まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

好奇心の巨人

2021年06月24日 | 日記
作家でジャーナリストの立花隆さんが亡くなった。
いつも膨大な書物の山に囲まれて
人懐こい笑顔で語りかけるイメージの人だった。
浅学菲才の私には縁もゆかりもない人で
著作を手に取った機会もほとんどなかったように思う。


人は畏敬をこめ立花さんを「知の巨人」と呼んだと言う。
いささか大仰にも思えるそのニックネームを
ご本人がどう思っておられたかは知る由もないが
その圧倒的な仕事の量と幅広さは比類のないもので
確かに見上げるような存在の人だった。
政治・社会から、生命科学、環境問題、宇宙、医療、脳死体験・・・
よくもまあ次から次へと守備範囲が広がるものだと
感心すると同時にその勉強ぶりにも舌を巻いた。
知の巨人より「好奇心の巨人」の方がふさわしいように思う。
立花さんがもし生きておられれば
このコロナに翻弄される社会をどう見ておられたのか?
政治家の劣化や非科学がまかり通る世の中に
どんな皮肉をこめた遺言を残されたのか?
聞いて見たかった気がするのである。
享年八十歳、冥福を祈りたい。


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