「HAND」 サイコホラー・探索・逃げゲー
制作者:しげまろ様、うーが様(HANDホームページ)
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以前DLしたものの、ノーヒントでプレイして右手ルートに詰まってました。
特に前半、勝手に精神値が減っていく場所の探索が終えられなくて。
逃げイベントの開始と終了のタイミングが掴めないのも苦手感が…
で、今回は最初から攻略を見まして!いろいろ補完した上で再プレイ。
最初から大人な雰囲気で始まる物語と、
タイタニックの時代を彷彿とさせるような、豪華な調度品。
目の描き方が特徴的でアーティスティックなキャラグラフィック。
それらが、主張しすぎることなくまとまって、独特な世界観を作り出してます。
精神値が減るにつれ、赤錆びて見にくくなっていく画面も良い(逃げにくいけど!)
難を言えば、ボルは個性的なキャラなので、若くても中年になっても
「ボルだな」とわかりますが、ミロはモブ子さんたちと区別がつきにくいですねえ…
年代によって髪型も服も違うし、顔のどっかに黒子とか付けても良いかもしれない。
内容は…うーん、多分、ゲームをやっただけでわかる人は、そういないんじゃないかな。
一つイベントが進むごとに、モブが出たり消えたり、聞ける話も違ったりするし、
逃げイベもあちこちで挟まるから、私の探索不足なのかもしれないけど…
大体「ハルフ」が突然話に挟まってきて、よくわからないうちに終わる…みたいな?
むかえるエンディングによっては「???」って気分になると思うよ。
まるで、暗い舞台にスポットライトをあてたみたいに、
真ん中にいる父母娘の「家族」のありようだけがクッキリしていて、
あとは周囲の闇に馴染んでよく見えない…みたいな。
曖昧な部分は、各自想像で補完してーって感じ??
プレイしてて、何か、アングラ劇を見ているような気にもなりましたね…
ジャンルは「サイコホラー」。
実のところ、これ…個人的に、物凄くオソロシイ話に感じましたわ。
ストーリーを考えれば、妥当というか仕方ない流れかとは思うけど、
ミロ側に、あまりにも厳しいように思えて…;
ある意味、家庭に入ることで、夢…というか、
自分のライフワークを諦めざるを得ない女性は多いっす。
子供を産み育てることは、母親にとって「自分の人生の主役を降りる」ことに等しいし。
子が生まれて自立するまで、母親は自分の中心を子に据えて、
影の脇役として、見守り、時にフォローしなくちゃならない。
別に、それがイヤだってわけじゃないけど…
家庭も大事だし、子育ても大事だけど…
ミロのように、他に認められる場所があって、もっと先に進める道が見えてる状態で、
それを諦めるって、キツい選択だなぁ…と思うわけですよ。
だってこのケース、ボルとミロの立場が逆ならよくあるパターンの家庭だし。
その場合、仕事に打ち込む男が責められることって、まずないからね。
まあ、HANDの場合はそこに、夫の暴力や妻の浮気があったりするわけだけど。
黒幕のあの人がそもそも夫寄りのため
「家庭を一番にしない妻が(母が)悪い」に傾いたストーリーは、
仕事や趣味を持つ主婦にとって、まさしくホラー!だと思いましたわ。
多分、このゲームは…プレイヤーのリアルの立ち位置がどこか、で、
感想がまったく違うものになる気がしますねえ…
THE・ENDを含めて、すべてのエンドが同列で、
どれが正しいとも決められていないのは、そのせいもあるんでしょうか。
…で、残る、謎。
船の沈没について、何かハッキリしたもの、どこかにありましたっけ…
ボルの言葉で「お前たちをボートに乗せた」というのがありますから、
結局この世界は、3人が海に沈みゆく一瞬に見た幻なのか…
だとすれば、その後のエンディングは、奇跡的に助かった彼らの、その後?
そもそも、なんで船は沈没したんでしょう。
もしかしたら、水底で、ベルの手紙を受け取ったあの人が…?
