激甚災害

寝ぼけまなこで朝刊を開くと・・・
ラグビーの快挙も吹き飛んでしまうような惨状でした。
声もないとはこのことでしょうか。
あくまでも朝刊の時点ではこの数字でしたが
実態が明らかになるにつれて死者も行方不明者も増え続け
息をのむような台風被害となってしまいました。

被害はさらに拡大すると言われています。
台風が来るたびに自然の無慈悲な猛威に打ちのめされ
人間の無力を痛感してしまいます。
何とかならなかったのか、どうにかできなかったのか・・・
そんな繰り言を呟きながら呆然とします。

数年前、家族で長野県の別所温泉を訪れたことがあります。
その折に千曲川のほとりに遊びました。
ちょうど鮎釣りのシーズンで太公望たちにぎわう清流で
一日、飽きもせずに水と戯れましたものです。
とても美しく恵み豊かな川で大自然の雄大さを体感しました。
島崎藤村もこよなく愛したあの千曲川が
決壊して無残な泥の海になった光景は見るに堪えません。

台風１５号は強烈な風台風で
なぎ倒された電柱が原因で長時間の停電を余儀なくされました。
今回の１９号は記録的な降雨をもたらした雨台風で
各地で川が氾濫して孤立集落も相次ぎました。
台風一つとっても災害の「激甚化」「広域化」は明らかです。
地球温暖化が原因かどうかはともかく
防災対策も新しいステージに入ったことは間違いありません。
各地に避難所を整備しハザードマップをつくるという
住民任せの対策ではもう無理ではないのか？
国が本気になって予算も使って対策に取り組まなければ
国民の命を救うことは無理な時代でしょうか。
戦闘機や戦艦に金を使っている場合ではありません。