」とのコラボレーション。賑やかで勇壮な神輿と、華やかな江戸伝統文化展や芸能など
 の江戸情緒を楽しんでもらおうと企画されたまつりです。今年は都内及び関東周辺から過去
 最大の14体の神輿が集った。

<木場とは>
 東京都江東区の中央南部にある地区。17世紀後期に東京湾岸の浅い部分を埋め立て、1701年
 (元禄14)江戸幕府が材木問屋に払い下げて町屋を開いたのが始まり。縦横に堀割が通じ、
 その水路を木置場としたことが地名となった。筏を操る川並衆の姿は江戸情緒として明治以
 後も残り、1975年(昭和50)ごろまでは約500の材木問屋、製材所が集中した。しかし、地
 盤沈下による水面の上昇のため橋下が通行困難となり、新たに埋め立てられた新木場に移転し
 ました。跡地は水と緑の森林公園として整備され、1992年(平成4)に開園したのが都立木
 場公園。シンボルは公園3地区を連結する全長250m、主塔の高さが60mの木場公園大橋。筏
 師が鳶口一つで自由に操る角乗りは都の無形民俗文化財となっている。歴史好きの方なら、
 材木商で巨万の富を得た紀伊国屋文左衛門、奈良屋茂左衛門を思い出すでしょう。

<思い出の中の木場>
 子供の頃の築地・佃島そして木場地域の印象は「埋め立て地」、そして魚、佃煮、材木など
 に特化した仕事に従事する人が働いている「専門家集団の暮らす町」。それゆえに足を踏み
 入れ難い地域の一つでした。記憶をたどっても「潮干狩り」と「学校からの社会見学」ぐら
 い。そこが今ではオフィス街そしてファミリー向けマンションが林立する住宅街として、住
 みたい街ランキングの上位に位置する街に変貌しています。

「ここが木場公園だな。初めて来た。芝生広場も広く、バーベキュー・コーナーも賑やかだ。
 走っている人も多いな。材木置き場だったとは思えない。」

大江戸神輿まつり会場のイベント広場は木場公園大橋を渡った先のようです。

「橋が見えてきた。おぉ!塔の間から東京スカイツリーが見えるじゃないか。いい橋だな。こ
 の橋の下に見える掘割で昔は筏を組んでいたんだな。」。

大橋を渡ると神輿会場が見えてきました。会場からも東京スカイツリーが見えます。到着した
まつり会場は神輿の担ぎ手で埋まっていました。

「掛け声が聞こえる。どこから神輿が集まっているのか、どのくらいの観衆がいるのか楽しみ
 だ。コンテストが始まっている。審査会場に急ごう。順番にパフーマンスを披露して審査を
 受けるようだ。今年はどこの、どんな神輿が大賞をとるのかな。」

神輿を担いで街中を練り歩く理由は、神輿に宿った神様の霊力を振りまくためとされ、激しく
揺さぶるほど霊力が広がるとされています。審査でもこの激しい揺さぶりが大きいポイントに
なるのでしょう。今年は14体の神輿と2500名以上の担ぎ手が集ったそうです。審査会場で見
ていると各団体は大賞を目指して、神輿を高く飛ばしたり、担ぎながら飛び跳ねる、更に神輿
に人を乗せて揺らすなどの担ぎ技を披露して、審査員にアピールしています。観衆も手拍子を
して盛り上げました。私も初めて見る担ぎ技に目を見張りました。そしてもう一つ、初めて目
にする提灯で飾られた箱形の神輿2台が新鮮でした。おそらくコストダウンを目的として近代
に建造した神輿なのかなと思います。コンテストが終了後は昼食休憩です。休憩時間及びその
後の木場公園内の神輿練り歩き時間帯にはフォトコンテストや江戸伝統文化展そして組太鼓、
お囃子、芸能ブースステージの歌謡ショー、南京玉すだれ、相撲甚句などの芸能公演が開催さ
れました。私も見学しました。
今年、大賞を受賞したのは千葉県勝浦市新官区八坂神社・八坂会。最大規模の担ぎ手が、大き
な神輿を担ぎながら、一斉に腰を低くして、うさぎ跳びのように飛び跳ねる担ぎ技を何度も披
露したのが評価されたように思います。

私は社会人となり、仕事で東京を離れるまで、赤坂氷川神社祭りで神輿を担いでいました。当
時は他の地区の神輿には関心がありませんでしたので、担ぎ方や神輿の形はどこも同じだと思
っていました。こうして、他の地区や他県の神輿が一堂に集まると、それぞれ地域ごとに神輿
の形や担ぎ方そして掛け声、ハッピ姿の違いに気付きます。地域ごとに継承された神輿文化が
あるのですね。私の知識も広がりました。これからも「大江戸神輿祭り」は続いて欲しいです。

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