制作者:しげまろ様、うーが様(HANDホームページ)
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以前DLしたものの、ノーヒントでプレイして右手ルートに詰まってました。
特に前半、勝手に精神値が減っていく場所の探索が終えられなくて。
逃げイベントの開始と終了のタイミングが掴めないのも苦手感が…
で、今回は最初から攻略を見まして!いろいろ補完した上で再プレイ。
最初から大人な雰囲気で始まる物語と、
タイタニックの時代を彷彿とさせるような、豪華な調度品。
目の描き方が特徴的でアーティスティックなキャラグラフィック。
それらが、主張しすぎることなくまとまって、独特な世界観を作り出してます。
精神値が減るにつれ、赤錆びて見にくくなっていく画面も良い(逃げにくいけど!)
難を言えば、ボルは個性的なキャラなので、若くても中年になっても
「ボルだな」とわかりますが、ミロはモブ子さんたちと区別がつきにくいですねえ…
年代によって髪型も服も違うし、顔のどっかに黒子とか付けても良いかもしれない。
内容は…うーん、多分、ゲームをやっただけでわかる人は、そういないんじゃないかな。
一つイベントが進むごとに、モブが出たり消えたり、聞ける話も違ったりするし、
逃げイベもあちこちで挟まるから、私の探索不足なのかもしれないけど…
大体「ハルフ」が突然話に挟まってきて、よくわからないうちに終わる…みたいな?
むかえるエンディングによっては「???」って気分になると思うよ。
まるで、暗い舞台にスポットライトをあてたみたいに、
真ん中にいる父母娘の「家族」のありようだけがクッキリしていて、
あとは周囲の闇に馴染んでよく見えない…みたいな。
曖昧な部分は、各自想像で補完してーって感じ??
プレイしてて、何か、アングラ劇を見ているような気にもなりましたね…
ジャンルは「サイコホラー」。
実のところ、これ…個人的に、物凄くオソロシイ話に感じましたわ。
ストーリーを考えれば、妥当というか仕方ない流れかとは思うけど、
ミロ側に、あまりにも厳しいように思えて…;
ある意味、家庭に入ることで、夢…というか、
自分のライフワークを諦めざるを得ない女性は多いっす。
子供を産み育てることは、母親にとって「自分の人生の主役を降りる」ことに等しいし。
子が生まれて自立するまで、母親は自分の中心を子に据えて、
影の脇役として、見守り、時にフォローしなくちゃならない。
別に、それがイヤだってわけじゃないけど…
家庭も大事だし、子育ても大事だけど…
ミロのように、他に認められる場所があって、もっと先に進める道が見えてる状態で、
それを諦めるって、キツい選択だなぁ…と思うわけですよ。
だってこのケース、ボルとミロの立場が逆ならよくあるパターンの家庭だし。
その場合、仕事に打ち込む男が責められることって、まずないからね。
まあ、HANDの場合はそこに、夫の暴力や妻の浮気があったりするわけだけど。
黒幕のあの人がそもそも夫寄りのため
「家庭を一番にしない妻が(母が)悪い」に傾いたストーリーは、
仕事や趣味を持つ主婦にとって、まさしくホラー!だと思いましたわ。
多分、このゲームは…プレイヤーのリアルの立ち位置がどこか、で、
感想がまったく違うものになる気がしますねえ…
THE・ENDを含めて、すべてのエンドが同列で、
どれが正しいとも決められていないのは、そのせいもあるんでしょうか。
…で、残る、謎。
船の沈没について、何かハッキリしたもの、どこかにありましたっけ…
ボルの言葉で「お前たちをボートに乗せた」というのがありますから、
結局この世界は、3人が海に沈みゆく一瞬に見た幻なのか…
だとすれば、その後のエンディングは、奇跡的に助かった彼らの、その後?
そもそも、なんで船は沈没したんでしょう。
もしかしたら、水底で、ベルの手紙を受け取ったあの人が…?