この世に神様なんている筈がない。
と思いつつも初詣に行くとどうしても神頼みをしてしまう。
商売繁盛、家内安全、学業成就・・
たった十円のお賽銭であれやこれやとお願いしてしまう。
人間とは身勝手でどうしようもない存在である。
神社の境内に括りつけられたおみくじを見ると
いつも決まってせつないような
いじましいような不思議な気分になってしまう。
神様なんていないと思っていても
人間は神様がいないと生きていけない動物なのかも知れない。
女性占い師からこんなことを言われたことがある。
「いくら神頼みをしてもご利益が全然なくて」
「バカねえ。そうやって健康で元気に生きていることが
何にもまさるご利益じゃないの」
「そういう風に考えろと言うことですか?」
「神様って何かを頼むものではなく感謝するものなの。
今年も元気で生きさせてもらってありがとうございます。
その感謝の心そのものが神様なの」
何やら禅問答のようで納得は出来なかったが
私も齢六十を越えてようやくそんな心境になって来た。
神様とはつまり「感謝」なのである。
ご存じ菅原道真公である。
こういう姿かたちだったかどうかは定かではないが
昔から「学問の神様」で知られている。
この季節、菅原道真公を祀る全国各地の天神社は
受験生で大賑わいである。
わが家のピアノ小僧も受験生でセンター試験が間近である。
ついつい合格祈願になりがちだが
今さら道真さんにすがっても急に頭がよくなる訳はないし
実力以上の大学に合格する筈もない。
とりあえず体調不良や事故など不測の事態がなく
本来の実力が出せるようにお願いした。
もちろん健康に感謝しつつ・・・
私も一昨日地元の小さな神社に行ってきました。
二礼二拍一礼して健康を祈ってきました。
健康でさえあれば・・・と思う年齢になったということですね・・・
参詣するとどこか清々しい気分になります。
墓参りと同じかなぁ(^^;)
本当に感謝する気持ちを忘れたくないですね!
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
人一倍「感謝」の心は持っているつもりですが
すぐに忘れて文句を言うのが玉にキズですねえ。
健康に感謝しながら暴飲暴食では何もなりません。
新年から反省ばかりです。(笑)