鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

閉鎖区域とガスマスク

2016-04-13 17:31:40 | フリーゲーム(ホラー)
「閉鎖区域とガスマスク」 ホラーADV・オニイチャァァァン
制作者:NKKK様(大日本猫党・ねこここ製作所

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プレイしながら、妹ってなんだっけ…という気分になるゲーム。
エンディングはともかく、雰囲気的には、廃病院よりこっちが好き。

滅びかけた世界!廃墟を探索!徘徊するバケモノ!
そしてガスマスク!! 
超好みです。素晴らしい。

「おにいちゃあああん」と呼びかけながら襲ってくる異形の怪物と、
背後に流れる童謡が怖い怖い。
妹萌えの人はぜひ、一度プレイしてみて!
新たな扉を開けられるかもしれませぬ。

基本は、できることを全部やればいいだけ、なんですが。
広さの割にイベントは少ないので、ノーヒントだとけっこう時間かかったね…
確か右にもういっこ建物があったはず…ってうろ覚えで探して時間食ったけど、
結局、イベント起こさないと出現しないヤツだった。

いつものことだけど、すっかり内容忘れてて、
即エンドも即死も全部ひっかかったわ。

枯れ果てた荒野に吹きすさぶ風の音、
薄暗い廃墟に残る生活の痕、闇に響く異形の歌声。
絶えずノイズを発し続ける寂れた機械。
誰もいない教会に差し込む七色の光、
そして…血に満たされた浴槽。

それらを抜けた先にあるエンディング…エンディングは…



ある意味非常に心に残ります…orz
ああ…この先は、私の口からはとても言えない;

鬼子母神の夢

2016-04-13 14:42:58 | フリーゲーム(ホラー)
「鬼子母神の夢」 ホラーADV・周回前提
制作者:雪月花様(公式サイト無し・ふりーむ

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記事を書きなおすために、最新版を再DLしてプレイしました。
以前プレイしたときは、かなり長いゲームだと思ったんだけど、
手順をうろ覚えでも解っているせいか、それほどでもなかったですねえ…
てか謎解き…私がプレイした時よりも減った、ような…?気のせい…?

以下・某所レビューより。一部修正してアップ。
文字色赤は、今回再プレイで改めて思った部分です。

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もっと短いゲームかと思っていたのに、 実質トゥルーエンドまでは周回三回。
しかも、薬味や味付けを変えて三つ出てくる割子蕎麦のごとく、
毎回すこしづつ違う方向に話が流れるうえ、
「あ、アレってまさか、そうだったの?」という隠し味…
もとい、種明かしが出てくるのが新鮮でした。これはウマい!
この時の私は「伊織編」「薫編」「庵里編」と、主要操作キャラの変化で
3回と数えたようですが…分岐部分でのセーブポイントさえ把握しておけば
「開演」からの再プレイは、実質一回だけで済みます。
しかし、なんとなく大筋が解っていても、今回もやっぱり面白かったです。ウマい!


しかも、二周目以降は重要分岐まで物語を一気にスキップできたり、
面倒な移動を飛ばせたりする親切設計。
おかわり三杯前提と考えると、有難い機能でした。
マップについては、今回再プレイで改めて
「わざわざ逃げやすい構造にしてくれてたんだな」と気付きました。
広くてあまり障害物のない廊下、建物の作りも、ループしている箇所が多く、
適当に逃げても案外捕まらない仕様。
周回前提であっても、イベントスキップ機能を実装する作者さんはそういません。
プレイヤーの立場に立ったゲーム作りをされる方なのだなぁと感じました。


また、他の方もレビューで書いていましたが、
これでエンドか?と思わせての、まさかのキャラチェンジがドラマチックで良いです。面白いです。
幾度も失敗して、それぞれが運命を変えようと頑張ったうえで
たどりついたトゥルーエンドはまさに努力の結晶。
欲を言えばコンプ後に、各エンドのその後の展開を暗示するような、
おまけが欲しかったなあ、と思います。食後のお茶とデザート。これ大事。
その後のver.upで、トゥルーエンド後にその後のエピソードが追加されていました。
普通に女の子らしく育った庵里ちゃんと、大きく育った伊織くんのスチルが見られます。
かおるブラザーズとのお付き合いも順調に続いている模様。
ハッピーエンドのその後は…同作者様の別ゲー「夏の幽霊飴」へ。
ゲームシステムの違いにちょっと戸惑いますが、薫くんが元気そうで何よりです


あと、主人公たちが知り合った当初の様子だと相当幼く見えるんですが、
実際は10歳と13歳くらい?かな?
特殊環境下で育っているせいかもしれませんが、すこし違和感あったかも…
プレイしてて、一番あれっ?と思ったのがここ。
皆して数年前、数年前って頑なに数字を出さないのも不自然だったし。

確かこのとき、泥遊びって何歳ごろするっけ?と思って、計算したんだったか。
少なくとも薫は出会った時(2010年)は9歳か10歳で決まり。
一方、伊織の年齢は「数年前」でぼかされててはっきりしなくて…
薫と同年代だったら、あの遊びもアリかと思うけど、
10歳前後の小学生に弟預けて泊りがけで遠出させるかな?って。
うーん、でも、この母親ならやりかねない気もする…?

伊織の年齢が、高校卒業前じゃなく、
中学卒業前だったらすっきりするんですけどねえ…


アクション下手にとって一番気になる追っかけ部分は、
回数こそ何回かあるものの、私でもクリアできる甘めのつくり。
マップによっては、一定位置?を踏むか、一定時間?か経たないと、
敵が現れない(ような気がする)ので、 途中セーブしながら逃げ切ることも可能。
前の部分でも書きましたが、本当にプレイヤーに優しい仕様です。

しかし、出てくる母親みんな毒親ですね…
特に、薫の家では同じ響きの名前の人間が三人とか、
朝食の席で醤油をとってもらうことすら難しいんじゃないでしょーか。
毒親はともかく…昔の私、なんでこんな妙な例え書いたんだろうな…

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さて、今回、再プレイして思ったのは、やはり面白いな、ということ。
登場人物の視点による変化、周回で小出しにしていく真実。
これだけ込み入ったシナリオを、きちんと整理して書き切ったのはどう考えてもすごい。

登場人物のネーミングの複雑さは、最初は誰もがなんじゃこりゃーと思うでしょうが、
いくつかのエンディングを見ると、それも伏線なのだとわかります。
ただ、内容に…一部アレな部分があるので、地雷な人は無理かもね。
特に女性は、自分と同じ性なだけにナマナマしくて駄目って人がいるかもしれん~

あと伊織の家庭の事情…「歌舞伎の家系」設定、もう少し生かせてたらもっと良かったかも。
ノーマルエンドを迎えた時「あー…そういえばその為に来たんだっけ?」と、
呆然としたのは、私だけではないはず~