うだるような暑さの中で
照りつける太陽に向かって咲く大輪の花があります。
この花が咲き始めると本格的な夏です。
そう言えばそろそろ夏休みも近いですねえ。
駐車場のフェンスの中で
暑さなどどこ吹く風といった涼しい顔は「芙蓉」花です。
昔からよく美しい女性に例えられます。
昨日、たまたま街角で見かけた和服姿の楚々とした美人。
猛暑日にもかかわらず襟足に汗一つかかず
日傘をくるくると廻しながら地下鉄の階段を下りて行きました。
まさしく「芙蓉の人」といった風情でした。
汗ジミだらけのTシャツを着て青息吐息のオジサンは
その爽やかさに思わずふり返ってしまいました。
芙蓉と言えば・・・
新田次郎の小説に「芙蓉の人」がありますね。
真冬の富士山頂で気象観測に尽力する夫を懸命に支えながら
寒さと戦う気高い姿は実に感動的でした。
確かドラマの主人公は八千種薫さんではなかったでしょうか。
芙蓉の花は美しさと同時に力強さを感じますね。
駐車場 風に遊ぶや 紅芙蓉 〈杉作〉
芙蓉が風に揺れる姿にひとときの涼しさを感じつつも
私の「風邪」はなかなか治りません。
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