風さやかに新緑が真っ盛りです。
わがウサギ小屋のベランダから見下ろす団地の木々も
青葉若葉で目にまばゆいほどです。
五月は一年で最も快適な季節と言われていますが・・・
先日、とある新聞の記事で
大学生の「五月病」が取り上げられていました。
オイオイ、今どきのノーテンキな学生にそんなデリカシーがあるのか?
なんて皮肉の一つも言ってやりたくなりました。(笑)
五月病は正式な医学用語ではなく
新入生や新入社員が陥りがちな抑うつ症状です。
緊張の4月が過ぎ、ゴールデンウィークのバカ騒ぎが終わると
突然、原因不明の倦怠感や虚脱感に襲われるのが
俗に五月病と呼ばれる症状です。
言われてみれば私にも覚えがあります。
大学に入学した年の五月。
ちょっとした「引きこもり」になったことがあります。
とりあえず受験戦争を勝ち抜いて何とか大学には入ったものの
下宿とキャンパスの往復だけの単調な生活に次第に空虚さを感じ出しました。
何のために大学に入ったのか、大学で何をしたいのか・・・
今から思えばある種の「燃え尽き症候群」だったのかも知れません。
生まれて初めて親元を離れての下宿暮らしに加え
生来、人見知りでなかなか友人が出来ない「孤独感」もあったような気がします。
いつしか授業に出なくなり
近所の小汚い映画館で映画ばかり観ていました。
五月病は精神医学の分野では
ストレス障害の一種「適応障害」に分類されると記事にありました。
新しい環境に馴染めないことのストレス障害ですね。
理想と現実の乖離、疎外感、そこから生まれるネガティブ志向。
何でこんな会社に入ったんだろう。
この仕事は自分には向いていないのではないか
焦りは際限なく拡大し
新入社員の3割が秋までには会社を辞めてしまうそうです。
でも、五月病は文字通り「季節病」です。
少しずつ大学や職場に慣れ、気の合う友人も出来ると
まるで「憑きもの」が落ちるように回復してしまうケースがほとんどです。
そういう意味では若者の「通過儀礼」なのかも知れません。
ただ、私の場合は「五月病」が回復しないまま
大学2年の冬に「自主退学」となってしまったのですが・・・(笑)
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