コロナと竹やり

宝島社の広告が話題を呼んでいる。
一般的には企業広告だが
これは堂々たる「意見広告」と言っていいだろう。
コロナ対策に右往左往し続ける政府への
国民の怒りといら立ちを如実に表現して秀逸である。

　ワクチンもない。クスりもない。

　タケヤリで戦えと言うのか。

　このままじゃ、政治に殺される。

戦時中、Ｂ２９の爆撃に竹やりで立ち向かえと教えられた
当時の女性たちの銃後の戦いになぞらえ
軍部（政府）の荒唐無稽（？）な作戦を皮肉っている。

　　私たちは騙されている。

　　この一年は、いったい何だったのか。

　　いつまで自粛すればいいのか。

　　我慢大会は、もう終わりにしてほしい。
　　ごちゃごちゃ言訳するな。

　　無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。
　　今こそ、怒りの声をあげるべきだ。

じつに言い得て妙と言うか・・・
国民の思いを代弁するような見事な意見広告である。
為政者に科学的な知見などかけらもなく
出てくるのは愚にもつかない精神論ばかりで
とにかくオリンピックを政権浮揚のテコにしたい一心である。
悪名高き戦時中のインパール作戦では
数十万の将兵が犠牲になったがその無謀さを彷彿とさせる。
いい加減に目を覚ましてほしいものである。