座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

上袋の「上」

2017年08月22日 | 神社知識・作法・歴史

参拝の方へ御札や御守を頒布する際、神社ではよく「上」と朱色で書かれた袋に入れてお渡ししています。

多くの神社では授与品にこの上袋を用いていると思われますが、ではこの「上」の字は何を意味しているのでしょうか?

 

この鈴鹿明神社では上の字と御神紋と二種類の袋を使っています

『上』は位置の上下を表すと共に、上の場所へ物を移す、“目上の方へ物を奉る”という意味があります。

つまり神社の場合は“御神前に奉ったもの”、“御神前で願い事を伝えた印”として上の字を使っているのです。

また朱色は魔除けの色でもあり、入れた御札や御守が穢れないようにという役割もあります。

 

ちなみに神社によるかもしれませんが、“神様より目上の人はいないので、領収書に上様とは書いてはいけない”といった所もあります。

上一字だけを取っても色々な作法があるものですね。


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